Shopifyで海外発送する方法|送料や関税、おすすめアプリは?

物流・配送

2025-10-31 13:43:24

「Shopifyで海外発送を始めたいけれど、設定や送料、関税の仕組みが難しそう」と感じていませんか?

越境ECでは、国内配送と比べて送料の変動や関税トラブル、配送遅延など、想定外の問題が起こりやすく、不安を感じる方も多いでしょう。特に初めて海外向け販売に挑戦する場合、どこから手をつければよいのか迷ってしまうこともあります。

本記事では、Shopifyで海外発送を行うための基本設定から、便利なアプリ、注意点までを分かりやすく解説します。

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Shopifyにおける海外発送とは

Shopifyで海外発送を行うために必要な設定

海外発送におすすめのShopifyアプリ

Shopifyで海外発送を行う際の注意点

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Shopifyにおける海外発送とは

効率的で信頼性の高い「海外発送」の仕組みは、海外販売を始める際に欠かせません。ここでは、Shopifyで海外発送を行う際の特徴や対応業者、具体的な手順を紹介します。

Shopifyが海外発送に適している理由

Shopifyは、越境ECに必要な機能を総合的に備えているため、海外発送に非常に適しています。

Shopify Markets(海外向け販売を一元管理できる越境EC機能)を活用すれば、訪問者の国や地域に応じて自動的に言語と通貨を切り替えられ、海外ユーザーにもスムーズな購入体験を提供できます。さらに、アプリを利用することで、翻訳や関税計算、配送手続きを自動化でき、運営負担を大幅に軽減できます。また、PayPalやShopify ペイメントなどの国際的に信頼される決済方法や主要配送業者との連携も容易で、取引全体の信頼性を高められます。

加えて、世界中どこからでも高速表示されるグローバルCDNを採用しており、ノーコードでも本格的な越境ECサイトを構築できる点も魅力です。

これらの仕組みにより、Shopifyは個人事業者から企業まで幅広い事業者にとって海外発送を始めやすい環境を整えています。

Shopifyの海外発送で利用できる配送業者

Shopifyの海外発送で利用できる主な配送業者は、日本郵便とクーリエ便の2種類です。

日本郵便はEMSや航空便、エコノミー航空便(SAL)、船便などから選択でき、120カ国以上に対応しています。料金が比較的安く、信頼性も高いため、小型商品の発送やコストを抑えたい事業者に最適です。ただし、配送に時間がかかる他、重量やサイズの制限がある点には注意が必要です。

一方、DHL・FedEx・UPSといったクーリエ便は、アジアなら1〜3日、欧米でも3〜5日で届くスピードが魅力です。独自の通関システムにより、関税処理や時間指定などの対応もスムーズで、高額商品や急ぎの配送に向いています。

それぞれ特徴が異なるため、商品の特性や顧客ニーズに応じて、コストとスピードのバランスを考えた配送業者を選ぶことが重要です。

なお、ヤマト運輸や佐川急便も国際配送を行っていますが、Shopifyと直接連携できるアプリは現時点で存在しません。

Shopifyで海外発送を行う手順

Shopifyで海外から注文を受けたら、正しい流れで準備を進めることが大切です。次の六つの手順を押さえておけば、スムーズに海外発送ができます。

  • 商品を梱包(こんぽう)する
  • 重量を測定する
  • 配送業者を選ぶ
  • アカウントを登録する
  • 通関書類を作成する
  • 配送ラベルを発行する

海外発送では、まず商品の梱包(こんぽう)と重量測定を行います。サイズに合った箱と緩衝材を使って丁寧に梱包(こんぽう)し、壊れやすいものは二重包装にします。その後、重量とサイズを測り、正確な送料を確認します。

次に、配送業者の選定と連携を行います。配送スピードやコストを比較し、日本郵便・DHL・FedExなどから最適な業者を選びます。決定後は配送アカウントを作成し、Shopifyと連携することで送り状や追跡番号を自動発行できます。

最後に、通関書類と配送ラベルの準備をします。インボイスや税関告知書を正確に記入し、Shopifyの管理画面から配送ラベルを発行・貼付します。発送後は追跡番号を購入者に共有して完了です。

Shopifyで海外発送を行うために必要な設定

Shopifyで海外発送を行うために必要な設定は、次のとおりです。

  • 配送エリア
  • 送料
  • 関税

それぞれを詳しく解説します。

配送エリア

Shopify海外発送で新しい配送エリアを作成する

海外発送を行う際は、まず配送エリアの設定を行います。

Shopifyの管理画面で「設定」から「配送と配達」を開き、発送元の項目内で発送対象となる国や地域を指定します。

エリアをあらかじめ分けておくと、地域ごとに送料や配送方法を調整しやすいです。例えば、アジア・ヨーロッパ・北米といった地域単位で分けることで、距離や配送コストに応じた最適な料金設定が可能です。

送料

Shopify海外発送で配送料を設定する

次に、送料の設定を行います。Shopifyの管理画面で配送エリアを作成したら、その中に送料を追加します。

設定画面の「送料を追加」をクリックし、料金名(例:通常配送、速達便など)と価格を入力して「完了」を押せば登録が完了です。

送料は、一律料金・地域別料金・重量や価格による変動料金など、さまざまな条件で設定できます。海外発送では距離によってコストが大きく変わるため、エリアごとに異なる送料を設定すると効率的です。

関税

Shopify海外発送で関税を設定する

海外向け販売では、関税と税金の設定を正しく行うことが大切です。

Shopifyの管理画面で「設定」→「税金と関税」を開くと、販売国ごとに税率や関税の扱いを調整できます。

さらに、Shopify Marketsを活用すれば、購入者の国に応じて輸入関税や消費税を自動計算し、チェックアウト時の徴収が可能です。この機能を有効にすることで、購入者は支払時に関税を含めた総額を確認でき、受取時の追加費用を避けられます。

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海外発送におすすめのShopifyアプリ

海外発送におすすめのShopifyアプリは、次のとおりです。

  • easyRates
  • easyLabel
  • Ship&co
  • OPENLOGI
  • セカイロジ

それぞれのおすすめポイントを紹介します。

easyRates

easyRates

easyRatesは、Shopifyで日本郵便の国際送料を自動計算し、チェックアウト画面に正確な料金を表示できるアプリです。

注文内容や配送先の情報を基に最新の日本郵便料金をリアルタイムで算出し、購入者に常に正確な送料を提示できます。また、追加手数料や送料無料の条件、国別料金の調整や配送制限などのカスタマイズにも対応しています。

さらに、発送ラベル作成アプリ「easyLabel」との連携で、注文時に選択された配送方法を発送ラベルに自動反映でき、出荷作業の手間を大幅に削減できます。

日本郵便の料金改定にも自動で対応するため、常に最新の配送料を維持しながら、効率的で正確な海外配送を実現できる点が大きな魅力です。

料金プランは月額9.90ドルの「Standard」のみで、7日間の無料体験が利用可能です。

easyLabel

easyLable

easyLabelは、Shopifyの管理画面上で日本郵便の国際配送ラベルを簡単かつ自動で作成できるアプリです。

注文履歴から配送方法を選択し、ワンクリックでラベルを印刷できるため、面倒な入力作業を省いてスムーズに出荷準備を進められます。商品名やHSコード、数量、価格、重量などの情報もShopify上で直接編集できるため、別ツールを使わずに一括管理が可能です。

さらに、前述のeasyRatesと連携すれば、購入者が選んだ配送方法を自動で反映し、ラベル作成から発送までのフルフィルメント作業を効率化できます。加えて、日本郵政の損害賠償制度をアプリ内で適用できるため、万が一のトラブルにも備えられます。

ラベルの発行だけでなく、部分的な注文のフルフィルメントやトラッキング管理にも対応しており、運営コストを抑えながら出荷作業を自動化できます。

料金プランは月額14.90ドルの「ライトプラン」の他、月額39.90ドルの「ベーシックプラン」、月額69.90ドルの「プラスプラン」があります。全てのプランで7日間の無料体験が利用可能です。

Ship&co

Ship&co

Ship&coは、Shopifyをはじめとする複数のオンラインストアと連携し、国内外の発送業務を自動化できる出荷管理アプリです。

ヤマト運輸・佐川急便・日本郵便といった国内主要業者に加え、FedEx・DHL・UPSなどの国際配送にも対応しており、全ての送り状を一つの画面から簡単に発行できます。注文データはリアルタイムで同期されるため、CSVの取り込みは不要です。送り状・インボイスの自動作成、発送ステータスの更新、追跡番号の自動反映、発送通知メールの送信など、一連の出荷業務をワンクリックで完結できます。海外発送では、契約している配送業者ごとの送料比較機能も搭載しており、コストと納期のバランスを考慮した最適な配送方法を選択できます。

料金は月額1,100円(税込)/50件〜利用可能で14日間の無料体験が利用可能です。

OPENLOGI

OPENLOGI-1

OPENLOGI(オープンロジ)は、Shopifyと連携して受注から出荷までの物流業務を自動化できるアウトソーシングサービスです。

全国の倉庫をネットワーク化した独自のシステムにより、商品の保管・梱包(こんぽう)・配送といった作業を一元管理し、効率的に運用できます。料金は完全従量課金制で、利用した分だけ支払う仕組みのため、在庫量や出荷数が変動しやすいEC事業でも無駄なコストを抑えられます。

商品を事前に倉庫へ預けておくと、注文発生後の梱包(こんぽう)・発送を全て代行してくれます。さらに、海外発送や配送日時指定、チラシの同梱(どうこん)などのオプションにも対応しており、越境ECの物流にも柔軟に対応できます。ブランド専用資材や冷凍・冷蔵商品の取り扱いなど、特殊な運用にも対応可能です。

無料インストール可能で、倉庫利用料・配送料が別途発生します。

セカイロジ

セカイロジ

セカイロジは、ECサイトと倉庫システムを自動連携し、出荷や在庫管理を効率化できる物流アウトソーシングサービスです。

注文データが入ると自動で倉庫に出荷指示が送られ、在庫数や商品情報も常に最新の状態に更新されます。これにより、受注から配送までの作業を一括で管理でき、人的ミスの削減と業務のスピードアップを実現します。

クラウド型の管理画面を採用しており、24時間どこからでも在庫・商品・注文・出荷実績を確認できます。さらに、特許技術の「セカイサジェスト」によってAIが最適な配送手段を提案し、国内外の物流コストを自動で最適化します。

初期費用や固定費は一切かからず、無料で導入を開始できる点も嬉しいポイントです。

Shopifyで海外発送を行う際の注意点

Shopifyで海外発送を行う際の注意点は、次のとおりです。

  • 海外発送にかかるコストを正しく把握する
  • 発送トラブルへの備えを徹底する
  • 海外顧客向けのカスタマーサポート体制を整える

それぞれを詳しく解説します。

海外発送にかかるコストを正しく把握する

海外発送では、送料・関税・VAT(付加価値税)・梱包(こんぽう)資材の四つのコストが発生します。

送料は配送先や荷物のサイズ・重量によって異なり、複数の配送業者を比較しながら、リードタイムや為替レートも踏まえて最適な方法を選ぶことが大切です。

関税とVATは、輸入国で課される税金で、多くの場合は購入者が受取時に支払います。トラブルを避けるため、購入前に関税の発生や支払い方法を明示しておくと安心です。

梱包(こんぽう)資材は、破損防止のために強度の高い段ボールや緩衝材が必要ですが、重さや大きさによって送料が上がる点にも注意しましょう。軽量で保護性のある素材を選ぶことで、コストを抑えながら安全に発送できます。

発送トラブルへの備えを徹底する

海外発送では、遅延・紛失・破損・返品などのトラブルが発生しやすいため、事前の備えが欠かせません。

繁忙期や天候による配送遅延はあらかじめ顧客へ知らせておき、万が一の際にはすぐに連絡を取ることが信頼維持につながります。代替便や速達オプションを提示することで、顧客の不安を軽減する効果もあります。

荷物の紛失や破損を防ぐには、追跡番号付きの配送方法や配送保険の活用が有効です。トラブルが発生した場合は、配送業者への迅速な問い合わせと並行して、顧客に対して再送・返金・割引など柔軟な対応が必要です。

さらに、返品ポリシーをウェブサイトで明確に掲載し、Shopify Shippingの返品ラベル機能を利用すれば、スムーズに返品対応が行えます。特にホリデーシーズンは返品が増える傾向にあるため、在庫やコストに余裕を持たせると良いでしょう。

海外顧客向けのカスタマーサポート体制を整える

越境ECでは、言語・時差・文化の違いに対応できるサポート体制を整えることも重要です。

翻訳ツールや多言語対応のスタッフを活用し、顧客が自分の言語で問い合わせできる環境を整えましょう。AIチャットボットを導入すれば、コストを抑えながら迅速な対応が可能になり、問い合わせ対応の効率化にもつながります。

また、異なるタイムゾーンの顧客に対応するためには、24時間サポート体制が理想的です。チャット・メール・SNSなど複数のチャネルを組み合わせたり、AIによる自動応答の導入で、夜間や休日の対応もスムーズです。

さらに、返品手順やよくある質問を多言語でまとめたFAQページを設ければ、顧客自身が問題を解決しやすくなり、サポートチームの負担を軽減できるでしょう。

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