Shopifyに会員登録機能を設定する方法。おすすめアプリも紹介

Shopifyガイド

2025-09-24 08:59:51

Shopifyで会員登録を導入すると、リピーターの獲得や顧客管理の効率化につながります。

しかし、会員登録の仕組みや設定方法を理解しないまま導入すると、かえって離脱を招く恐れもあります。

本記事では、Shopifyにおける会員登録の基本から、設定手順、登録率を高める施策、よくあるQ&Aまで詳しく解説します。

目次

Shopifyの会員登録とは

Shopifyに会員登録機能を設けるメリット

Shopifyに会員登録機能を設けるデメリット・注意点

Shopifyに会員登録機能を設置する方法【標準機能】

Shopifyの会員登録機能をカスタムする方法【コード編集】

Shopifyの会員登録導入におすすめのアプリ

会員データの活用方法

会員登録率を高める施策

Shopifyの会員登録に関するQ&A

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Shopifyの会員登録とは

まず、Shopifyの会員登録について解説します。

Shopifyの会員登録の概要

Shopifyの「会員登録」には2種類あります。

一つはストア会員登録(顧客アカウント)で、購入者が対象です。顧客は自分のメールアドレスでログインし、注文履歴や配送先住所の保存、会員限定商品の閲覧などが可能です。ストア側にとってもリピート率の向上や顧客データの活用に役立ちます。

もう一つはShopify自体のアカウント登録で、こちらは事業者やスタッフがストアを運営するために必要な管理者アカウントです。商品登録やテーマ編集、アプリ導入などの操作を行う際に用いられます。

顧客向けと運営者向けで役割が大きく異なるため、区別して理解しましょう。なお本記事では、顧客向けの会員登録について詳しく解説します。

「従来のお客様アカウント」と「新しいお客様アカウント」の概要

顧客が利用するアカウントは、「従来のお客様アカウント」と「新しいお客様アカウント」の2種類があります。

「従来のお客様アカウント」では、顧客がメールアドレスとパスワードを用いて、もしくはShopアプリでログインします。アカウントは招待の受諾やログインページから作成でき、注文履歴や住所の保存が可能です。また、Liquidによるカスタマイズやマルチパス対応が利用できる点が特徴ですが、保存済みの決済方法やセルフサービス返品などの機能は備わっていません。

「新しいお客様アカウント」は、パスワードを不要とし、メールで送信される6桁のワンタイムコードやShopアプリでのログインに対応しています。これにより利便性とセキュリティが高まり、保存済み決済方法やB2B注文対応、セルフサービス返品、再購入ボタンなど豊富な機能が提供されます。

自社に合ったアカウント方式の選び方

「従来のお客様アカウント」と「新しいお客様アカウント」のどちらを選ぶか迷った場合は、自社が求める「顧客体験」と「運営の柔軟性」に照らして判断すると良いでしょう。

例えば、顧客にパスワードを覚えさせず、メール認証だけで簡単にログインできるようにしたい場合や、保存済みの決済方法やセルフサービス返品などを活用して購入からアフターサービスまでスムーズにしたい場合が、「新しいお客様アカウント」が適しています。

一方で、既存のシステムとの連携や細かなカスタマイズが必要な場合、または従来のシンプルなログイン方式で十分と考えるなら、「従来のお客様アカウント」を選ぶと良いでしょう。

Shopifyに会員登録機能を設けるメリット

Shopifyに会員登録機能を設けるメリットは、次のとおりです。

  • パーソナライズ施策の推進
  • リピーター獲得とロイヤルティー向上
  • 顧客管理とサポート品質の向上
  • メールマーケティング活用

それぞれを詳しく解説します。

パーソナライズ施策の推進

会員登録によって顧客の購入履歴や閲覧データを蓄積でき、データを元にしたパーソナライズ施策が可能になる点が大きなメリットです。

例えば、過去に購入した商品に関連するアイテムをおすすめしたり、誕生日や記念日に合わせて特典クーポンを配布できます。

こうした一人一人に寄り添った提案は「自分専用のサービスを受けている」という特別感を生み、購買意欲やブランドへの好意を高める大きなきっかけです。

リピーター獲得とロイヤルティー向上

リピーターを育て、顧客のロイヤルティーを高められる点も会員登録機能を導入する大きなメリットです。

会員限定で使える割引クーポンやポイント制度、特別セールへの参加権といった特典を提供することで、顧客は「会員でいる価値」を実感できます。さらに、新商品の発売やキャンペーンに一般公開より早くアクセスできる「先行販売」や「優先案内」は、特別感や優越感を与え、ブランドへの愛着を強化します。

こうした優遇体験は、顧客を単なる購入者からファンへと成長させ、他社ではなく自社を選び続ける強力な動機につながります。

顧客管理とサポート品質の向上

会員情報を一元管理できることで、運営側の対応スピードや精度が格段に上がります。

問い合わせ時に注文履歴や登録住所を即座に確認できるため、顧客は余計な説明を繰り返す必要がなく、ストレスの少ないサポート体験を得られます。

また、問題解決までの時間短縮は顧客満足度を高めるだけでなく、サポート担当者の業務効率化にもつながり、結果的に運営コストの削減にも寄与します。

メールマーケティング活用

会員登録によって得られる顧客データは、メールマーケティングの強化にも大きく役立ちます。

購買履歴や関心のある商品カテゴリーに基づいて顧客をセグメント化し、それぞれに最適化された内容を配信することで、開封率やクリック率、さらには購入率を高められます。

例えば、過去に特定の商品を購入した顧客には関連アイテムの紹介メールを送ったり、一定期間購入がない顧客には再購入を促す特典付きメールを届けたりといった施策が可能です。

Shopifyに会員登録機能を設けるデメリット・注意点

Shopifyに会員登録機能を設けるデメリットと注意点は、次のとおりです。

  • 初期設定や運用にコストと手間がかかる
  • 登録作業が負担となり購入ハードルが上がるリスクがある
  • 個人情報管理に法令順守やセキュリティ対応の責任が発生する
  • 標準フォームでは取得できる情報が限られる(住所・生年月日など)

それぞれを詳しく解説します。

初期設定や運用にコストと手間がかかる

会員登録機能を導入する際は、まずアカウント方式(従来のお客様アカウントか新しいお客様アカウントか)の選択やログインページ、メール通知のカスタマイズなど、初期の設定作業が発生します。

また、導入後は会員向け特典や限定キャンペーンを継続的に企画・運営する必要があり、コストがかかります。

小規模ストアでは、こうした運用負担が販売や商品開発に割く時間を圧迫する可能性があるため、注意が必要です。

登録作業が負担となり購入ハードルが上がるリスクがある

顧客が商品を購入する際に「会員登録」を求められると、入力作業やアカウント作成の手間が負担と感じる場合があります。

特に新規顧客は試し買いの感覚で訪れることも多く、登録必須は購入前の離脱につながりがちです。

任意登録に設定すればハードルは下げられますが、登録を促すためにメリット(割引やクーポンなど)を分かりやすく提示する工夫をしましょう。

個人情報管理に法令順守やセキュリティ対応の責任が発生する

会員登録で収集するメールアドレスや住所などの個人情報は、事業者が責任をもって管理する必要があります。

国内であれば個人情報保護法、海外顧客を対象とする場合はGDPRなど、法令に準拠した取り扱いが欠かせません。また、不正アクセスや情報漏えいを防ぐために、適切なセキュリティ対策や内部管理体制の整備が求められます。

個人情報管理の徹底は、顧客からの信頼を守る上でも重要ですが、同時にストア側の大きな負担になりがちです。

標準フォームでは取得できる情報が限られる(住所・生年月日など)

Shopifyの標準的な会員登録フォームでは、主にメールアドレス・名前・住所といった基本的な顧客情報のみが取得可能です。

顧客の好みや購入目的といった、マーケティングに役立つ追加データを集めたい場合は、別途アプリを導入するか、カスタマイズを行う必要があります。

標準機能だけでは十分な情報が得られず、施策の幅が制限される可能性がある点には注意が必要です。

Shopifyに会員登録機能を設置する方法【標準機能】

Shopifyの標準機能を使って、会員登録機能を簡単に設置できます。ここでは会員登録機能の設置方法と、会員登録を必須事項に設定する方法を解説します。

Shopifyに会員登録を導入する方法

Shopifyに会員登録を導入する方法

Shopifyには標準で会員登録機能が備わっており、管理画面から簡単に設定できます。

次の手順でアカウント機能を有効化すると、ストアのヘッダーにログインリンクが表示され、顧客がアカウントを作成できます。

1. Shopifyの管理画面にログインし、左下の [設定] をクリックする
2. [お客様アカウント] を選択する
3. 「ログインリンク」にある 「ログインリンクの表示」 にチェックを入れる
4. 使用するアカウントの種類を選択する(従来のお客様アカウント/新しいお客様アカウント)
5. [保存] をクリックする

設定が完了すると、ストアのオンライン画面右上に人型アイコン(ログインリンク)が表示されます。顧客がこのアイコンをクリックすると、ログイン画面が開き、新規アカウントを作成できます。

なお、「新しいお客様アカウント」を選択した場合は、Liquid編集によるカスタマイズができなくなるため注意が必要です。より柔軟なデザイン調整や入力項目の追加を行いたい場合は、「従来のお客様アカウント」を選んで運用すると安心です。

会員登録を必須にする方法

会員登録を必須にする方法

Shopifyでは、購入時に会員登録を必須に設定できます。会員制の特典を重視したい場合や、リピーター向けの商品展開を行う場合に有効な方法です。

会員登録を必須にする手順は次のとおりです。

1. Shopify管理画面の左下にある [設定] をクリックする
2. [チェックアウト] を選択する
3. 「お客様への連絡方法」の、「チェックアウト前にお客様にアカウントへのログインを要求する」 にチェックを入れる
4. [保存] をクリックして設定を反映する

この設定を有効化すると、会員登録を完了した顧客のみが商品を購入できます。ただし、登録を面倒に感じるユーザーは購入を断念する可能性があるため注意が必要です。会員登録を必須化するのは、ブランド力が強い商品や特典で顧客をひきつけられるケースに限定することが望ましいでしょう。

Shopifyの会員登録機能をカスタムする方法【コード編集】

Shopifyではコードを編集することで、会員登録機能をより充実させられます。ここではコード編集を伴う会員登録機能のカスタム方法を紹介します。

姓名

Shopifyのアカウント作成画面

Shopifyは海外発のサービスであるため、会員登録フォームのデフォルト設定では「名 → 姓」の順番で表示されます。

日本のユーザーにとっては違和感があり、信頼性を損ねる恐れもあるため、必ず「姓 → 名」の順に修正しておきましょう。作業は難しくなく、テーマのコードを一部編集するだけで完了します。

手順は次のとおりです。

1. Shopify管理画面から [オンラインストア] → [テーマ] を開き、対象テーマの横にある [•••] → [コードを編集] を選択する
2. 左側のファイル一覧から [sections] → [main-register.liquid] をクリックして開く
3. コード内で「id=”RegisterForm-FirstName”」を含むブロックを探し、その範囲を切り取る
4. 次に「id=”RegisterForm-LastName”」を含むブロックの直下に、先ほどのコードを貼り付ける
5. [保存] をクリックして変更を反映させる

テーマによってコードの構成や行数は異なるため、該当箇所を探す際は検索機能(Ctrl+F / Command+F)で「FirstName」や「LastName」と入力すると効率的です。作業を始める前に、ファイル全体をコピーしてバックアップを取っておくと、万一のトラブル時にも安心です。

生年月日

Shopifyのアカウント作成画面に生年月日を設定する画面

標準の会員登録フォームには生年月日は設置されていませんが、コード編集によって生年月日の欄を設置できます。手順は次のとおりです。

1. Shopify管理画面から画面左下の[設定] → [メタフィールドおよびメタオブジェクト]→[お客様]を開く
2. [定義を追加する]をクリックし、「名前」に「生年月日」と入力する
3. 「オプション」の「Storefront APIアクセス」をオンにし[保存]をクリックする
4. Shopify管理画面から [オンラインストア] → [テーマ] を開き、対象テーマの横にある [•••] → [コードを編集] を選択する
5. 左側のファイル一覧から [sections] → [main-register.liquid] をクリックして開く
6. 生年月日を表示させたい場所に以下のコードを貼り付ける(例では「作成する」ボタンの上に生年月日欄を設けています)
7. [保存]をクリックし動作確認を行う

必須項目

Shopifyのアカウント作成項目を必須にする方法

Shopifyの会員登録フォームでは、初期状態で必須項目は「メールアドレス」と「パスワード」のみです。そのため「姓」や「名」、誕生日などは入力が任意となり、顧客によっては空欄のまま登録されてしまいます。より正確な顧客情報を収集したい場合は、必要な項目を必須入力に切り替えておくと安心です。

任意項目を必須項目に変更する手順は次のとおりです。

1. Shopify管理画面から [オンラインストア] → [テーマ] を開き、対象テーマの横にある [•••] → [コードを編集] を選択する
2. 左側のファイル一覧から [sections] → [main-register.liquid] をクリックして開く
3. コード冒頭付近(おおよそ29行目)にある「, novalidate: 'novalidate'」を削除する
4. 必須にしたい各項目のコードブロック内で、id="xxxxx" の直下に改行を入れ、「required」と入力する
5. 編集後に [保存] をクリックし、テスト登録で必須化が反映されているか確認する

Shopifyの会員登録導入におすすめのアプリ

Shopifyの会員登録導入におすすめのアプリは、次のとおりです。

  • Trustoo
  • Bold Memberships
  • Talon
  • Helium Customer Fields
  • easyPoints

それぞれのアプリの特徴やおすすめのポイントを紹介します。

Trustoo

Trustooのインストール画面

Trustooは、ポイント・会員システムをシンプルに導入でき、顧客リピート率の向上や新規顧客獲得に役立ちます。

購入や登録、誕生日、SNSシェアでポイントを付与し、クーポン交換で再購入を促進できます。また、VIP会員制度では階層ごとに特典をつけられ、ロイヤルティーの強化が可能です。さらに、ウェブウィジェットや自動メール、ポップアップ通知を通じて多彩なタッチポイントを提供し、限定キャンペーンやPOS連携、多言語対応にも対応しています。

料金は無料プランの他、月額19ドルの「Starter」、月額39ドルの「Growth」、月額299ドルの「Plus」があります。有料プランは7日間の無料体験が可能です。

Bold Memberships

Bold Membershipsのインストール画面

Bold Memberships は、Shopifyに簡単に会員制プログラムを導入できるアプリです。

商品や価格、カートボタン、ページ、ブログなどを会員専用に制御でき、特別感のある購買体験を実現します。さらに、会員プランを階層化してロイヤル顧客により多くの特典を提供でき、Liquidテンプレートの切り替えで専用デザインも実装できます。定期課金機能が内蔵されており、月額や年額の会費を自由に設定できるため、安定した収益モデルの構築が可能です。

料金は月額9.99ドル(1〜50名)から、会員数に応じて段階的に上がります。51名〜100名は月額19.99ドル、101名〜1000名は月額49.99ドル、1001名〜5000名は月額199.99ドルです。いずれも、14日間の無料体験が可能です。

Talon

Talonのインストール画面

Talonは、Shopifyストアの会員登録フォームを高度にカスタマイズできるアプリです。

VAT/税IDやビジネスID、ライセンス番号などの必須項目を設定でき、ファイルや画像のアップロードもできます。登録時に承認ルールを設けることで、認証済みの顧客だけが購入できる仕組みも構築可能です。これにより、卸売やB2B、特定ライセンスが必要な商品の販売にも対応できます。さらに、顧客への自動タグ付与や登録後のリダイレクト設定、カスタムメール通知なども備え、効率的な顧客管理を実現します。

料金は月額12.95ドルで、7日間の無料体験が可能です。

Helium Customer Fields

Helium Customer Fieldsのインストール画面

Helium Customer Fieldsは、Shopifyで顧客登録フォームを自由にカスタマイズできるアプリです。

誕生日やVAT/納税者番号など独自の項目を追加し、顧客アカウントに保存可能です。会員登録やマイページにカナ氏名項目を出せるほか、アカウント承認やメール認証を設定して卸売・B2B顧客の精査が可能です。顧客自身によるデータ編集や自動タグ付与、条件付きフォーム設定などで管理効率の向上が期待できます。さらに、フロントエンド・バックエンドAPIが利用でき、開発者による高度な拡張にも対応します。

料金は月額12ドルの「Lite」、月額26ドルの「Pro」、月額60ドルの「Advanced」の3プランがあり、いずれも14日間の無料体験が可能です。

easyPoints

easyPointsのインストール画面

easyPointsは、Shopifyで柔軟なポイントプログラムを構築できるアプリです。

ストアデザインに合わせた表示や利用画面のカスタマイズが可能で、会員ランク制度や誕生日特典、ログイン特典、レビュー投稿特典、ポイントUPキャンペーンなど幅広い施策に対応します。CSVインポート・エクスポート機能により他システムからの移行やポイント管理も容易で、Shopify POSやスマレジとの連携によるオムニチャネル運用も実現可能です。

料金はアクティブ顧客上限300人まで無料で利用できる「フリー」、月額50ドル(アクティブ顧客上限500人まで)の「ベーシック」、月額180ドル(アクティブ顧客2000人まで)の「プロ」、月額425ドル(アクティブ顧客5000人まで)の「エンタープライズ」があります。

簡単配送アプリプラスシッピング インストールはこちら

会員データの活用方法

会員データの活用方法は、次のとおりです。

  • 顧客管理画面での会員把握
  • タグ・セグメント運用
  • メール配信の運用
  • メモ・タイムライン活用

それぞれを分かりやすく解説します。

顧客管理画面での会員把握

Shopifyの管理画面では、会員登録済みの顧客情報を一覧または詳細で確認できます。

表示される内容は、顧客の基本情報(名前・メールアドレスなど)や注文履歴、購入金額、アカウント作成日などです。

これにより、各顧客が過去にどのような注文を行ったかを把握でき、リピーターの特定やサポート対応時の参照に役立ちます。

タグ・セグメント運用

Shopifyでは、顧客にタグを追加することでグループ化や検索、フィルタリングが可能です。

タグは顧客詳細ページから追加・削除でき、同じタグを持つ顧客をまとめて管理できます。さらに、タグを条件にした顧客セグメントを作成でき、同一タグを持つ顧客を抽出してリスト化できます。

例えば「誕生月」というタグを顧客に付与しておけば、そのタグを条件にしたセグメントを作成し、対象顧客を簡単に呼び出して一斉メール配信やマーケティング施策に活用可能です。

メール配信の運用

Shopifyでは、管理画面から顧客セグメントを作成し、その条件に合致した顧客を対象にメールを配信できます。

セグメントは自動的に更新されるため、顧客の登録状況や購入履歴などに応じて最新のリストを維持可能です。

例えば「特定タグを持つ顧客」や「購買金額が一定以上の顧客」を条件にすれば、対象を絞った配信ができます。これにより、Shopifyメールを活用して効果的なメールマーケティングを行い、常に最新の顧客データに基づいたアプローチが可能です。

メモ・タイムライン活用

Shopifyのタイムライン機能を使うと、注文や下書き注文、顧客、納品に関する詳細履歴を表示し、内部用のメモやコメントを追加できます。全て内部記録であり、顧客には表示されません。

スタッフ同士での連絡にも活用でき、コメントで@メンションを使うと対象スタッフに通知が送られます(Shopifyアプリ利用時はプッシュ通知も可能)。

顧客対応の注意点や経緯をチーム内で共有でき、過去の履歴を時系列で確認しながら効率的に対応を進められます。

会員登録率を高める施策

会員登録率を高める施策は、次のとおりです。

  • 会員登録の動機付け(特典・初回購入クーポン)
  • 会員限定価値の提供(限定商品・先行販売・ランク制度)
  • 登録負担の最小化と安心感の提示(項目最小化・ポリシー明示)
  • 適切な訴求タイミング(ポップアップ/バナーの設計と頻度調整)
  • 会員登録必須化の是非(商品特性に応じた適用)

それぞれを詳しく解説します。

会員登録の動機付け(特典・初回購入クーポン)

顧客に「登録する理由」を与えることは最も効果的な施策の一つです。

特に初回購入時に使える割引クーポンや送料無料特典は、登録直後からメリットを実感できるため、心理的な抵抗を和らげます。

また、ポイント付与や会員限定コンテンツなどの中長期的な特典を組み合わせると、継続的な利用の動機付けにもつながります。

会員限定価値の提供(限定商品・先行販売・ランク制度)

「会員しか手に入らない」価値を提供することで、登録は単なる手続きから「特別な体験」へと変わります。

限定商品や新商品の先行販売は希少性を強調でき、コアファンの満足度を高めます。

さらに、ランク制度を導入すれば、利用状況に応じたステータスと報酬を顧客に与えられ、ブランドへの愛着やロイヤリティを育む仕組みが構築できます。

登録負担の最小化と安心感の提示(項目最小化・ポリシー明示)

会員登録時の離脱要因は、長い入力フォームや不明瞭な個人情報管理にあります。

必要最低限の項目だけを求め、登録後に追加情報を入力してもらう設計にすることで、ストレスを軽減できます。

また、プライバシーポリシーやセキュリティ対策を明示すれば、顧客は安心して情報を提供でき、信頼性のある会員基盤を築けます。

適切な訴求タイミング(ポップアップ/バナーの設計と頻度調整)

会員登録を促す表示は、顧客体験を損なわない「適切なタイミング」が大切です。

例えば、商品をカートに追加した後やサイト離脱時にポップアップを表示するなど、行動に合わせた訴求は自然で高い効果を発揮します。

常設バナーも有効ですが、過剰表示は逆効果となるため、表示頻度や条件の細かい調整が重要です。

会員登録必須化の是非(商品特性に応じた適用)

会員登録必須化は、購入体験を制限するためリスクも伴いますが、商品やサービスによっては有効です。

例えば、継続購入や高額商品など、信頼関係を前提とした取引では必須化が安心感や顧客管理の効率化につながります。

一方で、ライトユーザーや新規顧客を幅広く獲得したい場合には、必須化せず自由度を残す方が効果的といえるでしょう。

Shopifyの会員登録に関するQ&A

最後に、Shopifyの会員登録に関する質問と解答を紹介します。

会員登録を必須としないことはできるか

会員登録を必須としない設定で顧客に商品を購入してもらうことも可能です。

管理画面から 「設定」→「チェックアウト」 を開き、項目「チェックアウト前にお客様にアカウントへのログインを要求する」のチェックを外すことで、会員登録をしなくてもゲスト購入が可能です。

反対に、「チェックアウト前にお客様にアカウントへのログインを要求する」にチェックを入れるとログイン済みの会員のみが商品を購入できます。

会員が自分の情報を編集することはできるか

Shopifyでは、会員がアカウントにログインすることで、自身の住所やプロフィール情報を編集できます。

変更内容は自動的にShopify管理画面の顧客データに反映されるため、店舗側は最新の情報を把握できます。

顧客は常に正しい配送先や連絡先を維持でき、店舗側の顧客管理や配送ミス防止にもつながります。

会員自身で退会できるか

Shopifyには標準で「退会ボタン」や「自動削除機能」はありません。

顧客が退会を希望する場合は、ストア管理者が顧客プロフィールを削除するか、個人データを消去する必要があります。

退会フォームを設けたい場合は、専用アプリの導入などで対応可能です。

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