Shopifyでインフルエンサーマーケティングやアフィリエイト施策を始めたいものの、クリエイターの募集や成果確認、報酬管理に手間がかかると感じている方も多いのではないでしょうか。
Shopify Collabsを活用すれば、クリエイターの募集ページ作成や専用リンク・割引コードの発行、ギフト提供、売り上げの追跡、コミッション支払いまでをShopify上で管理できます。成果報酬型で施策を始めやすく、通常の広告では届きにくい層へアプローチできる点も魅力です。
一方で、日本で運用する場合は、クリエイターの探し方やPR表記、報酬条件にも注意が必要です。
本記事では、Shopify Collabsの概要や料金、主な機能、導入方法、運用の流れ、Shopify Flowとの連携、導入前に確認すべき注意点まで分かりやすく解説します。
目次
Shopify Collabsとは
まず始めに、Shopify Collabsの概要やできること、利用条件、料金体系について解説します。
Shopify Collabsの概要
Shopify Collabsとは、Shopifyストアの商品を紹介してくれるクリエイターやインフルエンサーを募集・管理できるアフィリエイトマーケティングアプリです。
通常、インフルエンサー施策を実施する場合、クリエイターの募集や商品提供、専用リンクの発行、成果の確認、報酬計算、支払い管理など、さまざまな作業が発生します。これらをメールやスプレッドシートで個別に管理すると、やり取りが煩雑になり、成果の確認や報酬管理にも手間がかかります。
Shopify Collabsを活用すると、クリエイターの募集ページ作成やアフィリエイトリンク・割引コードの発行、ギフト商品の提供、売り上げの追跡、コミッションの支払いまでをShopify上で管理できます。
そのためShopify Collabsは、インフルエンサーマーケティングを始めたいストアや、成果報酬型のアフィリエイト施策を効率的に運用したいストアに適しているといえます。
Shopify Collabsの利用条件・対応プラン
Shopify Collabsは、Shopifyストアにインストールして利用する公式アプリですが、全てのShopifyプランで利用できるわけではありません。
StarterプランとRetailプランを除くShopifyプランで、Shopify Collabsを利用できます。
また、Shopify Flowを利用できるストアであれば、Shopify Collabsと連携し、クリエイターからの申請処理やギフト請求時のメール送信、初回売り上げ発生時の通知などを自動化できます。
クリエイター数が増えると確認作業や連絡業務も増えやすいため、本格的に運用する場合は、Shopify Flowとの連携も併せて検討すると良いでしょう。Shopify Flowとの連携の詳細は後述します。
Shopify Collabsの料金
Shopify Collabsは、アプリの導入自体は無料です。クリエイターの募集ページ作成や管理機能も、基本的には無料で利用できます。
費用が発生するタイミングは、クリエイター経由で実際に売り上げが発生し、自動支払い機能を使ってコミッションを支払う場合です。自動支払いでクリエイターへコミッションを支払う際は、コミッション金額に対して2.9%の処理手数料が発生します。
例えば、アフィリエイト経由で10,000円の売り上げが発生し、クリエイターへの報酬率を10%に設定している場合、コミッションは1,000円です。このコミッションに対して、別途2.9%の処理手数料がかかるイメージです。
また、報酬率はストア側で自由に設定できます。商品原価や粗利、広告費として許容できる範囲を踏まえながら、クリエイターにとっても魅力的な条件を設計することが重要です。
Shopify Collabsの主な機能
Shopify Collabsでは、クリエイターの募集から成果確認、コミッション支払いまで、インフルエンサーマーケティングに必要な機能をShopify上で利用できます。
主な機能は次のとおりです。
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クリエイターの募集・応募ページ作成
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クリエイターへの直接招待
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アフィリエイトリンク・割引コードの発行
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ギフト・サンプル商品の送付
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売り上げ・成果のトラッキング
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コミッションの自動支払い
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Shopify Flowとの連携
Shopify Collabsでは、自社ブランド専用の応募ページを作成し、商品を紹介してくれるクリエイターを募集できます。応募を待つだけでなく、特定のクリエイターに直接招待を送ることも可能です。
また、承認したクリエイターには専用のアフィリエイトリンクや割引コードを発行できます。リンクや割引コード経由で購入が発生すると、どのクリエイター経由の売り上げなのかを確認できます。
さらに、クリエイターにギフトやサンプル商品を提供したり、成果に応じたコミッション支払いの自動化もできます。Shopify Flowと連携すれば、申請処理や通知など一部の運用業務を自動化できるため、提携クリエイターが増えた場合でも管理しやすくなります。
Shopify Collabsを導入するメリット
Shopify Collabsを導入すると、インフルエンサーマーケティングやアフィリエイト施策を、Shopify上で効率的に運用できます。ここでは、Shopify Collabsを活用する主なメリットについて解説します。
成果報酬型でインフルエンサーマーケティングを始めやすい
Shopify Collabsの大きなメリットは、成果報酬型でインフルエンサーマーケティングを始めやすい点です。
通常、インフルエンサーに商品紹介を依頼する場合、投稿費用や固定報酬が先に発生するケースがあります。特にフォロワー数の多いインフルエンサーに依頼する場合、売り上げにつながるか分からない段階で広告費を投じる必要があります。
Shopify Collabsでは、アフィリエイトリンクや割引コード経由で売り上げが発生した際に、設定した報酬をクリエイターへ支払う運用ができます。固定費を抑えながら施策を始めやすいため、小規模なストアでも試しやすい点が魅力です。
広告では届きにくい層へアプローチできる
Shopify Collabsを活用すると、通常の広告では届きにくい層にもアプローチしやすくなります。
検索広告やSNS広告は、自社でターゲティングを設定して配信できる一方で、広告感が強く出てしまうことがあります。ユーザーによっては、企業からの広告よりも、普段から見ているクリエイターや信頼している発信者の投稿を参考にするケースも少なくありません。
クリエイターを通じて商品を紹介してもらうことで、そのクリエイターのフォロワーに自然な形で商品を知ってもらえます。商品ジャンルと親和性の高いクリエイターと提携できれば、購買意欲の高い見込み客に効率よくアプローチできます。
施策を一度きりで終わらせず改善しやすい
Shopify Collabsは、インフルエンサーマーケティングを一度きりの投稿施策で終わらせず、継続的に改善しやすい点もメリットです。
クリエイターごとの成果を確認しながら、報酬率や依頼内容、提携するクリエイターを見直せるため、感覚だけに頼らない運用ができます。
例えば、フォロワー数は多くなくても購入につながりやすいクリエイターを見つけたり、反応の良い訴求を次回の投稿依頼に反映したりできます。データを見ながら改善を重ねることで、より費用対効果の高いアフィリエイトプログラムを構築しやすくなります。
Shopify Collabsの導入・初期設定方法
Shopify Collabsの導入から基本的な初期設定までの流れは次のとおりです。
1. Shopify Collabsをインストールする
2. 基本情報を設定する
3. ブランドプロフィールを作成する
Shopify Collabsを利用するには、まずShopify App Storeからアプリをインストールし、初期設定を行います。
インストール後は、通知を受け取るメールアドレスや商品カテゴリー、ターゲット顧客、商品を紹介したい国や地域などの基本情報を入力します。
次に、クリエイターに表示されるブランドプロフィールを作成します。「Setting」内のProfileタブにある「Your Collabs profile」から、ブランド名やロゴ、ブランド紹介文、商品画像、SNSアカウントなどを設定し、自社の商品やブランドの魅力が伝わるように整えましょう。
初期設定が完了したら、アフィリエイトプログラムの作成やギフト設定、クリエイター招待など、実際の運用に進みます。
Shopify Collabsの使い方・運用の流れ
Shopify Collabsを実際に運用する際の基本的な流れは次のとおりです。
1. アフィリエイトプログラムを作成する
2. コミッション率を設定する
3. 顧客向けの割引を設定する
4. ギフト・サンプル商品を設定する
5. クリエイターを検索・招待する
6. 申請者を確認・承認する
7. 売り上げや成果を確認する
8. クリエイターへ報酬を支払う
それぞれを詳しく解説します。
アフィリエイトプログラムを作成する

まずは、クリエイターに参加してもらうためのアフィリエイトプログラムを作成します。
アフィリエイトプログラムでは、紹介対象の商品やリンクの遷移先、顧客向けの割引、クリエイターへの報酬条件などを設定します。
コミッション率を設定する

次に、クリエイターへ支払うコミッション率を設定します。
コミッションとは、クリエイター経由で売り上げが発生した際に支払う成果報酬のことです。例えば、コミッション率を10%に設定した場合、10,000円の商品が購入されると、1,000円の報酬が発生します。
報酬率を決める際は、商品原価や送料、決済手数料などを踏まえ、利益が残る範囲で設定しましょう。
顧客向けの割引を設定する

Shopify Collabsでは、クリエイターのフォロワー向けに割引を設定できます。
例えば、「紹介者限定10%オフ」「初回購入500円オフ」などの特典を用意すると、投稿を見たユーザーが購入するきっかけを作りやすくなります。
割引を設定する際は、割引率や対象商品、利用条件を決めておきましょう。
ギフト・サンプル商品を設定する
クリエイターに実際の商品を使ってもらいたい場合は、ギフトやサンプル商品を設定します。
提供する商品や、提供数、対象となるクリエイター、配送条件などをあらかじめ決めておくと、運用しやすくなります。
全商品を対象にするのではなく、紹介してほしい商品や在庫状況に合わせて対象商品を絞ると良いでしょう。
クリエイターを検索・招待する

プログラムやギフトの設定ができたら、商品を紹介してくれるクリエイターを探して招待します。
Shopify Collabs上でクリエイターを探す他、SNSや既存顧客の中から自社商品と相性の良いクリエイターに声をかける方法もあります。
招待時には、ブランドの概要、紹介してほしい商品や、報酬条件、ギフト提供の有無などを簡潔に伝えましょう。
申請者を確認・承認する
応募ページや招待URL経由でクリエイターから申請が届いたら、内容を確認して承認するかどうかを判断します。
確認時には、投稿内容やブランドとの相性、過去のPR投稿、フォロワーとの関係性などをチェックしましょう。
承認後は、参加するプログラムやコミッション率、割引コード、ギフト提供の有無などを設定します。
売り上げや成果を確認する
クリエイターが商品紹介を開始したら、Shopify Collabs上で売り上げや成果を確認します。
アフィリエイトリンクや割引コード経由で購入が発生すると、どのクリエイター経由の成果なのかを確認できます。
売上金額や注文数、発生したコミッションなどを見ながら、施策の効果を把握しましょう。
クリエイターへ報酬を支払う
アフィリエイト経由で成果が発生したら、設定した条件に基づいてクリエイターへ報酬を支払います。
Shopify Collabsでは、コミッションの自動支払い機能を利用できます。手動で売り上げを集計したり、報酬額を計算したりする手間を減らせるため、複数のクリエイターと提携する場合でも管理しやすくなります。
報酬の支払い条件や確定タイミングは、運用開始前に整理しておくと安心です。
Shopify Flowと連携してShopify Collabsを自動化する方法
Shopify Collabsは、Shopify Flowと連携することで、クリエイター管理や通知業務の一部を自動化できます。
例えば、条件を満たした申請者を自動承認したり、承認済みクリエイターをKlaviyoに同期したり、ギフト請求後にメールを送信したりすることが可能です。
また、アフィリエイトリンクや割引コード経由で初回売り上げが発生した際に通知を送る、Slackやタスク管理ツールに連携してチーム内へ共有するといった使い方もできます。クリエイター数が増えるほど、申請確認や連絡、成果確認の負担は大きくなるため、定型業務を自動化しておくと運用しやすくなります。
ただし、クリエイターの選定や投稿内容の確認、ブランドイメージとの相性判断などは、人の目で確認すべき部分もあります。Shopify Flowを活用する際は、自動化する業務と手動で確認する業務を切り分けながら運用すると良いでしょう。
Shopify Collabsを導入する際の注意点
最後に、Shopify Collabsを利用する際に確認しておきたいポイントを解説します。
日本では自社でクリエイターを探す前提で運用する
日本でShopify Collabsを活用する場合は、応募を待つだけでなく、ストア側からクリエイターへ声をかける運用が現実的です。
Shopify Collabsでは応募ページを作成できますが、日本国内では、Shopify Collabs上で積極的に活動しているクリエイターが多いとは限りません。また、オープンアクセスプログラムには対象クリエイターの地域制限もあります。
そのため、InstagramやTikTok、YouTube、XなどのSNSで自社商品と相性の良いクリエイターを探したり、既存顧客の中からブランドのファンを見つけたりする運用を前提にすると良いでしょう。
管理画面は英語表記である
Shopify Collabsの管理画面は、英語表記が中心です。そのため、英語に慣れていない場合は、初期設定やプログラム作成時に分かりにくく感じる可能性があります。
特に、コミッション率や割引条件、ギフト設定、支払い条件などは、設定ミスが成果や報酬に直結する項目です。翻訳ツールを使う場合でも、設定内容を一つずつ確認しながら進めましょう。
コミッション率や支払い条件を事前に決めておく
Shopify Collabsを導入する前に、クリエイターへ支払うコミッション率や支払い条件を明確にしておくことが大切です。
報酬率を高く設定すれば、クリエイターにとって魅力的な条件になります。一方で、商品原価や送料、決済手数料、Shopify Collabsの処理手数料などを考慮しないまま設定すると、売り上げが発生しても利益が残りにくくなります。
返品やキャンセルが発生した場合の扱い、報酬が確定するタイミング、支払いまでの期間なども、運用開始前に整理しておきましょう。
クリエイターの質を見極める
Shopify Collabsを活用する際は、フォロワー数だけでクリエイターを判断しないことが重要です。
フォロワー数が多くても、投稿内容がブランドと合っていなかったり、フォロワーとの関係性が薄かったりする場合は、期待した成果につながらないことがあります。
承認前には、投稿内容やコメント欄の反応、過去のPR投稿、ブランドとの相性などを確認しましょう。クリエイター選定は売り上げだけでなく、ブランドイメージにも関わるため、慎重に行う必要があります。
PR表記・ステマ規制に注意する
商品提供や報酬の支払いを伴う投稿では、広告であることがユーザーに分かるように表示してもらう必要があります。
例えば、「PR」「広告」「提供」などの表記を投稿内に入れてもらい、企業から依頼を受けた投稿であることを明確にしましょう。
Shopify Collabsは成果管理や報酬管理を効率化できる一方で、投稿内容やPR表記を自動で確認してくれるわけではありません。投稿ルールを事前に共有し、必要に応じて投稿内容を確認する体制を整えておくことが大切です。
為替手数料や支払い通貨に注意する
Shopify Collabsで自動支払いを利用する場合、支払い通貨や為替手数料にも注意が必要です。
自動支払いはUSDで処理され、Shopifyの請求通貨で請求されます。そのため、Shopifyの請求通貨がUSD以外の場合は、通貨換算に関する手数料が発生する可能性があります。
国内外のクリエイターと提携する場合は、報酬率だけでなく、支払い通貨や為替手数料も含めてコストを確認しておきましょう。