ECサイト構築するならShopifyとWordPressどっちがおすすめ?

Shopifyガイド

2026-06-29 19:48:19

ECサイトの構築を検討する際、ShopifyとWordPress(WooCommerce)はどちらを選ぶべきか、と悩む方は少なくありません。

どちらも本格的なネットショップを構築できる一方で、費用や運用方法、カスタマイズ性、セキュリティ対策などに大きな違いがあります。そのため、自社の事業規模や運用体制に合わないプラットフォームを選んでしまうと、後々の運用負担や追加コストにつながる可能性があります。

本記事では、ShopifyとWordPress(WooCommerce)の特徴や違いを比較しながら、それぞれに向いている企業・事業者について分かりやすく解説します。これからECサイトを立ち上げる方はもちろん、リプレイスを検討している方もぜひ参考にしてください。

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目次

 

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ShopifyとWordPressについて

ShopifyとWordPress(WooCommerce)は、どちらも本格的なネットショップを構築できる優れたツールですが、その成り立ちやシステムの仕組みは180度異なります。自社に最適なプラットフォームを選ぶために、まずはそれぞれのサービスが持つ本質的な特徴と得意領域を正しく理解しておきましょう。

ShopifyはECに特化した世界シェアNo.1のクラウド型プラットフォーム

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Shopify(ショッピファイ)は、世界175カ国以上で利用されているカナダ発のクラウド型ECプラットフォームです。

最大の特徴は、「インターネット上で商品を売る」という目的に特化して開発されている点です。自分でサーバーを契約して管理する必要がなく、アカウントを作成したその日からオンラインストアの構築をスタートできます。

商品の登録や在庫管理、多様な決済システムの導入、配送設定、さらには高度なセキュリティ対策まで、ECサイトの運営に必要な全ての機能が最初からオールインワンでパッケージ化されています。初心者向けの小規模ストアから、アクセスが爆発するような大手ブランドの大規模ECまで、あらゆるビジネス規模に柔軟に対応できる安定性と手軽さが強みです。

WordPressは圧倒的な自由度を誇るオープンソースCMS

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WordPress(ワードプレス)は、全世界のウェブサイトの4割以上のシェアを誇る、世界で最も人気のあるCMS(コンテンツ管理システム)です。

本来はブログやニュースサイト、企業のコーポレートサイトといった「情報発信」のために作られたツールですが、「WooCommerce(ウーコマース)」という無料のプラグイン(機能拡張用のプログラム)をインストールすることで、本格的なECサイトを運営できます。

Shopifyとの最大の違いは、システムが「オープンソース(誰でも無料で自由に改変・利用できる仕組み)」であり、自社で用意したサーバーにインストールして運用する点です。デザインの見た目からサイトの構造、決済・配送の仕組みにいたるまで、コード(HTML/CSS/PHP)を駆使すれば文字どおり「完全自由」にカスタマイズできます。ただし、サーバーの保守やシステムのアップデート、セキュリティ対策などは、全て自社の責任で管理しなければならないという側面も持ち合わせています。

ShopifyとWordPressの7つの違い

ShopifyとWordPress(WooCommerce)のどちらを選ぶべきかを判断するには、コストや機能、運用体制など、複数の軸から多角的に比較する必要があります。

ShopifyとWordPressの主な違いは次のとおりです。

  • 費用・コスト
  • 構築・運用の難易度
  • デザインの自由度とカスタマイズ性
  • 集客力・SEO対策・マーケティング機能
  • セキュリティ対策とサイトの安定性
  • 決済手段の豊富さと導入の手間
  • ストア分析・レポート機能の使いやすさ

これらの違いについて詳しく解説します。

費用・コスト

WooCommerce自体は無料で利用できるため、必要な費用は主にサーバー代やドメイン代です。小規模なECサイトであれば、比較的低コストで運用を開始できます。

一方、Shopifyは月額料金が発生します。しかし、その料金にはサーバー利用料やセキュリティ対策、システムの保守・アップデートなどが含まれています。そのため、別途インフラ管理のためのコストや工数を確保する必要がありません。

また、WordPressでは機能追加のために複数の有料プラグインが必要になるケースもあり、運用規模によっては想定以上のコストが発生することがあります。

単純な月額費用だけではなく、保守や運用にかかる工数も含めたトータルコストで比較することが重要です。

構築・運用の難易度

WordPressでECサイトを開設する場合、サーバーの契約からドメインのひも付けや、プラグインの初期設定など、一定のIT知識やウェブのスキルが求められます。また、トラブル発生時も公式の窓口がないため、ウェブ上のフォーラムなどを自力で調べて解決する必要があります。

対するShopifyは、アカウントを作成すればすぐにストア構築ができるクラウド型を採用しています。サーバー周りの専門知識は一切不要で、ダッシュボードから商品の登録や設定が行えます。さらに、万が一の不具合や設定でつまずいた際にも、24時間対応の公式サポート窓口(日本語対応)へ直接問い合わせができるため、専任のIT担当者がいない組織でもスムーズに運用を続けられます。

デザインの自由度とカスタマイズ性

デザインの「完全なオリジナリティ」を追求するなら、WordPressに強みがあります。何万種類ものテーマが利用できるだけでなく、ソースコードを自由に書き換えられるため、ブランドのこだわりを細部まで形にすることが可能です。

Shopifyもデザインの自由度は非常に高く、プロのデザイナーが手がけた高品質なテーマ(無料・有料)が多数用意されています。ドラッグ&ドロップ感覚で見栄えの良いページをノーコードで形にできるため、デザイン構築にかける時間やエンジニアの手配コストを大幅に削減しつつ、洗練されたストアをスピーディに用意できる点が魅力です。

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集客力・SEO対策・マーケティング機能

WordPressは元々ブログやオウンドメディア向けのCMSとして発展してきたため、記事コンテンツの管理やSEO施策に適した環境が整っています。また、SEO関連のプラグインも豊富です。

Shopifyにも標準でブログ機能や基本的なSEO設定は備わっています。さらにShopifyが優れている点は、InstagramやTikTokといったSNSのショッピング機能とのスムーズな連携や、各種広告配信アプリとの連動性です。コンテンツによる長期的な集客だけでなく、SNSや広告経由での「今すぐ買いたいユーザー」をダイレクトに決済へつなげる仕組み作りが得意です。

セキュリティ対策とサイトの安定性

ECサイトを運営する上で、お客様の個人情報やクレジットカード情報の保護は最優先事項です。WordPressの場合、オープンソースであるがゆえにサイバー攻撃の対象になりやすく、プラグインや本体の定期的なアップデート、セキュリティ対策(2段階認証の導入など)を全て自社で管理し続ける必要があります。

Shopifyはこのセキュリティ領域において、非常に強固な安心感を提供しています。クレジットカード業界の世界基準である「PCI DSS」の最高水準(レベル1)を標準で満たしており、システムの更新やぜい弱性の対策は全てShopify側が自動で行ってくれます。また、世界規模のクラウドサーバーで稼働しているため、テレビ放映やSNSで商品がバズった際の「急激なアクセス集中」でもサイトが落ちにくく、販売機会を逃しません。

決済手段の豊富さと導入の手間

お客様がカゴ落ち(購入手前での離脱)する大きな原因の一つが、希望する決済手段がないことです。WordPress(WooCommerce)でも各種決済プラグインを導入すれば主要な決済は網羅できますが、複数の決済代行会社と個別に契約を交わしたり、設定を組み込んだりする手間に時間を取られることがあります。

Shopifyには「Shopifyペイメント」という独自の決済システムが標準搭載されています。面倒な審査や複雑な設定なしで、クレジットカード決済やApple Pay、Google Payなどを一括導入できます。さらに、日本の主要なコンビニ決済やスマホ決済(PayPayなど)も専用のアドオンですぐに追加できるため、ユーザーの取りこぼしを防ぐストア環境を最小限の手間で整えられます。

ストア分析・レポート機能の使いやすさ

WordPressで売り上げや顧客動向を細かく分析するには、Googleアナリティクスなどの外部ツールを自力で連携させ、EC向けにカスタム設定を施す必要があります。データを確認するための学習コストがやや高い点がネックです。

Shopifyは、標準の管理画面に強力な「ストア分析・レポート」機能が組み込まれています。売上総額はもちろん、リピーター率やコンバージョン率、平均客単価、カゴ落ちの発生状況などが、視覚的に分かりやすいグラフでリアルタイムに集計されます。「今、どこを改善すれば売り上げが伸びるのか」のヒントが直感的につかめるため、データ分析に基づいたスピーディな店舗改善(PDCA)が可能です。

ShopifyとWordPressのコスト比較

ShopifyとWordPressでは、料金体系に大きな違いがあります。

主な項目を次の表にまとめました。

項目 Shopify WordPress
月額(年払いの場合)
  • Basic:3,650円
  • Grow:10,100円
  • Advanced:44,000円
  • パーソナル:400円
  • プレミアム:800円
  • ビジネス:2,480円
  • コマース:4,500円
    ※初年度
販売手数料(取引手数料)
  • 無料(Shopifyペイメント利用時)
  • Shopifyペイメントを利用しない場合
    •  Basic:2%
    • Grow:1%
    • Advanced:0.6%
無料
決済手数料(クレジットカードの場合)
  • Basic:3.55%〜
  • Grow:3.4%〜
  • Advanced:3.25%〜
3.6%〜

Shopifyは売り上げの拡大や、より高度な分析・レポート機能が必要になったタイミングに合わせて上位プランへの切り替えも可能です。初期の段階でも必要なEC機能が網羅されており、独自の「Shopifyペイメント」を活用することで販売手数料を無料に抑えつつ、クレジットカード決済をスムーズに導入できる点が強みです。

一方、WordPressはプラグイン自体の利用は無料で、選択するプランによっては月額固定費を低く抑えることができます。ただし、基本プラン料金の他に、利用するサーバーのスペックや独自ドメインの維持費用、追加する有料プラグインのサブスクリプション代といった「周辺コスト」が別途発生する点に注意が必要です。また、決済手数料は導入する外部サービス(決済代行会社)ごとに異なるため、自社の想定月商に合わせた事前のシミュレーションが重要です。

ShopifyとWordPressはどちらがおすすめ?

ShopifyとWordPressの機能やコストの違いを理解したところで、「結局、自社はどちらを選ぶべきか」という具体的な判断基準を整理していきましょう。

どちらのプラットフォームが最適かは、自社のビジネスモデルや割けるITリソース、そして「サイト運用の第一目的が何か」によって明確に分かれます。

Shopifyがおすすめな企業・事業者

Shopifyは、「最速で、安全に、売るための仕組みを整えたい」というケースで圧倒的な強みを発揮します。具体的には、次のような人や企業に最適です。

  • ECサイトの運営・商品の販売が最優先目的の企業
    サイトの主役が「物販」であり、売り上げを伸ばすためのカゴ落ち対策やスムーズな決済動向を最重視したい場合です。

  • 社内にITの専門知識を持つ担当者がいない・リソースを割けない場合
    サーバーの管理やセキュリティ対策、システムのアップデートといった「インフラの維持保守」にかかる手間をゼロにし、商品の企画やマーケティングに専念したいチームに向いています。

  • 短期間で安全にストアを立ち上げたい場合
    アカウント作成後、ノーコード操作でデザインを整え、スピーディに公開までこぎ着けたい場合に適しています。

  • 海外販売(越境EC)も視野に入れている場合
    標準で多言語・多通貨対応がサポートされており、海外への販路拡大を視野に入れたグローバルな展開をスムーズに進められます。

ShopifyはECのプロがインフラを24時間体制で守ってくれるため、事業者側は「どうやって売るか」という本質的な業務にリソースを100%集中できる点が最大のメリットです。

WordPressがおすすめな企業・事業者

WordPressは、「コンテンツ発信による集客を軸に、固定費を抑えて自由にサイトを作りたい」というケースに向いています。具体的には、次のような事業者におすすめです。

  • 既にWordPressでオウンドメディアやコーポレートサイトを運用している場合
    既存のウェブサイトやブログ、ドメインの認知度をそのまま生かし、プラグインを追加してシームレスに物販機能をドッキングさせたい企業に適しています。

  • ブログやコンテンツマーケティング(SEO集客)に注力したい場合
    検索エンジンからの流入(SEO対策)を最大の武器とし、豊富な解説記事やストーリーテリングを通じて、長期的なファンを増やしながら商品を売りたいスタイルに向いています。

  • 月額の固定費を極限まで抑えてスモールスタートしたい場合
    売り上げがまだ見込めない初期段階で、毎月のサブスクリプション費用をできるだけ抑え、低コストで長期的にサイトを維持したい個人や小規模事業者に有利です。

  • デザインやシステム構造を「完全自由」にカスタムしたい場合
    規約やプラットフォームの制限を受けず、コード(HTML/CSS/PHP)を駆使して自社の思いどおりの導線やオリジナルの機能を作り込みたい技術力のある企業に向いています。

WordPressは自社で管理する手間(自己責任)が必要な分、長期的な視点で「自社の完全な資産」としてサイトを自由に育てていける柔軟性が魅力です。

迷った場合はShopifyがおすすめ

どちらを選ぶべきか迷った場合は、まずShopifyを検討することをおすすめします。

WordPressは高い自由度が魅力ですが、その分、構築や保守に関する知識や運用体制が必要です。一方、ShopifyはECサイト運営に必要な機能が標準でそろっており、専門知識がなくても比較的スムーズにストアを立ち上げられます。

特に、EC事業をこれから始める場合や、本業である商品開発やマーケティングに注力したい場合は、運用負荷の少ないShopifyの方が導入しやすいでしょう。

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