Shopifyペイメントとは?設定方法や手数料、審査の有無を解説

Shopifyガイド

2025-07-20 21:09:05

Shopifyのストアの運営において、決済手段の選定は売り上げや顧客満足度に直結する重要な要素です。

特に、Shopifyで販売を始めたばかりの方は、最適な決済方法を見極めたいと考える方が多いのではないでしょうか。

本記事ではShopifyペイメントの導入を考えている方に向けて、メリットやデメリット、設定方法などを詳しく解説します。

目次

Shopifyペイメントとは

Shopifyペイメントを利用するメリット

Shopifyペイメントのデメリット・注意点

Shopifyペイメントで利用できる決済方法

Shopifyペイメントの手数料

Shopifyペイメントを設定する方法

Shopifyペイメント以外の決済方法

Shopifyペイメントに関するQ&A

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Shopifyペイメントとは

Shopifyペイメントは、Shopifyが提供する公式決済機能です。

外部の決済代行業者を利用することなく、Shopify管理画面上で決済処理や売り上げ管理が完結します。

Shopify内で申請から導入まで完結でき、最短で即日から利用可能です。

Shopifyペイメントを利用するメリット

Shopifyペイメントを利用する主なメリットは、次のとおりです。

  • 審査なしで導入できる
  • 取引決済手数料が不要
  • 管理画面で一元管理できる
  • カゴ落ち防止につながる
  • サポート面とセキュリティ面で安心できる

それぞれを分かりやすく解説します。

審査なしで導入できる

Shopifyペイメントの大きなメリットの一つは、面倒な事前審査が不要で、スムーズに導入できる点です。

一般的な決済サービスでは、契約前に事業内容や売り上げ見込みなどの審査が必要となり、利用開始までに数日から数週間かかることも少なくありません。

その点、Shopifyペイメントは、Shopifyの管理画面から基本情報と銀行口座を登録するだけで利用を開始でき、初期設定は最短で数十分程度で完了します。

取引手数料が不要

Shopifyペイメントは、外部サービス利用時に発生する取引手数料が一切かからない点です。

通常、外部の決済サービスを利用すると取引手数料が発生します。売り上げが増えるほど負担が重くなり、収益性に大きな影響を及ぼします。

例えば、月商100万円のストアが外部決済サービスからShopifyペイメントに切り替えると、毎月数万円、年間では十万円以上のコスト削減につながるケースもあります。

なお、Shopifyペイメントを使用していても、VisaやMastercardなどのクレジットカード決済手数料は別途発生します。

管理画面で一元管理できる

Shopifyペイメントは、決済情報を全てShopifyの管理画面で一元管理できます。

外部決済サービスを利用している場合、それぞれのサービスにログインして売り上げや入金状況を確認する必要がありますが、Shopifyペイメントであればその手間は不要です。

会計処理や顧客対応の際も、別のシステムを開くことなく必要な情報にすぐアクセスできるため、作業ミスの防止や業務効率の向上につながります。

カゴ落ち防止につながる

Shopifyペイメントの利用は、カゴ落ちの防止に効果的です。

Shopifyペイメントを導入することで、購入者は毎回カード情報や住所を入力する必要がなく、数ステップでスムーズに決済が完了します。

特にスマートフォンからの購入時には、入力の手間が離脱の大きな要因となるため、決済フローを簡略化できることは、大きなメリットといえます。

サポート面とセキュリティ面で安心できる

Shopifyペイメントは、サービス面とセキュリティ面の両方で安心して利用できる決済手段です。

外部決済サービスを使う場合は、トラブル時にShopifyと決済事業者の両方へ問い合わせが必要になることがあります。

一方、Shopifyペイメントならサポート窓口が一本化されており、トラブル対応もスムーズ。PCI DSS準拠の高いセキュリティ水準で運用されている点も信頼できます。

Shopifyペイメントのデメリット・注意点

Shopifyペイメントのデメリットと注意点は、次のとおりです。

  • 対応していない決済方法がある
  • 対象国に制限がある
  • 利用できない商品がある
  • チャージバック時に費用が発生する

それぞれを詳しく解説します。

対応していない決済方法がある

Shopifyペイメントは、全ての決済手段に対応しているわけではありません。

主要なクレジットカードは標準で使えますが、コンビニ決済やあと払い(Paidy)、楽天ペイなどの国内向け決済手段は非対応です。

対応していない決済方法を利用したい場合は、SBペイメントやKOMOJUなど別サービスと連携する必要があります。

対象国に制限がある

Shopifyペイメントは、特定の国に拠点を置くストアでしか利用できません。グローバル展開を検討している場合は、拠点国の確認が必須です。

2025年6月時点の対象国は39カ国で、日本やアメリカ、カナダ、オーストラリア、イギリスなどが含まれます。

Shopifyペイメント対象外の場合は、外部決済サービスのみで運用する必要があるため、外部手数料の負担や利便性の面で不利になる可能性があります。

利用できない商品がある

Shopifyペイメントは、全ての商品で利用できるわけではありません。

Shopifyが定める利用規約により、アダルトコンテンツや仮想通貨、情報商材、健康機器などは利用できません。事前にガイドラインを確認し、自社の商品が対象外でないか確認しましょう。

導入時には問題なく設定できても、利用規約に違反していることが発覚した場合、決済の停止やアカウントの凍結といったリスクがあるため注意が必要です。

チャージバック時に費用が発生する

Shopifyペイメントでは、チャージバックが発生すると1件当たり約1,300円の手数料がかかるため、対策とリスク管理が欠かせません。

チャージバックとは、不正利用や購入者とのトラブルを理由に決済が取り消される仕組みで、商品を発送していても取引金額の返金に加え、手数料の負担も生じます。

特に高額商品やデジタルコンテンツを扱っている場合、悪意のある購入者による被害リスクが高まり、被害が発生した際の影響が深刻になりがちです。

Shopifyペイメントで利用できる決済方法

Shopifyペイメントで利用できる決済方法は、次のとおりです。

  • クレジットカード決済
  • Shop Pay(旧Shopify Pay)
  • Apple Pay/Google Pay

それぞれを簡潔に解説します。

クレジットカード決済

Shopifyペイメントでは、主要なクレジットカードによる支払いに対応しています。対応しているクレジットカードは次のとおりです。

  • Visa
  • Mastercard
  • American Express
  • JCB
  • Diners Club

日本ではJCBカードの保有率が高く、約28%のシェアを占めています。

そのため、JCBに対応することは、国内ユーザーの利便性向上につながり、カート離脱の防止やコンバージョン率の向上が期待できます。

Shop Pay(旧Shopify Pay)

Shop Payは、Shopifyが提供するワンタップ決済サービスです。Shopifyペイメントを利用しているストアであれば、追加料金なしで利用できます。

一度メールアドレスやクレジットカード、配送先などの情報を登録すれば、次回以降の購入時にそれらを自動入力でき、カード番号や住所の入力が不要です。

これにより、チェックアウトにかかる時間を大幅に短縮できるため、特にスマートフォンでの購入時にカゴ落ち防止やコンバージョン率の向上に効果的です。

Apple Pay/Google Pay

Apple PayやGoogle Payなどのモバイルウォレット決済にも対応しています。

これらは、スマートフォンやブラウザーに保存されたカード情報を利用し、ワンタップで簡単かつ安全に決済を完了できる仕組みです。

クレジットカード情報や配送先住所を毎回入力する必要がないため、購入者の負担を軽減し、スムーズなチェックアウト体験を提供します。

結果として、モバイルユーザーの利便性が向上し、購入完了率(コンバージョン率)の改善にもつながります。

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Shopifyペイメントの手数料

Shopifyのプラン料金ページ

Shopifyペイメントでは、初期費用や取引手数料は発生せず、Shopifyの月額利用料と決済手数料のみがかかります。

Shopifyペイメント決済手数料は、契約しているプランによって異なるため、事前に確認しておくことが重要です。

対応プランは次のとおりです。

  • Basic
  • Grow
  • Advanced
  • Plus

それぞれのプランについて詳しく解説します。

Basic

Basicプランは、個人でネットショップを始めたい方に最適なエントリープランです。最初の3カ月は月額150円でお試しできます。

クレジットカード決済の手数料は3.55%(+0円)、外部決済サービスを利用する場合は2.0%の追加手数料がかかります。

主な機能には、最大10カ所の在庫ロケーション管理、24時間対応のチャットサポート、3マーケットへのローカライズ販売、POS Liteの利用などが含まれます。

料金は、年払いの場合は月額3,650円(年一括請求)、月払いの場合は月額4,850円です。

Grow

Growプランは、少人数のチームや売り上げが拡大しつつあるストアに最適なプランです。こちらも、最初の3カ月間は月額150円でお試しできます。

クレジットカード決済の手数料は3.4%(+0円)、外部決済サービスを利用する場合は1.0%の追加手数料がかかります。

主な機能には、Basicプランと同様の機能に加えて、最大5件のスタッフアカウントの追加が可能です。

料金は、年払いの場合は月額10,100円(年一括請求)、月払いは月額13,500円です。

Advanced

Advancedプランは、事業が拡大し、多人数での運営や多国展開を想定しているストアに適したプランです。こちらも、最初の3カ月間は月額150円でお試しできます。

クレジットカード決済の手数料は3.25%(+0円)、外部決済サービスを利用する場合は0.6%の追加手数料がかかります。

主な機能には、Growプランと同様の機能に加えて、15件までのスタッフアカウント追加、1マーケットごとに59ドルで追加が可能な拡張機能などが含まれます。

料金は、年払いの場合は月額44,000円(年一括請求)、月払いの場合は月額58,500円です。

Plus

Plusプランは、大規模なECサイト運営やB2B対応が求められる企業向けの最上位プランです。

クレジットカード決済の手数料は、取引量に応じた個別見積制です。

最大200カ所の在庫ロケーション管理や24時間体制の優先サポート、最大50マーケット対応のグローバル販売、スタッフアカウントの無制限追加が含まれます。さらに、POS Proへの最大200拠点対応、B2B・卸売機能、完全カスタマイズ可能なチェックアウト機能など、エンタープライズ向けの高度な機能がそろっています。

月額料金は2,300ドルです。1年契約または3年契約で利用可能です。

Shopifyペイメントを設定する方法

Shopifyペイメントを設定する手順は次のとおりです。

1. ストア通貨の設定をする
2. Shopifyペイメントを有効化する

それぞれの工程を分かりやすく解説します。

ストア通貨の設定をする

Shopifyのストア通貨設定ページ

Shopifyペイメントの設定前に、まずストア通貨の設定を行います。

手順は、次のとおりです。

1. Shopify管理画面で「設定」をクリック
2. 「一般設定」を選択
3. 「ストアのデフォルト」内の「ストア通貨を変更」をクリック
4. 通貨を選び、「保存」して完了

日本のストアであれば、原則として「日本円(JPY)」に設定しましょう。

Shopifyペイメントアカウント設定を完了する

ShopifyのShopifyペイメントアカウント設定ページ

次に、Shopifyペイメントを実際に有効化する作業を行います。

手順は、次のとおりです。

1. Shopify管理画面で「設定」を選択
2. 「決済」をクリック
3. クレジットカード決済が未設定の場合「アカウントの設定を完了する」を選択
4. 必要事項を入力する
5. 銀行口座を登録する

必要事項では、ストアの運営形態やアカウント担当者情報、業種の選択などに加え、本人確認書類のアップロードが求められます。これらの情報は、Shopifyペイメントの利用に必要なものであり、初回販売から21日以内に登録を完了しない場合、注文が自動返金されるリスクがあるため注意が必要です。

アカウント設定が完了すれば、すぐにShopifyペイメントを利用した決済の受け付けが可能です。

なお、既に他の決済サービスを使用している場合は、「Shopifyペイメントを有効にする」を選択することで、切り替えが行えます。

Shopifyペイメント以外の決済方法

Shopifyペイメント以外の決済方法は、次のとおりです。

  • PayPal
  • KOMOJU
  • SBペイメントサービス
  • NP後払い・GMO後払い

それぞれの特徴を紹介します。

PayPal

PayPalは、国際的な顧客を対象とするストアに適した決済サービスです。

クレジットカードや銀行口座、PayPal残高など複数の支払い方法に対応しており、購入者はPayPalアカウントを使って入力の手間なくスムーズに決済できます。

ただし、ShopifyでPayPalを導入する場合は、外部決済手数料が発生します。

KOMOJU(コモジュ)

KOMOJUは、日本国内のニーズに特化した決済サービスです。

コンビニ決済や銀行振込、あと払い(Paidy)など、Shopifyペイメントではカバーしきれない支払い方法に対応可能できます。

ただし、KOMOJUを利用するには、専用アカウントの作成とShopifyアプリとの接続が必要です。

SBペイメントサービス

SBペイメントサービスは、ソフトバンクグループが提供する国内決済サービスです。国内特化型の決済環境を構築したい事業者に適しています。

JCBをはじめとする国内ブランドのクレジットカードやコンビニ決済、キャリア決済などに対応しています。

Shopifyペイメントのバックエンドでも使われており、より細かく決済方法を設定したい場合に直接契約するケースもあります。

NP後払い・GMO後払い

NP後払いやGMO後払いは、商品を受け取ってからコンビニや銀行で支払う「後払い」に対応した決済サービスです。

クレジットカードを使いたくないユーザーにとっては利便性が高く、購入時の心理的ハードルを下げる効果があるため、コンバージョン率の向上につながります。

ただし、Shopifyとの連携には外部アプリやカスタマイズが必要となるため、導入には一定の手間がかかります。

Shopifyペイメントに関するQ&A

最後に、Shopifyペイメントに関するよくある質問を紹介します。

Shopifyペイメントは3Dセキュアに対応しているか

Shopifyペイメントは3Dセキュア(本人認証サービス)に対応しており、決済時に追加の認証ステップを挟むことで、第三者による不正利用を防止できます。

これにより、チャージバックのリスクを軽減できるほか、安心感のある決済体験を顧客に提供できる点が大きなメリットです。

ストア側にとっては、セキュリティ強化と信頼性向上の両面で有効な機能といえます。

Shopifyペイメントの入金サイクルはどうなっているか

日本国内のストアでは、Shopifyペイメントの入金頻度を「毎週」または「毎月」から選択できます。

通常の支払いは、決済完了から最短5営業日で入金されますが、初回の支払いには7〜14営業日程度かかることがあります。

また、土日や祝日は入金処理が行われないため、次の営業日に繰り越されます。

Shopifyペイメントでテストモードは使えるか

Shopifyペイメントにはテストモードがあります。

テストモードを利用することで、顧客がどのように支払いを行うか、また注文がどのように処理されるかを事前に確認可能です。

テストモードを有効にするには、Shopify管理画面の「設定」→「決済」→「Shopifyペイメント」の「管理」をクリックし、「テストモードを使用する」を選択して保存します。

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