ShopifyでStripeは連携できない!背景や代替手段を解説

Shopifyガイド

2025-09-17 09:02:59

Shopifyでオンラインストアを運営する中で、「Stripeを使って決済を導入したい」「Shopify Paymentsと何が違うの?」「定期購入やサブスクリプションに最適な決済手段は?」といった疑問を抱く方は多いのではないでしょうか。特に海外販売や多通貨対応、柔軟な課金設計を求めるショップにとって、Stripeは非常に強力な決済プラットフォームです。

本記事では、「ShopifyにStripeを導入する方法」から「Stripeを使うメリット」「注意点」「連携可能なおすすめアプリ」までを網羅的に解説します。StripeとShopifyの関係性を整理し、どのようなケースでStripeが最適なのかを判断できるようになることを目指しています。

越境ECやサブスクリプションモデルに挑戦したい方、またはShopify Payments以外の決済方法を模索している方は、ぜひ最後までご覧ください。導入手順も丁寧にご紹介していますので、初めての方でも安心して活用いただけます。

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目次

Stripeとは

Stripeの概要

ShopifyにStripeを導入する方法

StripeがShopifyに提供しているサービス

Shopifyに導入できるStripe以外の決済手段

Stripeに関するQ&A

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Stripeとは

まず始めに、Stripeとはどういうサービスなのか、Shopifyで使用できるのかなどを解説します。

Stripeの概要

Stripeトップ画面

Stripe(ストライプ)は、2010年にアイルランド出身の兄弟によってアメリカ・サンフランシスコで創業されたオンライン決済プラットフォームです。

設立当初から「インターネット上のあらゆるビジネスが簡単に決済を導入できる環境をつくる」という理念を掲げ、開発者向けにシンプルで柔軟なAPIを提供してきました。

その結果、スタートアップから大企業まで幅広く導入されるサービスへと成長しています。

Stripeのすごいところ

Stripeの強みは、世界135か国以上で利用できるグローバル対応力と、多通貨・多様な決済手段への柔軟性です。

クレジットカードやApple Pay、Google Pay、銀行振込など幅広い方法をサポートし、特に越境ECやサブスクリプション型ビジネスとの相性が抜群です。

さらに、APIを活用したカスタマイズ性の高さから、事業規模や業態に合わせた柔軟な設計が可能です。

Stripeの決済手数料

Stripeでは、初期費用や月額利用料、手数料は一切不要で、完了した決済に対してのみ手数料が発生する 「従量課金制」 を採用しています。

日本国内のクレジットカード決済では、1件当たり3.6%の手数料が基本です。

一方、Shopify Paymentsを通じてStripeの決済機能を利用する場合は、StripeではなくShopifyが定める手数料体系に従います。

Stripeの安全性

Stripeは国際的なセキュリティ基準であるPCI DSSに準拠し、カード情報は全て暗号化され安全に処理されます。

また、不正検知システム「Radar」によりAIと機械学習を用いて不正取引をリアルタイムに防止します。

二段階認証や高度なセキュリティ対策も整っており、事業者・顧客双方に安心して利用できる環境を提供しています。

ShopifyにStripeを導入する方法

ShopifyでStripeを利用する方法を検討する際には、まず「現在Stripeを直接導入できるのかどうか」を理解する必要があります。併せて、Stripeの仕組みを基盤にした「Shopifyペイメント」や「Shop Pay」といった関連サービスについても押さえておきましょう。

現在Stripeの導入は不可

Shopifyでは、Stripeのテクノロジーをベースとした「Shopifyペイメント」が公式に採用されており、日本を含む対応国では基本的にShopifyペイメントを通じてStripeの決済機能が利用されます。

ただし、Shopify Paymentsが使えない国(例えばマレーシアやトルコなど)では、Stripeをサードパーティ決済プロバイダーとして直接接続することで使用可能です。

以前はStripeをShopifyに導入できましたが、日本では2018年に「Shopifyペイメント」が標準機能として提供され、個別にStripeを利用できなくなりました。

Shopifyペイメントとは

Shopifyペイメント

Shopifyペイメントは、Shopifyが公式に提供する標準決済サービスです。

クレジットカードやApple Pay、Google Payなど主要な決済手段に対応しており、外部の決済サービスを別途契約する必要がありません。

決済情報はShopifyの管理画面に一元化され、入金や返金の処理もスムーズに行えるため、ストア運営の効率化につながります。

Shop Payとは

Shop Pay

Shop payペイメントと似たサービスにShop Payがあります。Shop Payは、Shopifyが提供する独自の高速チェックアウトサービスです。

ユーザーは一度支払い情報を登録すると、次回以降の購入時にはワンクリックで決済できるため、カゴ落ちを防ぎ、コンバージョン率の向上に効果を発揮します。

さらに、分割払い機能や配送追跡機能も統合されており、顧客体験を向上させる仕組みとして注目されています。

StripeがShopifyに提供しているサービス

StripeはShopifyとの提携を通じて、決済だけでなく資金管理や新しい決済手段の提供など、幅広いサービスを展開しています。

ここでは、代表的なサービスである「Shopify Balance」と、新たに開始された「USDC決済」について解説します。

資金管理ツール「Shopify Balance」

Shopify Balance

Stripe社はShopifyとの連携を強化しており、その取り組みの一つとして提供されているものが「Shopify Balance」です。

Stripe社と連携して提供される「Shopify Balance」は、Shopify管理画面から利用できる無料のビジネス金融口座です。財務状況をダッシュボードで可視化でき、最大6つの追加アカウントで請求書・在庫・税金管理を効率化できます。

アカウント残高にはAPY報酬が付与され、Shopify Balance Visa®カードを利用すれば年間最大2,000米ドルのキャッシュバックやVisa特典(レンタカー補償・旅行サポートなど)も受けられます。入金も外部銀行より早く、手数料や最低残高は不要。さらに最大25万米ドルのFDIC保険で資金も保護されます。

Shopify CapitalやShopify Creditなど他の金融ツールとも連携し、資金管理から決済までを一元的にサポートする総合サービスです。

新サービス「USDC決済」

USDC決済

2025年6月、StripeはShopifyとの連携を拡大し、34カ国のマーチャントがドル連動型ステーブルコイン「USDC」での決済を受け付け可能になったと発表しました。これにより、数百万のShopifyストアが暗号資産による新しい決済手段を導入できます。

現在は早期アクセス期間のため、対象地域の一部マーチャントのみが利用可能です。対象地域にはアメリカ(ニューヨーク州・テキサス州など一部を除く)、カナダ、イギリス、ドイツ、フランス、香港などが含まれますが、日本は対象外です。

USDC決済を導入すると、買い手はBaseネットワークを通じて480以上の暗号通貨ウォレットで支払える他、為替手数料やガス料金を負担せずに取引できます。受け取ったUSDCは現地通貨での入金か、外部ウォレットへの送金が選択可能です。

この仕組みは「Stripe Connect」を通じて提供され、既存のビジネス運営を大きく変えることなく、低コストでグローバルな顧客ニーズに対応できる点が大きな利点です。

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Shopifyに導入できるStripe以外の決済手段

Stripe以外にShopifyに導入可能な決済方法を紹介します。

Amazon Pay

現在、ShopifyではAmazon Payを利用できません。2025年1月6日をもってShopifyがAmazon Payとの連携を終了したため、その時点でストア上の決済オプションは自動的に削除されました。

連携終了の背景には、大きく三つの理由があります。第一に、Amazon独自のAPI仕様に対応するために必要だった開発・保守負担の大きさと、それに伴う不具合リスクです。第二に、Shopifyが自社決済サービスであるShopify Paymentsへ注力し、Apple PayやGoogle Payといったモバイル決済も含めた統合的な決済体験を提供する方針にシフトした点です。第三に、ShopifyとAmazonがグローバルEC市場における競合関係にあり、戦略上「Amazonに依存しない販売モデル」を明確に打ち出したことが挙げられます。

これらの理由から、Shopifyにおける決済手段は現在、Shopify Paymentsを中心に統合されており、Amazon Payは利用できません。

PayPal

PayPal

PayPalは、世界的に利用されているオンライン決済サービスで、Shopifyでも主要なサードパーティ決済プロバイダーの一つとして導入可能です。

クレジットカードやデビットカードに加え、PayPalアカウント残高からも支払いができるため、ユーザーにとって利便性が高く、特に海外顧客への対応力が強みです。

また、PayPalは購入者保護制度を備えており、万が一のトラブル時にも返金対応が行えるため、消費者からの信頼性も高い点が特徴です。

ただし、取引ごとに決済手数料が発生するため、導入時はコストとのバランスを検討する必要があります。

KOMOJU

KOMOJU

KOMOJU(コモジュ)は、日本を拠点とする決済代行サービスで、Shopifyとの連携により国内市場で広く利用されています。

コンビニ決済、銀行振込、キャリア決済といった日本独自の決済手段に対応しているため、クレジットカードを持たない顧客層にもアプローチできる点が大きな強みです。

特に、国内向けECサイトを運営する事業者にとっては、顧客の決済ニーズを幅広くカバーできる実用的な選択肢です。

Shopify管理画面から直接利用できるため導入や運用も容易で、ローカル市場への最適化を進めたい事業者におすすめの決済手段です。

Stripeに関するQ&A

最後に、Stripeに関するよくある質問とその回答を紹介します。

Stripeはどんなビジネスに向いているか

Stripeは、特にサブスクリプションモデルやSaaS、越境ECなどの継続課金や多通貨対応が必要なビジネスに適しています。

APIを使った柔軟なカスタマイズが可能なため、独自の課金設計や自動化フローを構築したい事業者にもおすすめです。

Stripeで利用できる決済手段には何があるか

Stripeは、クレジットカードやデビットカードだけでなく、Apple Pay・Google Payといったデジタルウォレット、銀行振込(ACH、SEPAなど)、さらに地域独自の決済手段にも対応しています。

幅広い支払い方法を提供できるため、世界中の顧客ニーズに応えられます。

Stripeを導入するとどんなサポートが受けられるか

Stripeは24時間対応のカスタマーサポートを提供しており、メールやチャットで問い合わせが可能です。

さらに、開発者向けの豊富なドキュメントやAPIリファレンスが公開されているため、導入時やカスタマイズの際に技術的な支援を受けやすい点が特徴です。

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