Shopifyでお客様が自らアカウントを削除できるアプリを紹介!

Shopifyアプリ

2025-10-24 10:06:25

Shopifyストアを運営していると、「顧客が自分のアカウントを削除したい」と希望するケースは少なくありません。

しかし、Shopify標準ではストア管理者が手動で削除する仕組みしかなく、ユーザー自身がワンクリックで退会できる機能は備わっていません。

本記事では、Shopifyでの顧客アカウント削除の仕組みを分かりやすく解説します。標準機能を使った削除手順から、アプリを利用して顧客が自分で退会できる方法までを整理し、法令対応や運営効率の観点からも最適な導入方法を紹介します。

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目次


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Shopifyでのアカウント削除とは

Shopifyでいう「アカウント削除」とは、ストアに登録している顧客(購入者)アカウントを削除することを指します。本記事で解説するのは「ストア運営者の管理画面を削除する」ものではなく、ユーザー側の会員情報や個人データを削除する仕組みです。削除対象の範囲や種類、削除後の状態、そして操作に必要な権限について詳しく解説します。

顧客アカウント削除の対象と目的

Shopifyの顧客アカウントには、購入履歴や住所、メールアドレスなど、ストア利用に関する個人情報が保存されています。

アカウント削除とは、これらの情報をユーザーの希望に応じて消去または匿名化する操作のことです。目的は主に二つあり、一つはユーザーが自分のデータを自由に管理できる安心感を提供すること、もう一つはGDPRやCCPAなどの個人情報保護法に対応するためです。

こうした削除リクエストを適切に処理できる体制を整えることで、信頼性の高いストア運営につながります。

「お客様の個人データ削除」と「お客様プロフィール削除」の違い

Shopifyには、削除対象の範囲によって二つの方法があります。それぞれの動作や削除範囲が異なるため、用途に応じて使い分けることが重要です。

お客様の個人データを削除する

顧客の名前や住所、メールアドレスなど、個人を特定できる情報のみを削除または伏字化します。売り上データや注文履歴など、個人を識別しない情報は残ります。

ただし、削除は即時ではなく、過去180日以内に注文がある場合はチャージバック対応のため保留され、最終注文日から180日後に実行されます。

お客様プロフィールを削除する

顧客リスト上から該当顧客を削除する操作です。

ただし、プロフィールを削除しても個人データが同時に削除されるわけではないため、必要に応じて「個人データ削除」も併用します。

この二つの削除方法を組み合わせることで、Shopify上での顧客データ管理とプライバシー対応をより安全に行えます。

アカウント削除時の注意点

アカウント削除を実行すると、削除対象となった顧客情報は基本的に復元できません。特に「お客様プロフィールを削除する」操作を行った場合、顧客アカウント自体が削除されるため、同じメールアドレスで再登録しても過去の購入履歴や会員情報は引き継がれません。

一方で、「お客様の個人データを削除する」場合は、個人を特定できる情報のみが伏字化され、注文データや売り上げ履歴などの統計上必要な情報は保持されます。このため、販売分析や経営判断には引き続き利用できます。

削除後の状態や影響を正しく理解した上で、操作前には必ず確認ステップを設け、誤削除を防ぐ体制を整えておくことが重要です。

アカウント削除の操作に必要な権限・制限

顧客アカウントの削除を行うには、Shopify内で「個人データを削除する」権限が付与されたスタッフアカウントで操作する必要があります。この権限がない場合、「削除」ボタン自体が表示されません。

また、次のような条件に該当する顧客は削除できない場合があります。

  • 注文履歴を持っている
  • 定期購入(サブスクリプション)を契約中または過去に契約していた
  • 未配達のギフトカードを保有している
  • GDPRによる消去要求で保留状態になっている

削除できる条件を事前に確認し、必要に応じてShopifyサポートへ即時削除の依頼を行うと安全です。

Shopifyでアカウント削除を導入するメリット

Shopifyストアにアカウント削除機能を導入すると、ユーザー体験の向上だけでなく、法的リスクの軽減や運営効率の改善といった複数のメリットがあります。ここでは、次の主な三つのメリットを解説します。

  • 顧客の信頼感・安心感を高められる
  • 個人情報保護法やGDPR・CCPA対応を強化できる
  • サポート業務を効率化できる

顧客の信頼感・安心感を高められる

ユーザーが自分の意思でアカウントを削除できる環境は、「いつでも自由に退会できる安心感」を生み出します。

「退会申請をしても削除されないのでは」「データが残っているのでは」といった不安を解消でき、ストア全体への信頼感を高められます。

特に近年は、個人情報の取り扱いに敏感なユーザーが増えており、透明性のあるデータ管理はリピーター獲得にもつながる要素です。

個人情報保護法やGDPR・CCPA対応を強化できる

欧州のGDPR(一般データ保護規則)や米国のCCPA(カリフォルニア州消費者プライバシー法)など、世界的に個人情報保護の法規制が厳格化しています。

アカウント削除機能を導入しておくことで、ユーザーからの「削除リクエスト」に正確かつ迅速に対応でき、コンプライアンス体制の強化につながります。

法令順守への意識が高いストアとして評価されることは、海外展開やBtoB取引時にも信頼性を示す重要なポイントです。

サポート業務を効率化できる

Shopifyでは、顧客から削除依頼があった場合、管理者が管理画面で手動操作を行い、個人データの削除リクエストを送信する必要があります。

しかし、この方法ではストア側で都度対応が必要となり、依頼件数が多い場合にはサポート担当者の負担が増大します。

アカウント削除機能を自動化すれば、ユーザー自身がマイページ上で削除を完結でき、運営側での手動対応を大幅に減らせます。

その結果、対応漏れや入力ミスといった人的エラーを防ぎつつ、ユーザー体験と運営効率を両立できます。

Shopifyでアカウント削除を導入するデメリット

アカウント削除機能の導入は、ユーザーの信頼向上や法令対応に有効ですが、運用面では注意すべきリスクもあります。導入前に理解しておくべき三つの主なデメリットは次のとおりです。

  • データ復旧ができないリスクがある
  • 誤操作による削除リスクがある
  • アプリ導入や運用コストが発生するリスクがある

それぞれを詳しく解説します。

データ復旧ができないリスクがある

前述のとおり、一度アカウントを削除を実行すると、顧客情報を復元することはできません。

このため、削除を実行する前には「本当に消去して良いか」を確認するステップを設けることが重要です。

また、削除済みデータをマーケティングや再販戦略への活用も不可能になるため、データの再利用を想定した運用設計が求められます。

誤操作による削除リスクがある

アカウントの削除は取り消しや復元が基本的にできない操作です。誤って削除を行うと、顧客対応のトラブルや信頼低下につながる恐れがあります。

特に顧客自身が削除を行えるアプリを導入する場合、誤操作防止のための確認ダイアログや猶予期間の設定が欠かせません。

また、削除後の通知メールを自動送信する仕組みを取り入れておくと、ユーザーへの説明責任を果たしやすいです。

アプリ導入や運用コストが発生するリスクがある

アカウント削除機能を強化するためにアプリを導入する場合、月額課金や設定工数が発生します。

無料プランでは削除通知や多言語対応などが制限されるケースも多く、安定した運用を目指すなら有料プランを検討する必要があります。

さらに、テーマへのボタン設置や削除動作のテストなど、初期設定やメンテナンスの工数も無視できません。

運用開始後も、アプリの仕様変更やShopifyのアップデートに対応できる体制を整えておくことが大切です。

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アカウント削除方法①Shopify標準機能を使ってストア側でアカウントを削除する

Shopifyには、ストア管理者が顧客データを直接削除できる標準機能が用意されています。削除対象の範囲によって操作は二種類に分かれ、それぞれ削除できるデータや保留条件が異なります。ここでは、「お客様の個人データを削除する」と「お客様プロフィールを削除する」の二つの方法を解説します。

お客様の個人データを削除する

Shopifyの顧客データ消去画面

「お客様の個人データを削除する」は、顧客の氏名・住所・メールアドレスなど、個人を特定できる情報のみを削除または伏字化する操作です。注文履歴や売り上げデータなど、個人を特定しない統計情報は残ります。

手順は次のとおりです。
1. 管理画面で「顧客管理」をクリックする
2. 対象のお客様プロフィールを開く
3. 画面右上の「その他の操作」→「個人データを消去」をクリックする
4. 表示されるポップアップを確認し、「個人データを消去」を選択して確定する

削除リクエストが送信されると、Shopify側で自動的に削除スケジュールが設定されます。過去180日以内に注文がある顧客の場合、チャージバック対応のため削除処理は最終注文日から180日後に実行されます。

注文がない顧客は、比較的短期間で削除が完了します。削除予定日は顧客ページ上に表示され、削除が完了するまでデータは伏字化された状態で保持されます。

削除リクエストを誤って送信した場合でも、送信から10日以内であればキャンセル可能です。「顧客管理」から該当顧客を開き、「送信済み消去リクエスト」と記載されたセクションにある「リクエストをキャンセル」をクリックすれば、削除処理を取り消せます。

また、180日の保留期間を待たずに削除を完了させたい場合は、Shopifyサポートに依頼することで即時削除を実行してもらうことも可能です。

お客様プロフィールを削除する(個別削除)

Shopifyのお客様プロフィール個別削除画面

「お客様プロフィールを削除する」は、顧客リスト上から該当顧客を削除する操作です。個人データ削除とは異なり、アカウント自体を削除する操作であり、非表示化または一括削除も可能です。

個別削除の手順は次のとおりです。

1. 管理画面で 「顧客管理」をクリックする
2. 削除したい顧客の名前を選択する
3. 画面右上の「その他の操作」→「お客様情報を削除」をクリックする
4. 確認画面が表示されたら、「お客様を削除」をクリックして確定する

お客様プロフィールを削除する(一括削除)

Shopifyのお客様プロフィール一括削除画面

一括削除の手順は次のとおりです。

1. 「顧客管理」画面で削除したい複数の顧客をチェックボックスで選択します。
2. 上部メニューの「…」→「お客様の削除」をクリックする
3. ダイアログが表示されたら「お客様を削除する」を押して確定する

ただし、この操作にはいくつかの制約があります。注文履歴を持つ顧客や未配達のギフトカードの受取人、定期購入を行ったことがある顧客、またはGDPR削除要求で保留状態にある顧客は削除できません。
一括削除を行った場合でも、削除可能なプロフィールだけが削除され、条件に該当する顧客はリスト上に残ります。

また、プロフィール削除を行っても個人データが自動的に削除されるわけではありません。個人情報を確実に消去する必要がある場合は、「お客様の個人データを削除する」の操作を併用しましょう。

アカウント削除方法②アカウント削除アプリを導入して顧客自身に削除してもらう

Shopifyの標準機能では、顧客自身がワンクリックでアカウントを削除する仕組みは用意されていません。そのため、ユーザーが自ら退会手続きを行えるようにするには、専用アプリを導入して削除フォームや「退会ボタン」を設置することが一般的です。

ここでは、アプリを使って顧客主導のアカウント削除を実現する方法と、その導入メリット、注意点について解説します。

標準機能の課題とアプリ導入のメリット

Shopify標準機能では、アカウント削除は管理者が手動で行う必要があり、ユーザー自身が退会を完結できません。

その結果、ユーザーは削除依頼をメールやお問い合わせフォームで送信し、管理者が手作業で対応するという非効率な流れになってしまいます。

アプリを導入すれば、顧客が自分で削除を完結できるようになり、管理者の対応負担も大幅に減ります。
特に「削除リクエストの自動処理」や「削除完了通知の自動送信」が可能なアプリを選ぶことで、セキュリティと業務効率を両立できます。

ユーザー体験の改善に加え、GDPR・CCPAなどの国際的な個人情報保護法にもスムーズに対応できる点が大きな強みです。

退会ボタン設置の仕組み

アプリを導入すると、顧客のマイページや「アカウント設定」画面に「アカウントを削除する」ボタンを追加できます。ユーザーがボタンをクリックすると、確認メッセージが表示され、承認後に削除リクエストが送信されます。削除が完了すると、顧客と管理者の双方にメールで通知が届く仕組みが一般的です。

また、多くのアプリでは削除後のリダイレクト先(トップページや完了メッセージ画面など)を自由に設定でき、自然な退会フローを構築できます。デザインテンプレートをカスタマイズできるアプリも多く、ストアのブランディングを崩さずに機能を追加できる点も魅力です。

アプリ導入時の注意点

テーマコードを書き換えて削除ボタンを実装することも可能ですが、テーマ更新のたびに修正が必要になったり、誤作動が起きたりするリスクがあります。そのため、Shopifyアプリを利用する方法の方が安全で、メンテナンスの負担も少なくなります。

アプリ導入時は、削除機能の仕様を事前に確認しましょう。アプリによっては、削除が「論理削除(伏字化)」か「物理削除(完全削除)」かが異なり、実際にShopify上の顧客データがどこまで削除されるのかを理解しておく必要があります。また、削除直前に「本当に削除しますか?」という確認ダイアログを表示できるアプリを選ぶことで、誤操作を防げます。

さらに、利用規約やプライバシーポリシーに「アカウント削除に関する規定」を追記しておくことも重要です。ユーザーが削除操作を行った際に、どの情報が削除され、どの情報が保持されるのかを明記しておくことで、信頼性の高い運用ができます。

おすすめのアカウント削除アプリ3選

  • ESTS Delete Customer Account
  • App Unity Safe Delete
  • Delete Me

ESTS Delete Customer Account

ESTS Delete Customer Account

「ESTS Delete Customer Account」は、Shopifyストアの顧客が自分のアカウントをワンクリックで安全に削除できるようにするアプリです。これまで管理者のみが行えたアカウント削除操作を、ユーザー自身が手軽に実行できるように拡張し、ユーザー体験(UX)の向上とデータ保護の強化を同時に実現します。

削除手続きは非常にシンプルで、ボタンをクリックするだけで完了します。さらに、削除リクエストが行われると自動的に管理者へ通知が送信されるため、運営側でもスムーズに状況を把握できます。セキュリティ面にも配慮しており、顧客データの安全な削除と適切な情報管理をサポートします。

料金プランは月額1.99ドルの「Silver Plan」と月額3.99ドルの「Gold Plan」、月額4.99ドルの「Diamond Plan」があり、全てのプランで3日間の無料体験が利用可能です。

App Unity Safe Delete

App Unity Safe Delete

「App Unity Safe Delete」は、Shopifyストアに「ワンクリック退会」機能を追加できるアプリです。マイページ上に退会ボタンを設置でき、顧客がサポート窓口を介さず自分のタイミングで安全に退会手続きを完結できます。Shopifyの新しいお客様アカウントにも対応しており、最新の会員構成でもスムーズに導入可能です。

退会時には、名前・住所・メールアドレスなどの個人情報を自動的にマスキングまたは削除します。同時に、退会タグの付与やマーケティング同意の解除なども自動で行われます。さらに、Shopify Flowと連携すれば、「未ログイン時の退会」など柔軟な退会フローの構築も可能です。

法令対応の観点からも安心で、GDPRや改正個人情報保護法への対応をサポートします。

料金プランは月額19.99ドルの「BASIC」のみです。7日間の無料体験が利用可能です。

Delete Me

Delete Me

「Delete Me」は、Shopifyの仕様に合わせて設計された安全で柔軟な退会管理アプリです。本アプリを導入することで、管理画面には「論理削除機能」を、そしてユーザーサイドのマイページには「退会ボタン」を追加できます。

個人情報を物理的に削除するのではなく、特定不可能な状態にマスキングする「論理削除」を採用しています。例えば、名前を「****」に変換したり、メールアドレスに無作為な文字列を付与したりすることで、データベース上の整合性を保ちながらプライバシーを確実に保護します。

さらに、Webhook・Dotdigital・Klaviyoなどの外部サービスとの連携や、休眠会員の自動削除機能にも対応しています。

料金プランは無料プランの他、月額29.99ドルの「自動化プラン」と月額59.99ドルの「最適化プラン」があります。有料プランでは7日間の無料体験が利用可能です。

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