Shopifyで自由にページを作りたいけれど、コーディングの知識がなくて不安に感じていませんか?
そんな悩みを持つ方にとって、Shogunは強い味方です。
本記事では、Shogunの特徴や料金プラン、実際の使い方から注意点までを分かりやすく解説します。
導入を検討している方はぜひ参考にしてください。
目次
Shogunとはどんなアプリ?
Shogunが選ばれる理由
Shogunの料金プラン
Shogunの機能・使い方
制作手順例:商品紹介セクションを作る8ステップ
Shogun使用時の注意点
Shogunとはどんなアプリ?
Shogunは、Shopifyでランディングページ(LP)や商品ページ、コレクションページ、ブログ記事を簡単に作成できるページビルダーアプリです。
作成するページタイプごとに自動でURLのハンドルが付与されるため、SEOやサイト運営の観点からも管理しやすい設計です。
特に、Shopify標準機能では表現しづらい独自レイアウトやデザインも、Shogunを使えば短期間で再現できる点が強みです。
Shogunが選ばれる理由
Shogunは、専門知識がなくてもECサイトに必要なページを短時間で作成できるShopifyアプリです。支持され続ける理由となる主な特徴は次のとおりです。
- 分かりやすい操作性と柔軟なカスタマイズ
- 豊富なテンプレートと再利用性
- モバイル最適化とデバイス別表示
- SEO対応と運用管理のしやすさ
- Shopify要素とのスムーズな連携
それぞれの特徴を詳しく説明します。
分かりやすい操作性と柔軟なカスタマイズ
Shogunは、画像・テキスト・ボタンなどの要素を画面上で移動して配置できる操作性が強みです。
さらに、セクションやカラム、スライダー、アコーディオンといった要素を自由に組み合わせ、細部の余白や幅も調整可能なため、専門知識がなくても思いどおりのページを表現できます。
豊富なテンプレートと再利用性
ゼロから作らなくても高品質なページが作れるよう、多数のデザインテンプレートが用意されています。
加えて、作成済みのページをテンプレートとして保存し再利用できるため、更新作業や特集ページの量産を効率化できます。
モバイル最適化とデバイス別表示
PC・タブレット・スマートフォンごとにデザインを切り替えられ、端末別に非表示設定やスタイル調整が可能です。
編集画面から実際のプレビューを確認できるため、マルチデバイス時代に対応した最適な表示が容易に実現できます。
SEO対応と運用管理のしやすさ
ページタイトルやメタディスクリプションなどのSEO設定をアプリ内から直接編集できます。
また、保存と公開を分けて管理でき、バージョン更新やテンプレート化も行えるため、運用面での柔軟性が高い点も支持されています。
Shopify要素とのスムーズな連携
商品画像・価格・バリエーション・カートボタンなど、Shopify内の商品データを直接ページに組み込めます。
コレクション表示やレビュー機能、フォームやSNSとの連携もワンクリックで反映でき、EC運営に必要な要素を網羅的に活用できます。
Shogunの料金プラン
Shopifyアプリ「Shogun」の料金プランは、2025年9月時点の最新情報に基づいています。支払い方法は月払いと年払いから選択でき、年払いを選ぶと月額換算よりも割安になります。また、プランに関わらず10日間の無料体験が用意されており、導入前に機能を試せます。
Build:月額39ドル
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公開可能ページ数:25ページまで
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高度なビジュアルビルダー機能
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ページ分析機能
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全てのページテンプレート利用可能
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再利用可能なコンテンツセクション
Buildプランは年払いにすると372ドルで、月額換算よりも約21%お得に利用できます。
Grow:月額249ドル
- Buildプランの全機能を含む
- 公開可能ページ数:無制限
- 高度なメディア管理機能
- コンテンツ公開スケジュール設定
- グローバルコンテンツセクション
Growプランは年払いにすると2,388ドルで、月額換算よりも約20%お得です。
Advanced:月額499ドル
- Growプランの全機能を含む
- 公開可能ページ数:無制限
- 複数ストア間でのコンテンツ同期
- カスタムCMSコレクション作成
- カスタムコード要素の追加
Advancedプランは年払いにすると4,788ドルで、月額換算よりも約20%割安で利用できます。
Shogunの機能・使い方
Shogunの導入方法
Shogunを利用するには、まずShopify App Storeから「Shogun Landing Page Builder」を追加します。
インストールが完了すると、Shopify管理画面の「アプリ管理」にShogunが表示されるので、そこから起動して管理画面(ダッシュボード)にアクセスできます。
Shogunの管理画面

Shogun管理画面のトップには、次の項目が用意されています。
-
Stores:現在接続しているShopifyストアを表示
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Pages:新規ページの作成や既存ページの編集を管理
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Content Library:画像やテキストなどのコンテンツを一元管理
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Personalization:訪問者ごとにパーソナライズしたコンテンツを出し分け
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A/B tests:異なるデザインや内容を比較して効果を検証
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Page analytics:ページごとのアクセス解析や成果を確認
-
Developer tools:開発者向けにカスタムコードや高度な設定を利用可能
-
Settings:各種設定を行う(アカウントやアプリ全般の調整)
新規ページの作成は「Pages」から行い、その中で「Sections」や「Templates」を活用して効率的に編集できます。
- Sections:ページ内で利用できるセクションを追加・編集
- Templates:保存済みのテンプレートを管理・再利用
ページ作成方法:タイプ選択とテンプレート利用

テンプレートを利用して新規ページを作成する際は、「Pages」のページで[Browse templates]をクリックします。白紙から作成する場合は[Create page]を、既に作成済みのページを編集する場合は[Import page]をクリックします。
次に、作成するページタイプを選択し、使いたいテンプレートをクリックします。2025年9月時点でテンプレートが提供されているページタイプは次のとおりです。
- Homepages(ホームページ)
- Blog posts(ブログ投稿)
- Landing pages(LP)
- Sales and promos(セール・プロモーション)
- About and info pages(会社概要・情報)
- Starter layouts(スターターレイアウト)
テンプレート選択後、Page Name(ページ名)とURLを入力して[Create new page]をクリックします。
編集機能:利用できる要素

エディタでは、左側のパネルから画像・テキスト・ボタンなどの要素をキャンバスに移動して配置できます。
配置した要素は、スタイル設定で余白や幅・高さを自由に変更可能です。例えば、画像や見出しを並べてレイアウトを整えたり、スライダーやタブ、アコーディオンを追加して動きを持たせることもできます。
Shogunには要素が大きく四つのカテゴリーに整理されています。
- Structure(構造)
- Container:複数の要素(グループ)を入れる箱のようなもの
- Columns:要素の並列化
- Slider:スライドショー
- Table:表
- Tabs:タブ
- Accordion:アコーディオンボタン
- Content(コンテンツ)
- Image:画像
- Video:動画
- Headline:見出し(H1〜H6)
- Text:本文テキスト
- Button:ボタン
- Icon:アイコン
- Countdown:カウントダウンタイマー
- Separator:区切り線
- Map:Googleマップ
- Html:カスタムHTMLコード
- Shopify(Shopify要素)
- Product Box:商品全体情報をまとめる箱
- Collection:商品コレクション
- Title:商品タイトル
- Description:商品説明
- Image:商品画像
- Image Gallery:商品画像ギャラリー
- Price:商品価格
- Variant:商品バリエーション
- Quantity:数量
- Add to cart:「カートに追加」ボタン
- Metafield:メタフィールド
- Reviews:レビュー
- Judge.me Widget:Judge.meのウィジェット
- Forms(フォーム)
- Form Box:フォーム全体をまとめる箱
- Text Input:入力フィールド
- Dropdown:ドロップダウン
- Check Box:チェックボックス
- Radio Button:ラジオボタン
- Submit Button:フォーム送信ボタン
- ReCaptcha:スパム防止用の認証設置
これらを組み合わせることで、LPや商品詳細ページなどを自由にデザインできます。
デバイス別の表示最適化:PC・スマートフォン・タブレット

Shogunでは、PC・タブレット・スマートフォンといったデバイスごとに表示内容を切り替えられる点が大きな特徴です。
スタイル設定では、端末ごとに幅や高さを細かく指定できるため、画面サイズに応じて最適なレイアウトを実現できます。さらに、編集画面で実際のプレビューを確認しながら作業できるため、表示崩れを未然に防ぎながら効率的にデザインを仕上げられます。
対応している画面サイズの基準は次のとおりです。
- Large screens:1200ピクセル以上
- Medium screens:1199ピクセル〜992ピクセル
- Small screens:991ピクセル〜768ピクセル
- Extra-small screens:767ピクセル以下
この仕組みにより、ユーザーはどの端末からアクセスしても見やすく快適なページを閲覧できます。
ページの公開と管理:保存・公開・削除

完成したページは、まず「Save」でShogun内に保存し、その後「Publish」でShopifyストアに公開されます。
作ったページは「Save Template」でテンプレート化でき、同じレイアウトを再利用して新規ページを効率的に制作可能です。
不要になったページは、ダッシュボードの管理画面から「Delete Page」を選択すれば削除できます。
制作手順例:商品紹介セクションを作る8ステップ
具体例として、商品紹介セクションを作る手順は次のとおりです。
1. 「Pages」内の[Browse templates]からテンプレートを選択する
2. Page NameとURLを入力し[Create new page]をクリックする
3. [Container]を追加して枠組みを設定する
4. [Heading]を挿入してタイトルを入力する
5. [Column]を配置し、横並びのレイアウトを準備する
6. 各カラムに「Shopify」セクション内の[Product Box]を挿入する
7. Product Box内に[Image]や[Title]などを設定する
8. ページ全体を確認して完成する
それぞれの手順を詳しく解説します。
1. 「Pages」内の[Browse templates]からテンプレートを選択する

「Pages」内の [Browse templates] をクリックし、作成したいデザインに近いテンプレートを選びます。
2. Page NameとURLを入力し[Create new page]をクリックする

テンプレートを選んだら、Page Name と URL を入力し、[Create new page] をクリックしてページを作成します。
3. [Container]を追加して枠組みを設定する

ページの基本となる枠組みを整えるために、[Container] を追加します。これにより要素をまとめて管理しやすいです。
4. [Heading]を挿入してタイトルを入力する

[Heading] を挿入し、ページやセクションのタイトルを入力します。フォントや太さなどは右側の設定パネルから調整可能です。
5. [Column]を配置し、横並びのレイアウトを準備する

商品を横並びに表示するため、[Column] を追加します。例として、5列のレイアウトを選べば商品を5点並べて紹介できます。
6. 各カラムに「Shopify」セクション内の[Product Box]を挿入する

各カラムに「Shopify」セクション内の [Product Box] を挿入します。これにより商品データを自動的に読み込めます。
7. Product Box内に[Image]や[Title]などを設定する

[Product Box] の中に[Image]や[Title]を設定し、商品画像や名前を表示します。必要に応じて価格やカートボタンも追加できます。
8. ページ全体を確認して完成する
全ての要素を配置したら、プレビューで全体を確認します。
デザインや表示内容に問題がなければ完成です。
Shogun使用時の注意点
Shogunは便利な機能を備えていますが、利用にあたってはいくつか注意すべき点もあります。代表的な注意点は次のとおりです。
- 編集はアプリ内でしかできない
- 複雑化によるメンテナンスの難しさ
- Shopify本体のアップデートに依存するリスク
- アプリ運用停止のリスク
それぞれの注意点を詳しく解説します。
編集はアプリ内でしかできない
Shogunで作成したコンテンツは、Shopify上に反映されますが、Shopifyの管理画面からは編集できません。
テキストの一部を修正する場合でも、Shogunアプリ内で操作しなければ変更が反映されないため、更新作業は常にアプリを経由する必要があります。
複雑化によるメンテナンスの難しさ
ページビルダー全般にいえることですが、直感的に作れる反面、コードが複雑化しやすく、ページを作り込みすぎると編集が難しくなる可能性があります。
特に長期運用や大規模ページでは、後から修正しにくい点に注意が必要です。
Shopify本体のアップデートに依存するリスク
Shopifyの内部システムがバージョンアップされた際、Shogunで作成したページに不具合が生じる可能性があります。
アプリ側で対応されるまでの間は、表示崩れや機能制限が発生するリスクがある点を理解しておく必要があります
アプリ運用停止のリスク
過去には人気アプリでも開発が停止し、セキュリティリスクやメンテナンス問題につながった事例があります。
Shogunも外部アプリである以上、将来的に運用が止まる可能性をゼロとはいえないため、万が一に備えた代替策を検討しておくことが安心です。