ECサイトで配送料を安くするには？送料の値上げに備えよう

ECサイトを運営する上で、配送料のコストは避けて通れない課題となります。お客様にとって、送料は購買意欲に大きな影響を与える要因の一つ。もしかしたらご自身がオンラインで商品を購入する際にも、送料が原因で購入を中断した経験はあるのではないでしょうか。とはいえ、購入者としては送料が安い方が良いということは理解していても、事業者として送料を下げることは簡単にはいきません。

この記事では、ECサイトのオーナーが直面する配送料の課題と、それを解決するための実践的な方法を紹介します。適切な配送サービスの選び方から、一括配送やプロモーション活用のヒントまで、配送料を抑えるための全てを解説します。

配送料のコスト問題とその影響

配送料の高騰が進んでいます。大手配送会社は2023年に入り軒並み配送料を値上げし、物流の2024年問題と呼ばれている、働き方改革により、配送料の値上げがさらに加速すると予想されています。近年の配送料のコストの問題には主に、燃料コストの上昇や、人件費の増加などがありますが、世間のインフレーションが加速する中でこれらのコストが下がることはあまり考えられないでしょう。それゆえに配送業者もまた価格を上げざるを得ない背景があります。

このような外部の要因により、ECサイトのオーナーは送料の適正価格を維持するのが困難となり、その結果として顧客への影響も出てきています。

しかし、そうは言っても、配送料を値上げした状態でそのままお客様に出せば良いというものでもありません。オンラインのお客様は送料に関して非常にシビアで、Amazonや楽天市場などの「送料無料」に慣れていると、皆様のECサイトでも同じような送料を期待してしまうという側面もあります。

そのようなときにどのようにすれば配送料が安くなるのでしょうか？今回はいくつかの配送料金を抑える方法をご紹介します。

配送料を安くする方法

適切な配送サービスを選択する

現在利用中の配送サービスが適切なのかを見直しましょう。後述する法人契約がなくても、広く公開されている送料の価格は各配送会社で異なります。また、各社で得意不得意の配送分野というものもあるので、例えば冷凍食品を扱っているのなら、佐川急便のクール便を使用するなど、今一度ご自身が利用している配送サービスを見直してみましょう。

また、配送先が特定の地域に偏っている場合は、その地域への配送料が安い配送会社を選択するのも良いでしょう。各社のサービス内容と料金をよく調べてご自身のビジネスに合った配送方法を選択することが、ECサイトの配送料を安くするための近道です。

法人契約をする

配送会社と法人契約をすることで、配送料が安くなります。月間の発送件数が一定以上を超えることで、配送会社から法人契約のお話が舞い込むかもしれません。一般的に配送件数が多ければ多いほど、配送会社も荷物一件あたりの料金を安くする傾向にあります。

また、法人契約にすることで、配送料の都度払いではなく、月末の請求書払いにできたりなど、配送料以外での他の面でのメリットも期待できるでしょう。

配送料金が安くなるサービスを利用する

上記の法人契約のように、荷物の発送件数が少なくても法人利用できるサービスも存在します。例えばShopifyというECプラットフォームの事業者向けの配送サービスであるプラスシッピングでは、月間の配送件数が1件の事業者でも、法人向けの特別料金で配送することができます。これは、サービス提供元の会社が、複数の事業者を集めることによって、配送料金を値引きしているからです。

今人気のECプラットフォームのShopifyを使うことで、すべてのユーザーがプラスシッピングによる配送料削減の恩恵を受けることができます。

物流業務を外部に委託する

上記で説明した法人契約を利用する方法で、外部の倉庫などに配送を委託することも可能です。この場合も、自分の商品以外にも倉庫から発送する商品があるため、格安の配送料を利用することが可能です。しかし、倉庫の保管料や、ピッキング1点につきの追加料金など、配送料金以外の費用が発生することが多くあります。配送業務を自分で行いたくない方は、アウトソーシングという手法を取るのも良いでしょう。

まとめ

今後、配送料が更なる値上げすることはほぼ間違いないでしょう。そのような中で、ご自身のサイトの利益を削ることなく、配送料が安くなる方法があるので、ぜひ検討してみてください。

今回はECサイトで配送料を安くする方法をご紹介しましたが、プラスシッピングの他の記事ではShopifyでの配送料金の設定方法や決め方など、配送に関する幅広い話題を提供しています。ぜひ他の記事もご覧ください。