各配送業者には法人向けの契約があり、発送数や取引条件に応じて運賃が変動します。
特に事業者が大量に荷物を発送する場合は、配送業者と交渉することで割引運賃が適用され、これを「特約運賃契約」と呼びます。EC事業者や通販会社、メーカー、小売業者など、多くの企業が利用している制度です。
法人契約・特約運賃契約の詳細については、各配送業者にお問い合わせください。
60サイズの送料の最安値【2025年9月最新】主要5社を徹底比較
2025-09-01 14:08:31
60サイズは小物や雑貨、衣類などを送る際によく使われる標準的な宅配サイズです。フリマアプリでの個人発送から、ECショップの商品配送まで幅広く利用されています。しかし配送業者ごとに料金や割引制度が異なるため、送料の比較は欠かせません。
本記事では、ヤマト運輸・佐川急便・日本郵便・西濃運輸・福山通運の60サイズ送料を徹底比較し、個人でも事業者でもお得に発送する方法をご紹介します。
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目次
宅配60サイズについて
60サイズってどのくらいの大きさ？
宅配60サイズとは、宅配便で利用されるサイズ区分の一つで、縦・横・高さの3辺の合計が60cm以内のものを指します。
宅配60サイズに収められる荷物の例としては、衣類や雑貨、小型家電や化粧品、食品の詰め合わせなどが挙げられます。
60サイズは小ぶりながらも実用的で、特にネットショップの発送や個人間取引では利用頻度が高く、梱包（こんぽう）資材も豊富に市販されているため、発送準備がしやすい点も魅力です。
60サイズ段ボールの値段
宅配60サイズの段ボールは、購入数量によって単価が大きく変動します。大量購入の場合は1枚あたり30円前後から手に入るのに対し、小ロットでは60円以上です。
例えば、通販サイトで1,200枚まとめて購入すると1枚あたり約35.4円（税込）、10枚だと約66.7円（税込）です。さらに、段ボールに段ボール会社の広告を印刷する仕様を選ぶと、1枚あたり29.9円（税込）と特にお得なケースもあります。
一方、ヤマト運輸や日本郵便の営業所・窓口では、1枚140円（税込）で購入が可能です。
60サイズの送料の比較
| 重さ上限 | 東京→東京 | 東京→大阪 | 北海道→沖縄 | |
|
ヤマト運輸 |
2kg |
940円 |
1,060円 |
2,340円 |
|
佐川急便 |
2kg |
910円 |
1,040円 |
2,552円 |
|
日本郵便 |
25kg |
820円 |
990円 |
1,750円 |
|
西濃運輸 |
2kg |
935円 |
1,122円 |
3,344円 |
|
福山通運 |
2kg |
840円 |
1,120円 |
2,130円＋別途 |
※日本郵便は、ゆうパックの場合
ヤマト運輸
ヤマト運輸の「宅急便」60サイズの送料は940円〜2,340円で、発着エリアによって変動します。重さの上限は2kgです。
例えば、東京から東京に送るのであれば940円、東京から大阪は1,060円、北海道から沖縄だと2,340円です。
さらに、冷蔵・冷凍品を送る「クール宅急便」を利用する場合は、宅急便の送料＋275円がかかります。
佐川急便
佐川急便の「飛脚宅配便」60サイズの送料は910円〜2,552円で、ヤマト運輸同様に発着エリアによって変動します。重さの上限は2kgです。
例えば、東京から東京に送るのであれば910円、東京から大阪は1,040円、北海道から沖縄だと2,552円です。
さらに、冷蔵・冷凍品を送る「飛脚クール便」を利用する場合は、飛脚宅配便の送料＋275円がかかります。
日本郵便
60サイズの荷物を送る方法として、日本郵便にはいくつかのサービスが用意されています。代表的な配送方法は、「ゆうパック」「ゆうパケット」「クリックポスト」「定形外郵便」です。
「ゆうパック」60サイズの送料は820円〜1,750円で、発着エリアによって変動します。重さの上限は25kgです。例えば、東京から東京など同一都道府県内で送るのであれば820円、東京から大阪は990円、北海道から沖縄だと1,750円です。さらに冷蔵温度帯で送る「チルドゆうパック」を利用する場合は、ゆうパックの送料＋225円がかかります。
「ゆうパケット」は、小型荷物を手軽かつ安く送れるポスト投函（とうかん）型のサービスです。対象となる荷物は、3辺合計60cm以内・長辺34cm以内・厚さ3cm以内で、重さは1kgまでです。料金は厚さによって異なり、1cm以内なら250円、2cm以内は310円、3cm以内は360円と、低コストで発送できます。
「クリックポスト」は、ネットで宛名ラベルを作成し、ポストに投函するだけで利用できる小型荷物向けサービスです。対応サイズは長辺34cm以内・短辺25cm以内・厚さ3cm以内で、重さは1kgまでです。送料は全国一律185円と非常にリーズナブルです。
「定形外郵便」は140円から利用できます。長辺34cm以内・短辺25cm以内・厚さ3cm以内の小さな荷物が対象で、50g以内の送料は140円、1kg以内（最大重量）の送料は750円です。
西濃運輸
西濃運輸の「カンガルー宅配便」60サイズの送料は、935円〜3,124円です。重さの上限は2kg以内です。
例えば、東京から東京に送るなら935円ですが、東京から大阪は1,122円です。
沖縄本島に送る際は、発送元から近畿地方までの料金に1,100円が加算され、離島の場合はさらに船運賃の実費が別途必要です。
福山通運
福山通運は法人向けに特化した配送業者ですが、「フクツー宅配便」は個人利用が可能です。
「フクツー宅配便」60サイズの送料は、840円〜2,130円です。重さの上限は2kgです。
例えば東京から東京など同一都府県内だと840円、東京から大阪は1,120円です。
離島および一部の地域に送る際は、別途料金がかかります。詳細は営業所への問い合わせが必要です。
さらに、冷蔵品を送る「クール宅配便」を利用する場合は、フクツー宅配便の送料＋220円がかかります。
最も安い60サイズの配送方法
60サイズの荷物をできるだけ安く送るための方法をご紹介します。
厚さ3cm以内なら日本郵便の定形外郵便
小物や書類、軽い衣類などであれば、日本郵便の定形外郵便が最安の発送方法です。
最も安い送料は140円ですが、規格内（50g以内、長辺34cm以内・短辺25cm以内・厚さ3cm）に収まる場合に限られます。1kg以内の場合の送料は750円です。
段ボールで送るなら「ゆうパック」
段ボールを使って発送する場合、最も安いのは日本郵便のゆうパックです。
基本送料が他社よりも比較的低く設定されており、さらに後述する持ち込み割引などの制度を活用すれば、よりお得に発送できます。
60サイズをさらに安く配送する方法
60サイズの荷物をさらにお得に配送する方法を紹介します。
持ち込み割引を利用する
各配送業者には持ち込み割引があり、自分で営業所や窓口、コンビニなどへ荷物を持ち込むと送料が割引されます。
各配送業者の割引料金は次のとおりです。
- ヤマト運輸：1個当たり100円（営業所・コンビニ・取扱店への直接持ち込み）
- 佐川急便：1個当たり100円（営業所・サービスセンター・取次店等への直接持ち込み）
- 日本郵便：1個当たり120円（ゆうパックの場合。郵便局・取扱所・コンビニへの持ち込み）
- 西濃運輸：1個当たり110円（営業所への持ち込み）
- 福山通運：1個当たり200円（営業所への持ち込み）、1個当たり400円（止め置き利用）
会員になる
配送業者によっては、会員向けの割引サービスが用意されています。
ヤマト運輸の「クロネコメンバーズ」に登録すると、持ち込み割引は150円（通常100円）となります。さらに、ヤマト運輸のオリジナル電子マネーを利用すると、「クロネコメンバー割」が適用されます。割引額はクロネコメンバー割（1回当たりのチャージ可能金額が3,000〜29,000円）なら10%引き、クロネコメンバー割BIG（1回当たりのチャージ可能金額が50,000〜100,000円）なら15%引きです。
日本郵便には「ゆうパックスマホ割」というサービスがあります。郵便局公式アプリをダウンロードし、アプリからクレジットカードで決済すると、ゆうパックの基本運賃が180円割引になります。さらに、郵便局で受け取る場合は「郵便局受取割引」で100円引き、加えて、前月までの過去1年間に10個以上発送していれば「継続利用割引」として割引後の運賃からさらに10％引きが適用されます。
法人契約・特約運賃契約
配送に関するQ&A
最後に、配送に関するよくある質問とその回答を紹介します。
送れないものはありますか？
配送業者の規定により次のものは発送できません。
- 現金・有価証券・カード類などの貴重品
- 爆発物・危険物・可燃性の高いもの（花火・スプレー缶など）
- 生き物（一部の小動物・昆虫を除く）や腐りやすい食品
- 法律で禁止されているもの（麻薬・銃器など）
その他、詳細はご利用の配送業者の公式サイトで最新情報をご確認ください。
発送から到着までの日数はどのくらいですか？
利用する配送業者や発着エリアなどによって、日数は変動します。
東京から発送した場合の、お届けまでの目安は次のとおりです。
- 本州・四国：1〜2日
- 北海道・九州：2〜3日
- 沖縄・離島：2〜5日
交通事情や天候により遅れる場合があります。日時指定をされる場合は、余裕を持って注文しましょう。
コンビニで発送できますか？
ヤマト運輸や日本郵便のサービスを利用する場合、一部のコンビニから発送が可能です。
- ヤマト運輸：セブンイレブン・ファミリーマートなど
- 日本郵便：ローソン・ミニストップ・セイコーマートなど
ただし、荷物のサイズや種類（クール便など）によってはコンビニから発送できない場合があります。詳細は各配送業者の公式サイトでご確認ください。
なお、佐川急便はコンビニからの発送には対応していませんが、コンビニでの受取サービスは利用できます。
追跡機能はありますか？
発送時に発行される「お問い合わせ番号（送り状番号）」を使って、各社の公式サイトや公式アプリから荷物の追跡ができます。番号を入力すれば、配達中・不在・配達完了といった状況を確認可能です。
ただし、日本郵便の定形外郵便には標準で追跡機能が付いていません。追跡を希望する場合は、書留などのオプションを追加する必要があります。
転送はしてくれますか？
お届け先が不在の場合や、職場で受け取りたい場合、あるいは住所に誤りがあった場合でも、お届け先を変更して転送が可能です。その際には追加料金が発生する場合があります。
ただし、保冷扱いなど一部の商品は転送できない他、転送先や郵便物の種類によっては配達に時間がかかる場合があります。さらに、依頼主から「転送不要」と指示された荷物は転送対象外です。詳細は配送業者にご確認ください。
なお、日本郵便には引越し時に便利なサービスがあり、旧住所に届いた郵便物を新住所へ1年間無料で転送してくれます。
荷物が届かない場合はどうしたら良いですか？
まずは各社の配送状況確認ページに、お問い合わせ番号（送り状番号）を入力し、現在の状況を確認しましょう。
「配達中」と表示されている場合は、ドライバーが荷物を配送中のため到着を待つしかありません。
一方、「持ち戻り」と表示されている場合は、不在票を確認し、配送業者に再配達を依頼する必要があります。
集荷はしてくれますか？
各配送業者ではでは、ドライバーが自宅や職場まで荷物を取りに来てくれる集荷サービスを提供しています。大量発送や重い荷物を送る際に便利で、基本的に無料で利用できます。
集荷の依頼は、電話またはウェブサイトから簡単に申し込めます。
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