Shopifyでポイントサービスを導入することは、リピーター育成や顧客満足度の向上に非常に有効な施策です。特に日本国内向けのECサイトでは「ポイント制度」が一般的な顧客体験の一部として浸透しているため、適切に設計することで売り上げ増加やブランド価値向上につながります。
しかし、Shopify標準機能にはポイント管理機能がないため、外部アプリの導入が必須です。日本語対応のアプリを選ぶことで、顧客にとっても管理者にとっても分かりやすく、スムーズな運用が可能です。
本記事では、日本のストア運営者におすすめの日本語対応ポイントアプリを厳選して紹介し、それぞれの特徴と導入メリットを詳しく解説します。これからポイントサービスを始めたい方はぜひ参考にしてください。
ポイントサービスとは
Shopifyにポイントサービスを導入するメリット
Shopifyでポイントサービスを導入するデメリット
Shopifyにポイントサービスを導入する際の注意点
Shopifyのポイントサービスのおすすめアプリ
ポイントサービスとは
Shopifyにおけるポイントサービスとは、購入金額や来店行動に応じて顧客にポイントを付与し、次回以降の割引や特典として利用できる仕組み のことです。
これは日本国内の多くの実店舗・ECで一般的な「ポイントカード」に近い仕組みで、リピーター獲得や顧客満足度向上、顧客ロイヤルティ強化を目的としています。
Shopify標準機能にはポイント機能は含まれていませんが、Shopify App Storeのポイント管理アプリを導入することで実現可能 です。
Shopifyにポイントサービスを導入するメリット
Shopifyにポイントサービスを導入する主なメリットは次のとおりです。
- リピーター育成と顧客ロイヤルティ強化
- 客単価の向上と購入促進
- SNS・レビュー投稿促進と新規顧客獲得
- 顧客離脱防止とエンゲージメント維持
- 顧客データ活用とブランド価値向上
それぞれのメリットを詳しく紹介します。
リピーター育成と顧客ロイヤルティ強化
ポイント制度は「次回もここで購入しよう」という動機付けを生み、自然にリピーター化を促進します。結果として顧客ロイヤルティーが高まり、競合との差別化にも貢献します。
特にオンラインストアでは一度きりの購入で終わることが多いため、再訪問・再購入を促す仕組みとして極めて有効です。
さらに、累積ポイントに応じたステータス制度や限定特典を組み合わせれば、顧客が長期的に継続利用する動機を強化できます。
こうした仕組みは、安定した売り上げ基盤の確立にも直結します。
客単価の向上
「あと◯◯円でポイント付与」といった仕組みは、追加購入を促す心理的効果を持ちます。
これにより単品購入からまとめ買いへと顧客を誘導でき、1回当たりの注文額(客単価)の向上が期待できます。結果的に一人当たりの売り上げが増加し、利益改善や効率的な売り上げ拡大にもつながります。
さらに、ポイントを一定金額以上の購入でのみ付与するルールを設ければ、計画的に高単価の注文を増やせます。
ショップにとっては、在庫回転率の改善やプロモーション効果の最大化にも寄与します。
SNS・レビュー投稿促進と新規顧客獲得
ポイントは購入時だけでなく、レビュー投稿やSNSシェアといった行動にも付与できます。
これにより顧客が積極的に口コミを発信する仕組みが整い、SNSを通じて商品の認知拡大が期待できます。
信頼性の高いレビューや口コミが増えれば、新規顧客からの信頼度も向上し、結果として新規獲得につながるマーケティング施策となります。
顧客離脱防止とエンゲージメント維持
ポイント失効通知や誕生日ボーナス、ランクアップ特典といった仕組みは、顧客に継続的にストアを思い出させる役割を果たします。
これにより長期間購入していない顧客を呼び戻すきっかけを作ることができ、顧客維持率を高められます。
失注リスクを軽減し、持続的なエンゲージメント維持につながる点は大きなメリットです。
さらに、メールやプッシュ通知などを用いたパーソナライズされたアプローチを組み合わせれば、顧客ごとの購買タイミングを逃さず再訪を促せます。
顧客データ活用とブランド価値向上
ポイント制度を利用することで、顧客の購買履歴や行動データを蓄積でき、セグメントごとに精度の高いマーケティングを実行できます。
例えば、購入履歴に基づく商品提案やポイント保有数に応じた限定オファーなど、個々の顧客に最適化された施策を展開できます。
さらに、独自のポイントプログラムを設計することで、単なる割引以上の付加価値を提供でき、ブランド価値の向上にもつながります。
加えて、データ分析に基づく施策はPDCAを回しやすく、継続的な改善を通じて長期的な成長を支える基盤となります。
Shopifyでポイントサービスを導入するデメリット
一方で、ポイントサービスの導入には次のようなデメリットがあります。
- 導入・運用コストの発生
- 設定・管理に伴う負担
- 過度な値引きによる利益圧迫
- 顧客の短期的な来店目的化
それぞれのデメリットについて解説します。
導入・運用コストの発生
Shopifyには標準でポイント機能がないため、外部アプリの導入が必要です。
代表的なアプリの中には無料プランもありますが、会員数や注文数が一定を超えると有料プランへの移行が不可避となり、多くの場合月額数十ドル以上のコストが発生します。
長期的には無視できない固定費となるため、特に小規模事業者やスタートアップにとっては予算上の大きな負担となり得ます。
導入前に料金体系を精査し、自社の成長段階に適したプランを選ぶことが重要です。
設定・管理に伴う負担
ポイント制度は一度設定すれば終わりではなく、付与率・有効期限・利用条件などをビジネスモデルに応じて最適化する必要があります。
加えて、キャンペーン実施や商品の入れ替え、顧客フィードバック、競合他社の動向に合わせてルールを継続的に見直さなければなりません。適切な担当者がいない場合、管理業務は人的リソースの圧迫につながります。
さらに、設定ミスやアプリの不具合は顧客トラブルに直結し、ショップの信頼性を損なうリスクも伴います。
過度な値引きによる利益圧迫
ポイント還元は顧客にとって魅力的な一方、ストア側から見ると実質的な値引きとして作用します。
還元率を高く設定しすぎると、売り上げは伸びても粗利益が低下し、収益性を損なう可能性があります。特に高還元を安易に導入すると、一時的なリピートは増えても事業全体の利益悪化を招きかねません。
ポイント利用の処理方法(クーポン扱い、注文合計からの減額など)も利益構造に影響するため、事前にシミュレーションを行い、自社の収益モデルに合った設計をすることが不可欠です。
顧客の短期的な来店目的化
ポイント制度を強調しすぎると、顧客が「ポイントが欲しいから利用する」という一時的な動機で来店・購入する傾向が強まり、ブランドや商品への関心が育ちにくいです。
短期的な売り上げは伸びても、ポイントの魅力が薄れると顧客は他店へ流れ、LTV(顧客生涯価値)の向上にはつながらない場合があります。
制度を単なる「ポイントばらまき」にせず、購買体験の質や顧客満足度を高める施策と組み合わせることが不可欠です。
Shopifyにポイントサービスを導入する際の注意点
ポイントサービスは効果的な顧客ロイヤルティ施策である一方、運用次第では負担やリスクです。ポイントサービスを導入するにあたっての主な注意点は次のとおりです。
- 共通ポイントと独自ポイントの選択
- ポイント付与率と付与タイミングの設計
- 有効期限と利用ルールの明確化
- 運用体制と効果測定の徹底
- 実店舗との連携と顧客体験の一貫性
それぞれのポイントを詳しく解説します。
共通ポイントと独自ポイントの選択
ポイント制度には、dポイントや楽天ポイントといった「共通ポイント」と、ストア独自で発行する「独自ポイント」があります。
共通ポイントはブランド力を活用して集客効果を得やすい一方、加盟費用や発行手数料が高く、Shopifyへの導入には開発工数も多くかかります。
独自ポイントはコストを抑えつつ柔軟なキャンペーンを行える利点があり、Shopifyアプリを使えば比較的容易に導入可能ですが、共通ポイントほどの集客効果は見込みにくいという特徴があります。
自社の顧客層や戦略に応じて、どちらを選択すべきかを慎重に検討する必要があります。
ポイント付与率と付与タイミングの設計
還元率は利益に直結する重要な要素です。日本のECサイトのポイント付与率は、支払金額の1%前後が一般的ですが、粗利率の低い商材では設定を誤ると利益圧迫につながります。
また、ポイントを付与するタイミングも検討が必要です。注文完了時に即付与するとキャンセル・返品時に処理負担が発生するため、出荷完了後や一定期間経過後に付与する運用も選択肢となります。
付与率とタイミングの両面から、自社に最適な仕組みをシミュレーションして設計することが重要です。
有効期限と利用ルールの明確化
有効期限を短く設定すれば再購入を促せますが、短すぎると顧客の不満やクレームにつながります。
一般的には6カ月〜1年程度がバランスの取れた設定とされます。
また、ポイント利用の上限や対象商品の範囲を明示しておかないと、過度な値引きや「負債化」によって収益が圧迫されるリスクもあります。
利用条件を明確かつ顧客に分かりやすく提示し、満足度と収益性を両立できるルール設計が求められます。
運用体制と効果測定の徹底
ポイント制度は導入して終わりではなく、残高管理やキャンペーン運用、ルール調整といった継続的な運用が必要です。
運用リソースを十分に確保しなければ、設定ミスや対応漏れが生じ、信頼低下につながります。
また、単なる売り上げだけでなく「会員獲得数」「リピート率」「利益率への影響」といったKPIを定期的に検証し、改善を繰り返すことが不可欠です。
データを活用してPDCAを回す仕組みを整え、無駄のないポイント施策にすることが成功の鍵です。
実店舗との連携と顧客体験の一貫性
オンラインストアと実店舗を併用している場合、どちらでも同じポイントを利用できる仕組みを整えるかどうかは大きな判断ポイントです。
統合的に運用できれば、顧客はどのチャネルでも同じ体験を享受でき、利便性や満足度が高まります。
ただし、システム開発やアプリ連携に追加コストや運用負担が発生するため、事前にリソースとメリットをてんびんにかけて検討する必要があります。
Shopifyのポイントサービスのおすすめアプリ
Shopifyで使えるおすすめのポイントアプリは次のとおりです。
- MR.POINT
- easyPoint
- Smile.io Rewards
- LoyaltyLion
- Marsello
それぞれを詳しく解説します。
MR.POINT

MR.POINTは、Shopifyで報酬ポイントサービスを簡単に導入できるポイント管理アプリです。
HTML不要のシンプルなインストールで即日利用でき、購入時にポイントを付与し、顧客はそのポイントを利用してお得に買い物ができます。Shopify POSにも対応しているため、オンラインと実店舗の両方で活用可能です。
商品ごとにポイント倍率を設定したり、会員ランクに応じて付与率を変更したりと柔軟なプログラム設計が可能で、会員登録時のポイント付与や有効期限設定、自動ランクアップ機能も備えています。
料金プランは無料プランの他、月額26ドルの「STANDARD」と月額40ドルの「PREMIUM」、月額60ドルの「ENTERPRISE」があります。全ての有料プランで10日間の無料体験が利用可能です。
easyPoints

easyPointsは、日本語と英語の両UIに対応し、1ポイント=1円換算で分かりやすいポイントアプリです。ポップアップではなく、ショップデザインに溶け込むように表示されるため、ブランド体験を損なわずにポイントプログラムを導入できます。
購入時だけでなく、会員登録やキャンペーン参加など多様なアクションでポイント付与が可能で、VIPランク設定やメールキャンペーンとの連携も備えています。Shopify POSとの連携により、店舗とオンラインのポイントを統合管理できる点も魅力です。
料金プランは無料プランの他、月額50ドルの「ベーシック」と月額180ドルの「プロ」、月額425ドルの「エンタープライズ」があります。
Smile

Smileは、世界中で利用されているShopify定番のロイヤルティアプリで、ロイヤルティ・紹介・VIPリワードを簡単に導入できるプラットフォームです。
購入時の注文ごとにポイントやVIPステータスを付与できる他、Instagram・TikTok・FacebookでのSNSアクションや独自の行動に対しても報酬を設定できます。さらに、ボーナスポイントイベントを活用すれば、販売促進やリピート購入の強化につながります。
また、Klaviyo・Gorgiasなど25以上の人気アプリと連携でき、ストア運営に合わせた柔軟なマーケティング施策を展開可能です。さらに同業他社との比較分析機能により、自社のロイヤルティプログラムを最適化し、ブランドロイヤルティを着実に高められます。
料金プランは無料プランの他、月額49ドルの「Starter」と月額199ドルの「Growth」、月額999ドルの「Plus」があります。
LoyaltyLion

LoyaltyLionは、Shopifyにシームレスに統合できるロイヤルティプログラムアプリです。
ストア専用のロイヤルティページを作成し、購買体験に自然に組み込むことで、リピーター獲得と顧客エンゲージメントを強化できます。
購入時のポイント付与やリワード設計によって再購入を促進し、紹介・レビュー・SNS投稿といった行動に対してインセンティブを与えることで、新規顧客獲得コストを削減できます。
さらに、ロイヤルティーメールや通知を通じてプログラム参加を後押しし、セグメントや顧客行動分析を活用して離脱防止につなげられます。
料金プランは無料プランの他、月額199ドルの「Paid plans from」があります。有料プランでは14日間の無料体験が利用可能です。
Marsello

Marselloは、Shopifyと既存のPOSに対応したロイヤルティ&マーケティング自動化アプリです。ポイントやリワード、割引、VIPランク、紹介プログラムなどを組み合わせたカスタマイズ可能なロイヤルティプログラムを導入し、リピーターの獲得を促進します。
さらに、購入データを活用したメールキャンペーンやSMSマーケティングを展開でき、売り上げ向上に直結する施策を自動化できます。顧客が自身のステータスや特典を確認できるカスタマーポータルの追加も可能で、エンゲージメントを一層高められます。
Klaviyoなどのマーケティングアプリを含むPOS・ECシステムとシームレスに統合でき、オムニチャネルでのレポートや分析機能を活用して顧客行動を深く理解し、データに基づいた意思決定を実現できます。
料金プランは、月額125ドルの「Essential」と月額135ドルの「Professional」があり、14日間の無料体験が利用可能です。