Shopify API一覧【2026年最新】連携するメリットや料金を解説

Shopifyガイド

2026-04-28 21:33:28

EC運営の効率化や機能拡張を実現する上で、Shopify APIは欠かせない存在です。外部システムとの連携による業務自動化から、独自機能の追加、さらには自由度の高いECサイト構築まで、その活用範囲は非常に広い点が特徴です。

一方で、APIは仕組みを正しく理解せずに使うと、思わぬトラブルや運用負荷につながることもあります。

本記事では、Shopify APIの基本的な仕組みから、具体的な用途、主要なAPIの一覧、そして利用時の注意点までを体系的に解説します。

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目次

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Shopify APIとは

まず、Shopify APIの基礎知識について解説します。

そもそもAPIとは

API(Application Programming Interface)とは、異なるソフトウェアやシステム同士が、互いの機能やデータをやり取りするための「接続口」です。

特定の形式で「リクエスト(依頼)」を送ると、あらかじめ定義された「レスポンス(回答)」が返ってくる仕組みになっており、開発者は内部の複雑なプログラムを理解していなくても、必要な機能だけを即座に呼び出すことができます。

これにより、自社でゼロから機能を開発するコストを削減できるだけでなく、既存の強力なサービスを部品のように組み合わせることで、迅速かつ高度なシステム構築が可能になります。

Shopify APIについて

世界最大級のECプラットフォームであるShopifyもAPIを公開しています。

非エンジニアの方にも分かりやすくいうと、APIの使い方には大きく二つあります。

一つは、プラットフォームのAPIを使って外部から機能を追加・拡張する方法です。例えば、SlackやSalesforceのように、外部ツールやアプリを連携して機能を広げていくケースです。

もう一つは、他のサービスのAPIを使って、その機能を自社サイトに組み込む方法です。例えば、ChatGPTやDeepL、Stripeなどのチャットや翻訳、決済機能を自分のサイトで使えるようにするイメージです。

Shopifyはこの両方に対応している点が特徴で、外部サービスと連携してShopifyの機能を拡張するだけではなく、ShopifyのEC機能を自社サイトで利用することもできます。

EC運営に必要な機能を柔軟に組み合わせながら、ビジネスに合わせた最適な環境を構築できます。

ShopifyのAPI利用自体に追加料金は発生せず、通常は月額プラン料金と決済手数料に含まれます。

Shopify APIの利用目的・メリット

次に、Shopify APIの主な用途は次のとおりです。

  • 外部システムとの同期による業務自動化

  • 標準機能の大幅な拡張・アプリ開発
  • Shopifyを使って自由なECサイトの構築

それぞれを分かりやすく解説します。

外部システムとの同期による業務自動化

Shopify APIの用途として最も一般的であり、業務効率化に直結することが外部システムとの連携です。

物流システムや顧客管理、基幹システム、会計ソフトなどとデータをリアルタイムで同期させることで、これまで手作業で行っていたデータの転記や在庫更新、注文確認といった作業を完全に自動化し、人的ミスを排除します。

新しいツールを導入する際も、APIを通じて接続するだけで済むため、ビジネスの変化に合わせて柔軟にシステム構成をアップデートできる点も大きな強みです。

標準機能の拡張・アプリ開発

Shopifyの大きな魅力の一つは、世界中の開発者が提供する豊富なアプリ群にあります。Shopify App Storeには1万種類以上のアプリがあり、いずれもAPIを活用して構築されています。これらを導入するだけで、マーケティング機能や業務効率化ツールを自社サイトに追加できます。

多くの事業者にとって、アプリは既存のツールを選んで使うものですが、ビジネスの成長に伴い、既存アプリでは対応できない独自の課題が生じることもあります。

その際に有効なのが、自社専用に開発する「カスタムアプリ」です(それに対してダウンロードできるアプリを「パブリックアプリ」といいます)。Shopify APIを活用すれば、自社の運用に合わせた柔軟な機能拡張が可能になります。

ちなみに、簡単なデザイン編集などのカスタマイズはAPIを使うことなく、管理画面内で実施可能です。

自社オリジナルECサイトの構築

特定のサイト構成に縛られない自由な販売チャネルの構築も、Shopify API活用の大きな魅力です。

これはヘッドレスコマースとも呼ばれ、独自のウェブサイトやモバイルアプリ、さらにはゲーム内にShopifyのショッピング機能を直接組み込む手法です。

見た目や操作感はShopifyであることを感じさせない自由な設計にしながらも、裏側の在庫管理や決済、顧客データは全てShopifyで一元管理できるため、ブランドの世界観を最大限に維持しつつ、運用の効率化も両立できます。

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Shopify API一覧

多種多様なShopify APIの一覧は次のとおりです。

Admin API(ストア管理・データ操作)

ストアのデータを取得・更新するための中核APIです。商品・注文・顧客など、EC運営に必要なあらゆる情報を管理します。GraphQLが主流で、RESTはレガシー扱いです。

  • Products & Collections:商品・バリアント・コレクションの作成・更新・削除

  • Orders & Returns:注文処理・返品・返金・フルフィルメントの管理

  • Customers:顧客情報・住所・購入履歴の管理

  • Inventory:在庫数・ロケーションごとの在庫管理

  • Discounts & Pricing:割引コード・価格ルールの設定

  • Shipping & Fulfillment:配送方法・配送状況・倉庫連携の管理

  • Shop & Store Settings:ストア情報・通貨・税設定などの管理

  • Metafields & Metaobjects:標準外のカスタムデータの追加・管理

  • Reports / ShopifyQL:売り上げ・注文などの分析データ取得

  • AccessScope:アプリごとのアクセス権限の制御

Storefront API(フロント・ヘッドレス)

ユーザーが見る画面や購入体験を構築するAPIです。ヘッドレスECやモバイルアプリなど、自由なUI開発に利用されます。

  • Storefront GraphQL API:商品表示・カート・購入フローの構築

  • Customer Account API:ログイン・マイページ・顧客操作の実装

  • Predictive Search API:検索候補・サジェストの提供

  • Hydrogen:Storefront APIを使ったReactベースの開発フレームワーク

拡張・ロジック系

Shopifyの標準機能の「動き」をカスタマイズするためのAPIです。サーバーレスでロジックを実行できます。Shopify Functions API内に複数の種類があります。

  • Shopify Functions API:Shopify上でカスタムロジックを実行する基盤

    • Discount Functions:独自の割引ロジックの実装

    • Delivery Customization:配送方法・送料の条件分岐

    • Payment Customization:決済手段の制御・出し分け

    • Cart Transform:カート内容の動的変換

    • Fulfillment Constraints:出荷条件や制約の制御

UI拡張・アプリ連携

管理画面やチェックアウトなどに独自UIを追加し、操作性や機能を拡張するための仕組みです。

  • UI Extensions:Shopify画面にカスタムUIを追加

    • Checkout UI Extensions:チェックアウト画面の拡張

    • Admin UI Extensions:管理画面の機能拡張

    • POS UI Extensions:POS(実店舗)画面の拡張

  • App Bridge:管理画面に埋め込むアプリのフロント制御用SDK

テーマ・フロント内部API

Storefront APIとは別で、既存テーマの拡張に使われます。

  • Ajax API:カートや商品情報をJavaScriptで非同期操作

  • Section Rendering API:ページの一部(セクション)だけを更新

  • Liquid / JSON Templates:テーマの表示構造とデータバインドを定義

イベント・トラッキング・連携

外部ツールとの連携やユーザー行動の計測を行うための仕組みです。

  • Webhooks:注文・在庫などのイベントを外部にリアルタイム通知

  • Web Pixel API:ブラウザ上でのユーザー行動を計測

  • Server-Side Tracking API:サーバー側でイベントデータを送信

アプリ・ビジネス運用系

アプリの運用や課金、外部サービスとのビジネス連携を担うAPI群です。

  • Payments Apps API:決済処理・払い戻し・キャンセルの制御

  • Billing API:アプリの課金(サブスク・従量課金など)

  • Partner API:複数ストアの管理やパートナー運用

  • Distribution API:アプリの公開・配布・管理(旧Sales Channel)

  • Marketing Activities API:広告・キャンペーンの管理

  • Plus API:Shopify Plus向けの高度な管理機能

ローカライズ・多言語対応

多言語・多通貨・多地域に対応するためのAPI群です。

  • Translations API:商品やページの翻訳データ管理

  • Markets API:地域ごとの価格・通貨・販売設定

  • Localization API:言語・通貨・地域設定の制御

Shopify APIを利用する際の注意点

Shopify APIを利用する際の注意点は次のとおりです。

  • 開発スキルと技術理解が必要

  • 制限と仕様を前提とした設計が必要

  • セキュリティとデータ整合性の管理が必要

それぞれを解説します。

開発スキルと技術理解が必要

API連携では、リクエストの送受信、JSON形式のデータ構造、認証(トークン)などの基本的な理解が前提です。

さらに、エラー発生時の対応やログ確認など、実運用を見据えた知識も求められます。加えて、公式ドキュメントは英語が中心のため、仕様理解にも一定のハードルがあります。

自社にエンジニアがいない場合は、既存のShopifyアプリで代替できるかを検討するか、外部パートナーへの依頼を視野に入れるのが現実的です。

制限と仕様を前提とした設計が必要

Shopify APIにはレート制限があり、一定時間内に送信できるリクエスト数が制限されています。

この制限を超えると処理が失敗するため、バッチ処理やキューイング、リトライ処理などを考慮した設計が不可欠です。

また、GraphQLとRESTで挙動や最適な使い方が異なるため、用途に応じたAPI選択も重要になります。事前に仕様を理解せずに実装すると、パフォーマンス低下や障害の原因になります。

セキュリティとデータ整合性の管理が必要

API連携では、スコープ(アクセス権限)の設定が非常に重要です。必要以上の権限を付与すると、万が一トークンが漏えいした際に、顧客情報の流出や注文・在庫の改ざんといった重大なリスクにつながります。そのため、必ず最小権限で設計することが原則です。

また、本番環境に反映する前に、テストオーダーを使って注文・返金・在庫変動などの一連のフローを検証し、外部システムとのデータのズレがないことを確認する必要があります。

特に在庫は「Available」「Committed」など複数の状態があるため、単純な数値一致だけでなく、状態ごとの整合性までチェックすることが重要です。

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