Shopifyの配送先・請求先で電話番号必須はできる?注意点は?

Shopifyガイド

2026-06-29 19:57:59

Shopifyでストアを運営する際、「配送トラブルや誤入力を防ぐために、購入者の電話番号を必ず取得したい」と考えるのは当然です。

しかし、Shopifyのチェックアウト画面は仕様が複雑で、設定できる箇所とできない箇所が明確に分かれています。

結論からいうと、商品の届け先となる「配送先」の電話番号は標準機能で必須化できますが、クレジットカード情報などに関わる「請求先」の電話番号はシステム的に必須化できません。

本記事では、配送先電話番号を必須にする具体的な設定手順に加え、システム上必須にできない請求先に入力を促すための「裏ワザ的なカスタマイズ方法」を分かりやすく解説します。

さらに、CVR(購入率)低下を防ぐ注意点や、会社名・メール・SMSといったその他の顧客情報を効果的に収集・管理するコツまで網羅してお届けします。

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目次

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Shopifyで電話番号を必須にするべき理由

まず始めに、Shopifyで電話番号を必須にすべき理由を解説します。

配送トラブル時の連絡先として活用できる

電話番号は、配送トラブルが発生した際の重要な連絡手段になります。

住所の記載ミスや長期不在、配送先の確認が必要になった場合、配送業者が購入者へ直接連絡できるため、商品の返送や配送遅延を防ぎやすくなります。

また、高額商品やギフト商品など、確実な配送が求められるケースでは、電話番号があることで配送品質の向上にもつながります。

SMS通知やマーケティングに活用できる

収集した電話番号は、SMS通知やSMSマーケティングにも活用できます。

例えば、発送通知や配送状況のお知らせをSMSで送信したり、購入者の同意を得た上でキャンペーン情報やクーポンの配信が可能です。

メールよりも開封率が高い傾向があるため、SMSを活用することで顧客との接点を増やしやすくなります。ただし、SMSマーケティングを実施する場合は、関連法令やプライバシーポリシーを順守し、適切な同意を取得することが重要です。

顧客情報の精度を高められる

電話番号を必須にすることで、顧客情報の精度を高められます。

ECサイトでは、住所の入力ミスや番地の記載漏れ、配送先の誤登録などが発生することがあります。そのような場合でも、電話番号が登録されていれば、配送業者やストア運営者が購入者へ連絡を取り、スムーズに問題を解決できます。

また、電話番号が未入力の注文が増えると、問い合わせ対応や顧客情報の確認作業が発生し、運営負担が大きくなる可能性があります。電話番号を必須にすることで、注文情報の品質を向上させ、受注から配送までの業務を効率化しやすくなります。

Shopifyで電話番号を「必須」にできる箇所・できない箇所

Shopifyでストアを運営する際、配送エラーを防ぐために顧客の電話番号を必ず取得したいと考える方は多いでしょう。しかし、Shopifyの仕様上、チェックアウト画面の全ての「電話番号」欄を一括で必須にできるわけではなく、設定できる箇所とできない箇所が明確に分かれています。

配送先住所の電話番号:標準機能で「必須」に設定可能

商品の届け先となる「配送先住所」の入力画面にある電話番号欄は、Shopifyの標準機能(管理画面の設定)だけで簡単に「必須項目」へ変更できます。

この設定を有効にすると、顧客が電話番号を入力しない限りチェックアウトを完了できなくなるため、入力漏れを確実に防ぐことが可能です。

請求先住所の電話番号:現在のShopify仕様では「必須」設定は不可

一方で、クレジットカードの登録情報などと照合される「請求先住所」の入力画面にある電話番号欄は、現在のShopifyの仕様ではシステム的に必須項目へ設定できません。

以前のバージョンでは一括で必須化できた時期もありましたが、仕様変更により、現在は配送先住所にしか必須設定が適用されない仕組みになっています。

Shopifyで配送先住所の電話番号を「必須」にする設定手順

Shopifyのチェックアウト画面で電話番号入力を必須と表示する

配送トラブルを未然に防ぐための第一歩として、まずは標準機能で変更できる「配送先住所」の電話番号を必須に設定しましょう。

特別なコードの編集やアプリの導入は一切不要で、Shopifyの管理画面から簡単に設定できます。

設定手順は次のとおりです。

1. Shopifyの管理画面の左下にある 「設定(歯車マーク)」 をクリックする
2. メニューの中から 「チェックアウト」 を選択する
3. 「お客様情報」 セクションまでスクロールし、「配送先住所の電話番号」の項目で 「必須」 にチェックを入れる
4. 画面右上の 「保存する」 をクリックする

Shopifyで電話番号を必須にする際の注意点

電話番号を必須にすることで配送トラブルの防止や顧客情報の充実につながりますが、一方で注意すべき点もあります。

特に、販売する商品の種類やターゲット顧客によっては、電話番号を必須にしない方が良いケースもあります。設定を変更する前に、次のポイントを確認しておきましょう。

電話番号必須はコンバージョン率を下げる場合がある

チェックアウト時の入力項目が増えるほど、購入完了率(コンバージョン率)が低下する可能性があります。

電話番号の入力に抵抗を感じる顧客も一定数存在するため、必須項目に設定すると購入途中で離脱してしまうケースも考えられます。特に初めて利用するストアでは、「なぜ電話番号が必要なのか分からない」と感じる購入者も少なくありません。

そのため、電話番号を必須にする場合は、配送時の連絡先として利用することや、配送業者の要件で必要であることを明記すると良いでしょう。

デジタル商品の場合は不要なケースもある

デジタルコンテンツやオンラインサービスを販売している場合は、電話番号が不要なケースもあります。

例えば、電子書籍やダウンロード商品、オンライン講座、デジタルチケットなどは配送が発生しないため、電話番号を利用する場面がほとんどありません。

不要な情報を収集すると購入者の負担が増えるだけでなく、個人情報の管理責任も大きくなります。そのため、物理商品の発送を伴わないストアでは、電話番号を任意または非表示にすることも検討しましょう。

配送先電話番号と請求先電話番号は別仕様

上述のとおり、Shopifyでは、配送先電話番号と請求先電話番号の設定仕様が異なります。

配送先電話番号は、管理画面の設定から「必須」「任意」「非表示」を選択できます。一方で、請求先電話番号はShopifyの標準機能では必須項目に設定できません。

そのため、「電話番号を必須にしたつもりだったが、請求先には適用されていなかった」というケースもあります。特に法人向けECサイトや請求書払いを行うストアでは、この仕様を理解した上で運用することが重要です。

請求先電話番号を取得したい場合は、「電話番号(必須)」と表示したり、注意書きを追加したりして入力を促す方法を検討しましょう。

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Shopifyで請求先電話番号の入力を促す方法(「電話番号(必須)」と表示する)

Shopifyのチェックアウト画面で電話番号入力を必須と表示する

Shopifyの仕様上、請求先住所の電話番号をシステム的に必須化できません。

しかし、デフォルトでは「電話番号(任意)」となっている表示を、ストア管理画面から手動で「電話番号(必須)」などに書き換えることで、顧客に必須項目であると意識させ、入力漏れを大幅に減らすアプローチが可能です。

システムによる強制バリデーション(未入力時のエラーブロック)はかかりませんが、特別なアプリやコード編集を行わずに今すぐ実装できる最も有効な回避策です。

具体的な変更手順は次のとおりです。

1. Shopifyの管理画面の左メニューから 「オンラインストア」をクリックする
2. 現在適用しているテーマの三点リーダーボタン「…」 をクリックする
3. ドロップダウンメニューから 「デフォルトテーマのコンテンツを編集する」を選択する
4. 画面上部にある虫眼鏡マークの検索欄に、半角英字で 「phone」 と入力する
5. 検索結果の中から 「Optional phone label」を探す
6. 元々入力されているテキストを消去し、新しく 「電話番号(必須)」  などの文言に書き換える
7. 画面右上にある 「保存」 ボタンをクリックする

Shopifyで電話番号以外に設定できるチェックアウト項目

Shopifyでは、配送先電話番号だけでなく、チェックアウト時に入力する顧客情報の表示方法も設定できます。項目によっては「必須」「任意」「非表示」を選択できるため、自社の販売形態や顧客層に合わせて最適化することが重要です。

ここでは、電話番号以外に設定できる主なチェックアウト項目を紹介します。

氏名(姓名)

Shopifyでは、顧客名の入力方法を変更できます。

設定画面では、「姓と名を必須にする」または「姓のみを必須にする」のいずれかを選択可能です。

日本国内向けのストアでは姓名の両方を必須項目にする形式が一般的ですが、海外向けストアでは姓のみで管理するケースも少なくありません。

顧客情報の管理方法やターゲット市場に応じて設定しましょう。

会社名

会社名の入力欄は、「必須」「任意」「非表示」の中から選択できます。

一般消費者向けのECサイトでは、会社名が不要な場合も多く、「任意」または「非表示」に設定されることが一般的です。

一方、法人向けECサイトや卸売サイトでは、請求書発行や取引先管理のために会社名が必要になることが多いため、必須に設定するケースがあります。

住所2行目(アパート、部屋番号など)

住所2行目は、マンション名やアパート名、建物名、部屋番号などを入力するための項目です。

Shopifyでは、「必須」「任意」「非表示」の中から表示方法を選択できます。

住所2行目を任意または必須にすることで、配送ミスや再配達のリスクを軽減できます。一方で、入力項目をできるだけ減らして購入率を重視したい場合は、任意に設定することも有効です。

なお、日本国内向けストアでは配送トラブル防止の観点から、「任意」に設定しておくケースが一般的です。

電話番号以外の連絡先情報を効果的に収集する方法

ECサイトの売り上げを安定・拡大させるためには、単に配送用の連絡先を受け取るだけでなく、その後のリピート購入につなげるためのマーケティング用データを収集することが重要です。Shopifyには、顧客のプライバシーや現地の法律を順守しながら、メールアドレスやSMSの配信許諾(オプトイン)を効果的に集める機能が豊富に備わっています。

ここでは、ストアのファンを増やし、良質な顧客リストを構築するためのアプローチを解説します。

メールアドレス

Shopifyでは、顧客が商品を購入する流れの中で、メルマガなどのマーケティング情報を受け取るための同意チェックボックスを設置できます。

設定方法は次のとおりです。

1. 管理画面の 「設定」>「チェックアウト」 に移動する
2. 「マーケティングオプトイン」 セクションで「メール」の項目で、「チェックアウトのみ」「サインインのみ」「チェックアウトとサインイン」のいずれかを選択する

ここで「Shopifyが推奨する地域」を選択すると、顧客が購入した国の現地の法律(GDPRや特定電子メール法など)に合わせて、チェックボックスをデフォルトで事前選択(あらかじめチェックを入れておく)にするかどうかも自動で最適化してくれます。

また、チェックアウト画面だけでなく、無料の「Shopify Forms」アプリやテーマの標準セクションを利用して、ストアのトップページやポップアップから気軽にメルマガ登録できる動線を作っておくことも有効です。

SMS通知

近年、メールよりも開封率が高いとされる「SMS(ショートメッセージ)」を活用したマーケティングや通知機能が注目を集めています。Shopifyではチェックアウト時に顧客がSMSでの情報受け取りに同意できる環境を整えられます。

設定方法は次のとおりです。

1. 管理画面の 「設定」>「チェックアウト」 に移動する
2. 「マーケティングオプトイン」 セクションで「SMS」の項目で、「チェックアウトのみ」を選択する


この際、必ずストアの「ポリシー」ページで利用規約とプライバシーポリシーを正しく設定しておく必要があります。

SMSの収集は、ストア側にとっては「確実に届くプロモーション手段」になるだけでなく、顧客側にとっても「注文完了や配送状況のアップデート(発送完了通知など)をリアルタイムにスマホで受け取れる」という大きなメリットがあります。顧客に安心感を与えつつ、強力な関係性を築くためのチャネルとして非常に効果的です。

ダブルオプトイン

ダブルオプトインとは、顧客がサイト上でメールアドレスを入力した際、すぐに購読者リストに登録するのではなく、「届いた確認メール内のリンクをクリックして初めて正式登録となる」仕組みのことです。

設定方法は次のとおりです。

1. 管理画面の 「設定」>「通知」>「お客様への通知」 に移動する
2. 「マーケティングのダブルオプトイン」 セクションで「マーケティングの購読確認」にチェックを入れる

一見すると顧客の手間が増えて登録率が下がるように思えますが、「間違ったアドレスや無効なアドレスがリストに入り込むことを防いだり、本当に自社ブランドに関心がある熱量の高い顧客だけを絞り込めるという絶大なメリットがあります。

ダブルオプトインを成功させるコツは、テーマのコンテンツ編集機能を使って、登録直後の完了画面に表示される文言を「メール内のリンクをクリックして、登録を完了させてください」といった分かりやすい案内文にカスタマイズしておくことです。これにより、確認メールの見落としを防ぎ、アクティブで購買意欲の高いクリーンな顧客リストを構築できます。

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