Shopifyペイメントとは?メリットや決済手数料を紹介 Shopifyで利用できる決済方法一覧も

Shopifyガイド

2024-07-23 11:16:46

ECサイトの構築に利用できるECプラットフォームはさまざまです。数あるサービスの中から「どのECプラットフォームを導入するか」を判断するためにチェックすべき項目は多岐にわたり、導入目的によっても異なりますが、「使える決済サービス」や「手数料」は、どの事業者にも共通する重要な判断基準と言えるでしょう。

そこで本記事では、Shopifyを含むECプラットフォームの導入を検討されている方に向けて、Shopifyで利用できる「Shopifyペイメント」について解説します。メリットだけでなくデメリットも併せて解説しているので、ぜひサービス選びの参考にしてください。

1.Shopifyで利用できる決済サービス一覧

まずは、Shopifyで利用できる決済サービスを一覧でご紹介します。

※下記の表は、Shopifyの公式ブログで紹介されている情報をベースに作成したものです。時期によっては内容が更新されている可能性もあるため参考程度にご覧いただき、正確な情報を知りたい方はShopifyのサポートにお問い合わせください。

決済サービス

決済方法・対応ブランド

決済手数料

月額利用料

Shopifyペイメント

  • Visa
  • Mastercard
  • American Express
  • JCB
  • Diners Club

国内発行のカード:3.25%〜3.55%

海外発行のカード / American Express: 3.8%〜3.9%

無料

Apple Pay・Google Pay

  • Visa
  • Mastercard
  • American Express
  • JCB

Shopify ペイメントと同じ

無料

Shop Pay

  • Visa
  • Mastercard
  • American Express
  • JCB

Shopify ペイメントと同じ

無料

PayPal(ペイパル)

  • Visa
  • MasterCard
  • American Express
  • JCB
  • 銀聯 など

3.6% + 40円

無料

Amazon Pay

  • Visa
  • MasterCard
  • American Express
  • JCB

デジタルコンテンツ以外:3.9%

デジタルコンテンツ:4.5%

無料

KOMOJU

  • クレジットカード決済
  • PayPay
  • メルペイ
  • コンビニ決済
  • au PAY
  • 楽天ペイ
  • Paidy
  • d払い
  • Alipay など

Visa、Mastercard、JCB、Diners、American Express、Discover: 3.25%

無料

Paidy翌月払い(コンビニ/銀行)

  • 後払い決済
  • 主要コンビニエンスストア
  • 各銀行

個別見積もり

無料

SBペイメントサービス(SBPS)

  • クレジットカード決済
  • PayPay
  • キャリア決済 など

キャリア決済:3.1%

PayPay(オンライン):3.45%

各決済により初期費用・月額料金(1,000円 ~)あり

NP後払い

  • 後払い決済

※複数プランあり

無料

atone

  • 後払い決済
  • 代引き決済

1.9%~

無料

NP掛け払い

  • 請求書払い

※複数プランあり

無料

Smartpay

  • 後払い決済
  • 分割決済

※要問い合わせ

-無料

後払い.com

  • 後払い決済

個別見積もり

プランによって異なる月額利用料(無料プランあり)

ペイジェント

クレジットカード決済

BtoCプラン:3.0%(Visa / MasterCard)、3.3%(American Express / JCB / Diners)


BtoBプラン:2.5%(Visa / MasterCard / American Express / JCB / Diners)

月額料金 3,000円

2.Shopifyペイメントとは?

先述した「Shopifyで利用できる決済サービス一覧」の表内でもご紹介しましたが、Shopifyペイメントは、Shopifyが提供している決済サービス(クレジットカード決済)のことです。

Shopify内で申請から導入まで完結でき、最短で即日から利用することが可能です。クレジットカード決済のほか、Shop pay、Apple Pay、Google Payで決済することができます。

以下では、Shopifyペイメントのメリットとデメリットを解説していきます。

Shopify ペイメントの決済手数料

Shopifyペイメントは、ご自身が加入している月額プランに合わせて決済手数料が変動します。月額プランが安ければ安いほど、手数料が高くなる仕組みです。なお、Shopifyではその他の手数料も同じような仕組みで変動するので、Shopifyで必要な手数料の詳細の記事もご覧ください。

以下が月額プランとShopify ペイメントの決済手数料です。

プラン名 スターター ベーシック スタンダード プレミアム Plus
料金(月額) 750円 4,850円 13,500円 58,500円 $2,300~
料金(年払い・月換算) 750円 3,650円 10,100円 44,000円 なし
Shopify ペイメント手数料(Visa, Master) 5% 3.55% 3.4% 3.25% 3.15%(要問い合わせ)
Shopify ペイメント手数料(Amex、海外発行) 5% 3.9% 3.85% 3.8% 3.75%(要問い合わせ)
Shopify ペイメント手数料(JCB) 5% 3.55% 3.4% 3.25% 3.75%(要問い合わせ)

メリット

Shopifyペイメントを利用する主なメリットとしては、下記が挙げられます。

・審査なしで導入できる

・決済手数料以外の費用がかからない

・Apple PayやGoogle Payに対応している

・カゴ落ちを防止できる

・入金サイクルが短い

それぞれ詳しく見ていきましょう。

審査なしで導入できる

決済サービスの導入には審査があるのが一般的ですが、Shopifyペイメントには審査がありません。そのため、Shopifyアカウントを作成してすぐに決済サービスを利用することができます。

決済手数料以外の費用がかからない

Shopifyペイメントは決済手数料以外の追加料金がかかりません。決済手数料も国内最安水準と言われており、その他のECプラットフォームと比較しても手数料が安いという特徴があります。以下の表は、国内のクレジットカードを利用した場合の各プラットフォームの決済手数料の比較です。

ECプラットフォーム

決済手数料

Shopify(Shopifyペイメント)

2.9~3.55%*¹

BASE(BASEかんたん決済)

3.6%+40円

カラーミーショップ(GMOイプシロン)

法人:4.0~5.0%、個人:5.5%*²

*1:Shopifyの料金プランにより変動します(料金プラン一覧はこちら)。2.9%はShopify Plusを利用した場合の手数料です。Visa Masterの価格。 *2:キャンペーン適用で低くなる可能性があります。

Apple PayやGoogle Payに対応している

Shopifyペイメントは、Shop Pay、Apple Pay、Google Payに対応しているため、スマートフォンでのオンラインショッピングでこれらの決済方法を選択したいユーザーのニーズに応えることができます。

カゴ落ちを防止できる

Apple Pay、Google Payなどで決済すると、配送先やクレジットカード情報を保存することができます。顧客は次回以降のショッピングでこれらの情報を入力せずに決済できるため、カゴ落ちの防止が期待できます。

入金サイクルが短い

事業者が日本に拠点を置いている場合は、最短5営業日、最長でも11日後に入金されます。以下の表が示すように、他のECプラットフォームと比較しても入金サイクルが短いことがわかります。

ECプラットフォーム

入金のタイミング

Shopify

最短5営業日後

BASE

最大10営業日後

カラーミーショップ

翌月10日

デメリット

ここまでShopifyペイメントを利用するメリットをご紹介しましたが、下記のようなデメリットも存在します。

・コンビニ決済・スマホ決済・後払いなどの売上を伸ばすために必要な決済方法に対応していない

・拠点とする国によっては利用できない

・チャージバック手数料がかかるケースもある

それぞれ具体的に見ていきましょう。

コンビニ決済・スマホ決済・後払いに対応していない

Shopifyペイメントはクレジットカード決済と、Shop Pay、Apple Pay、Google Payなどのクレジットカードと紐づく方法で決済できますが、コンビニ決済や後払い決済、最近人気のスマホ決済には対応していません。これらの決済方法を利用したい場合は、KOMOJUなどの決済代行サービスとShopifyペイメントを併用する必要があります。

拠点とする国によっては利用できない

Shopifyペイメントは日本やアメリカ、オーストラリア、イギリスなどを含む17カ国のいずれかを拠点としていなければ利用できません。そのため、それ以外の国や地域を拠点にする事業者は注意が必要です。もちろん、日本を拠点とする事業者であれば、この点はデメリットにはならないでしょう。

チャージバック手数料がかかるケースもある

クレジットカードの不正利用などでチャージバックが発生した場合、事業者は返金対応と、チャージバック手数料(調査のための費用)を支払う必要があることにも留意しておきましょう。日本ではチャージバック手数料として1,300円かかります。

3.Shopifyペイメントの設定方法

ここからは、Shopifyペイメントの設定方法をご紹介します。ShopifyでECサイトを構築したと仮定して、Shopifyペイメントを利用するイメージを掴むためにご覧ください。

まずは、管理画面の「設定」をクリックします。

次に、サイドメニューにある「決済」をクリックします。

画面右側の「アカウントの設定を完了する」をクリックします。

「ビジネスの種類」で「法人」か「個人事業主」のいずれかを選択し、必要事項を入力して、「確認用に送信」をクリックします。

必要事項の記入に進み、「アカウントの設定を完了する」をクリック。支払い完了通知メールの受信設定や支払い方法(クレジットカードのブランド)の設定などが反映できたら、Shopifyペイメントの一通りの設定は完了です。

なお、テストモードを有効にすることで、問題なく決済が行われるかを確認することができるので、Shopifyを導入し、Shopifyペイメントを利用する場合は活用しましょう。また、一定の売上を記録すると、追加での認証が発生することがあります。管理画面にお知らせが表示されるので情報を逃さないようにチェックしましょう。

4.まとめ

今回はShopifyペイメントの概要と、利用することのメリット・デメリットをご紹介しました。「利用できる決済方法」や「手数料」はECサイト運営のコストに直結するポイントなので、その他のECプラットフォームに関する情報収集を行う際も、ぜひ注視してください。

もちろん、ECをプラットフォームを選ぶ際に重視すべき判断基準は決済まわりだけではありません。直接的なコストだけでなく、オペレーションにかかる手間なども考慮する必要があるでしょう。

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