Shopifyストアを運営していると、「もっと便利にしたい」「自動化したい」と感じる場面が多いのではないでしょうか。
そんなときに役立つものが、Shopifyのプラグインです。
Shopifyのプラグインを活用すれば、レビュー投稿や定期購入、SEO対策、決済機能の追加など、標準機能だけでは実現できない機能を簡単に拡張できます。
本記事では、Shopifyにおけるプラグインの基本から種類、選び方、導入方法、さらにおすすめの人気アプリまでを分かりやすく解説します。
Shopifyのプラグインとは
Shopifyのプラグインの種類
Shopifyのプラグインの選び方
Shopifyプラグインの導入方法
Shopifyのおすすめプラグイン
Shopifyのプラグインとは
Shopifyにおけるプラグインの概要を紹介します。
そもそもプラグインとは
プラグインとは、ソフトウエアやウェブサービスに新しい機能を追加するための拡張プログラムのことです。元々のシステムを大きく改修することなく、必要な機能だけを後から組み込める点が特徴です。
例えば、ウェブサイトにお問い合わせフォームやSEO対策機能を追加する際に使われるように、プラグインは「拡張性」を高めるための仕組みとして広く利用されています。
代表的な例として、WordPressのプラグインが挙げられます。
Shopifyのプラグインはアプリのこと
Shopifyにおける「プラグイン」は、一般的に「アプリ(App)」と呼ばれています。
オンラインストアに新しい機能を追加できる仕組みで、レビュー投稿、サブスクリプション(定期購入)、配送追跡、SNS連携、在庫管理など、さまざまな用途に対応したアプリが用意されています。
中には無料で利用できるアプリや、日本語にも対応しているものも多いため、プログラミングの知識がなくても簡単に導入・設定できます。
初心者から上級者まで、幅広い事業者がストア運営の効率化や売り上げ向上のために活用しています。
現在、トップカテゴリーとして人気の高いプラグインのジャンルは次のとおりです。
- ドロップシッピング
- モール型EC
- 商品レビュー
- アップセルとバンドル
- メールマーケティング
- SEO
- 配送
- 通貨と翻訳
Shopifyのプラグインの種類
Shopifyには次の2種類のプラグインが存在します。
それぞれを分かりやすく解説します。
公開アプリ(Public App)
公開アプリは、全てのShopifyストア運営者が利用できる汎用的なアプリで、「登録済み」と「未登録」の2種類があります。どちらもShopifyによる審査を経ており、信頼性やセキュリティが担保されています。
登録済みの公開アプリはShopify App Store上に掲載され、検索やカテゴリーから見つけて導入できます。一方、未登録アプリはApp Store上では表示されず、開発者の公式サイトや専用リンクからのみアクセス可能です。
また、一定の品質基準(パフォーマンス、デザイン、統合面など)を満たしたアプリには「Built for Shopify」バッジが付与されます。Shopify自身が提供する公開アプリも存在し、これらは多くが無料で、公式サポートを受けられる点が特徴です。
カスタムアプリ(Custom App)
カスタムアプリは、特定のShopifyストア専用に開発されたアプリで、App Storeには掲載されません
自社の管理画面に独自機能を追加したり、外部システムと連携したりする際に活用されます。開発者はShopifyのAPIを使ってストアデータにアクセスできますが、Shopifyパートナーアカウントを通じて安全に開発・配布される仕組みになっています。
ストアオーナーは、開発者から共有された専用のインストールリンクをクリックするだけでカスタムアプリを導入できるため、外部アクセスの設定や管理画面への特別な許可操作は不要です。主に企業独自の運用やシステム統合を目的として利用されます。
Shopifyのプラグインの選び方
Shopifyのプラグインの選び方は次のとおりです。
- まずは自社のニーズを把握する
- Shopifyの標準機能を確認する
- 無料体験を試す
それぞれを解説します。
まずは自社のニーズを把握する
Shopifyのプラグインを選ぶ際は、まず「何を改善・実現したいのか」を明確にすることが重要です。
例えば、売り上げ拡大を目的とするならマーケティングやレビュー関連のアプリ、業務効率化を目指すなら在庫管理や配送自動化プラグインなどが候補です。
目的を具体化することで、無駄なアプリ導入を避け、運用コストや表示速度の低下といったリスクを抑えられます。チームで課題を洗い出し、「売り上げ」「集客」「業務効率」などテーマごとに優先順位を整理すると効果的です。
Shopifyの標準機能を確認する
Shopifyには、商品登録や注文管理、割引設定、メール通知、在庫追跡など、EC運営に必要な多くの機能が標準で備わっています。プラグインを導入する前に、まずはこれらの基本機能で対応できないかを確認しましょう。
標準機能を活用すれば、コスト削減だけでなく、プラグインの過剰導入による管理負担を防ぐこともできます。また、Shopifyのテーマ設定や自動ディスカウントなども意外と柔軟性が高いため、まずは管理画面の設定項目を見直すことがおすすめです。
無料体験を試す
多くのShopifyプラグインは、導入前に一定期間の「無料トライアル」を提供しています。
実際に操作してみることで、UIの使いやすさや、サポート対応、日本語表示の有無、既存テーマとの互換性などを事前に確認できます。特に、有料アプリは月額課金制が多いため、導入後に「思っていた機能と違った」といったトラブルを避けるためにも、無料期間中に十分にテストしておくことが大切です。
レビューも参考になりますが、最終的には自社の運用フローに合うかどうかを重視して選定しましょう。
Shopifyプラグインの導入方法
Shopifyプラグインの導入方法は次のとおりです。
- 公開アプリはShopify App Storeから
- カスタマイズアプリは開発者リンクから
それぞれを分かりやすく解説します。
公開アプリはShopify App Storeから
公開アプリを導入する場合は、公式の「Shopify App Store」からインストールします。Shopify App Storeには数千種類のアプリが掲載されており、カテゴリーや機能別に検索・比較が可能です。
導入手順は非常に簡単で、インストールしたいアプリのページを開き、「アプリを追加」ボタンをクリックするだけで、自動的にストアへ組み込まれます。
インストール後は、管理画面から初期設定を行い、アカウント連携やAPIキーの入力、利用プランの選択などを進めます。
無料プランを提供しているアプリも多く、導入前にはレビューや評価を確認しておくと安心です。Shopifyの基準を満たした「Built for Shopify」バッジ付きアプリを選ぶと、品質や安定性の面でも信頼できます。
カスタマイズアプリは開発者リンクから
カスタムアプリは、Shopify App Storeには掲載されておらず、開発者が提供する「専用インストールリンク」から導入します。このリンクは特定のストア専用に発行されるため、他の店舗では利用できません。
リンクをクリックするとShopifyの管理画面に移動し、「アプリをインストール」を選択するだけで導入が完了します。
カスタムアプリは、特定の業務フローに合わせた独自機能や外部システムとの連携など、ストア固有のニーズに対応するために作成されます。Shopifyパートナーや開発会社が開発を担当することが多く、審査不要で導入できる反面、信頼できる開発者に依頼することが安全面で重要です。
プラグインのアンインストール方法
不要になったアプリは、Shopifyの管理画面から簡単に削除できます。管理画面の左メニューから 「設定」→「アプリと販売チャネル」 を開き、削除したいアプリを選択して 「削除」 をクリックします。削除後は、アプリが提供していた機能がすぐにストアから無効化されます。
有料アプリの場合、アプリの削除だけでは課金契約が自動停止しないことがあります。必ずアプリ提供元の請求情報や契約状況を確認し、必要に応じて解約手続きを行いましょう。また、一部のアプリではデータがストアに残る場合があるため、再利用の予定がなければ、データ削除の手続きも併せて行うことをおすすめします。
Shopifyのおすすめプラグイン
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