高額商品を販売していると、「分割払いを導入したい」「月々○円から購入できるようにしたい」と考えることもあるでしょう。
しかし、Shopifyの標準決済サービスであるShopifyペイメントは、日本国内では分割払いに対応していません。そのため、日本のShopifyストアで分割払いを提供するには、外部の決済サービスやショッピングクレジットを導入する必要があります。
本記事では、Shopifyで分割払いを導入する方法をはじめ、GMOイプシロンやSBペイメントサービス、Paidyなどの対応サービスを紹介します。また、60回払いや120回払いといった長期分割に対応できるショッピングクレジットについても解説しますので、自社ストアに最適な決済方法を検討する際の参考にしてください。
目次
Shopifyで分割払いはできる?
Shopifyが提供する決済サービスShop Payでは、分割払い機能が用意されていますが、日本のストアは現時点で利用対象外となっています。日本でShop Payを使用する場合は一括払いのみ可能です。
Shop Payの分割払いは、Shop Payの分割払いの利用資格要件を満たし、Shopifyペイメントと Shop Payの両方を有効にしている次のストアでのみ利用できます。
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アメリカで米ドル建てで販売しているストア
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カナダでカナダドル建てで販売しているストア
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イギリスでイギリスポンド建てで販売しているストア
そのため、日本国内で分割払いを実施するには、分割払いに対応した外部の決済サービスを導入する必要があります。
Shopifyに分割払いを導入できるサービス
次に、Shopifyで分割払いを導入したい方におすすめの外部決済サービスを紹介します。
ちなみに、決済サービスで著名なKOMOJUは、通常のクレジットカード決済は一括払いのみの対応となっています。ただし、一定の条件を満たした加盟店に限り、クレジットカードの分割払いを利用できる場合があります。分割払いの導入を希望する場合は、KOMOJUへ個別に問い合わせが必要です。
GMOイプシロン

GMOイプシロンは、GMOグループが提供する決済代行サービスです。クレジットカード決済をはじめ、コンビニ決済やPayPay、キャリア決済、後払いなど、多様な決済手段を一括で導入できます。Shopifyとの連携にも対応しており、日本向けECサイトで幅広く利用されています。
特に、クレジットカードの分割払い・リボ払いに対応している点が大きな特徴です。購入者は3回・5回・6回・10回・12回・15回・18回・20回・24回払い、またはリボ払いを選択できます。
Shopifyでの利用では、決済サービス基本利用料を月額2,500円(税抜)支払えば、分割・リボルビングが利用可能です(2026年6月時点)。なお、分割払いは物品販売におけるクレジットカード決済のみで利用可能です。
SBペイメントサービス

SBペイメントサービスは、ソフトバンクグループが提供する決済代行サービスです。Shopifyと連携することで、クレジットカード決済に加え、PayPay、楽天ペイ、d払い、au PAY、メルペイ、キャリア決済、コンビニ決済など、多様な決済手段を一括で導入できます。
クレジットカード決済の手数料はVisa・Mastercardが3.10%、JCB・American Express・Diners Clubが3.40%と、比較的低水準の料金体系を採用しています。初期費用が3,000円、月額費用が1,000円、その他の費用は原則不要です(2026年6月時点)。
SBペイメントサービスではクレジットカードの分割払い・リボ払いにも対応しています。ただし、利用するには事前にSBペイメントサービスへの申し込みと審査が必要です。審査に通過した加盟店のみ利用でき、分割払いは1万円以上の決済が対象となります。利用可能な分割回数はカード会社によって異なります。
Paidy(ペイディ)

Paidy(ペイディ)は、クレジットカード不要で利用できる後払い決済サービスです。購入者はメールアドレスと携帯電話番号を入力するだけで決済できるため、カード情報の入力が不要で、スムーズな購入体験を提供できます。
最大の特徴は、分割手数料無料の「3回あと払い」に対応している点です。さらに、本人確認を完了したユーザーは「6回あと払い」「12回あと払い」も利用できます(2026年6月時点)。
また、加盟店側は初期費用・月額費用が無料で導入でき、負担する費用は決済手数料のみです。
Shopifyとの連携にも対応しており、家具や家電、アパレルなど高価格帯の商品を販売するストアを中心に導入が進んでいます。
ショッピングクレジットでも分割払いが可
高額商品を取り扱う事業者の中には、購入者の負担を軽減するために、60回払いや120回払いといった長期分割払いを導入したいと考える方もいます。しかし、Shopifyと国内の決済代行サービスを連携した一般的なクレジットカード決済では、分割回数は24回程度までが実質的な上限となっています。
これはShopify側の制限というよりも、国内決済代行会社やカード会社のシステム仕様によるものです。
そのため、高額商品の販売で長期分割ニーズに対応したい場合は、決済画面の分割払いとは別に、ショッピングクレジット(ローン)を案内する方法が一般的です。
商品ページやカート画面でローン利用を案内し、信販会社の審査を経て契約する仕組みを導入することで、24回を超える長期分割払いにも対応できます。
Orico Webクレジット

Orico Webクレジットは、オリエントコーポレーション(オリコ)が提供するショッピングクレジット(ローン)サービスです。高額商品の販売に適しており、購入者はウェブ上で申し込みから契約まで完結できるため、店舗へ来店することなく分割払いを利用できます。
一般的なクレジットカード決済の分割払いが24回程度までに制限されることが多い一方で、Orico Webクレジットはショッピングローンの仕組みを利用するため、より長期間の分割払いに対応できる点が大きな特徴です。そのため、高級家具やリフォーム、医療費、ブライダル関連サービスなど、単価の高い商品・サービスの販売で活用されています。
また、購入者は24時間365日いつでも申し込みが可能で、オリコによるオンライン審査を経て契約が完了します。紙の契約書が不要なペーパーレス方式を採用しているため、スムーズな手続きと迅速な商品提供を実現できます。
事業者側にとっても、自社ECサイトに導入することで高額商品の購入ハードルを下げられ、販売機会の拡大が期待できます。Shopifyで60回払いや120回払いといった長期分割ニーズに対応したい場合は、クレジットカードの分割払いではなく、このようなショッピングクレジットサービスを併用する方法が現実的な選択肢となります。
なお、Orico Webクレジットはクレジットカード決済とは異なるローンサービスであるため、利用にはオリコ所定の審査が必要です。
WeBBy(ウェビー)
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WeBBy(ウェビー)は、ジャックスが提供するウェブ完結型のショッピングクレジットサービスです。購入者はオンライン上で申し込みから契約まで完了できるため、高額商品の分割購入をスムーズに実現できます。
一般的なクレジットカード決済の分割払いとは異なり、ショッピングクレジット(ローン)として利用できます。24時間365日申し込みが可能で、最短30秒で審査結果が表示されるため、購入者はスピーディーに手続きを進められます。また、契約書類の記入や郵送手続きが不要なペーパーレス方式を採用しており、利便性にも優れています。
ショッピングクレジットであるWeBByを活用することで、より柔軟な分割払いの提案が可能になります。そのため、高級家具や家電、オーダーメイド商品、リフォーム関連商品など、高単価商材との相性が良いサービスです。
また、購入者の与信審査や契約手続きはジャックスが行うため、加盟店は独自にローン審査を行う必要がありません。高額商品の購入ハードルを下げながら、販売機会の拡大を目指したい事業者に適した決済サービスといえるでしょう。
Shopifyで分割払いを導入するメリット
Shopifyで分割払いを導入するメリットを解説します。
カゴ落ちの防止
ECサイトでは、商品をカートに入れたものの、決済直前で購入をやめてしまう「カゴ落ち」が大きな課題となっています。特に高額商品の場合、「欲しいけれど今月は出費が厳しい」「一括払いだと負担が大きい」といった理由で購入を見送るケースは少なくありません。
分割払いやあと払いを導入することで、購入者は支払いを複数回に分散できるため、購入時の心理的な負担を軽減できます。これまで価格がネックとなって離脱していた顧客にも購入を促しやすくなり、カゴ落ちの防止につながります。
CVR(コンバージョン率)の向上
分割払いの導入は、コンバージョン率(CVR)の向上にも効果が期待できます。
例えば、10万円の商品を販売する場合、一括価格だけを見ると高額に感じられても、「月々4,000円台から購入可能」と表示されることで、購入後の支払いイメージが具体的になります。その結果、「思ったより負担が少ない」と感じる購入者が増え、購入の意思決定を後押しできます。
また、競合ストアが一括払いしか提供していない場合、分割払いやあと払いに対応していること自体が差別化要素となり、購入先として選ばれやすくなるメリットもあります。
リピート率の向上
分割払いは新規購入を促進するだけでなく、リピート率の向上にも貢献します。
購入者にとって「欲しい商品を無理なく購入できた」という体験は満足度の向上につながります。特に高価格帯の商品では、支払い負担を抑えながら購入できたことが好印象となり、次回以降の購入につながりやすくなります。
また、Paidyなどのあと払いサービスは一度利用すると決済手続きがスムーズになるため、再購入時のハードルも下がります。決済手段の選択肢を充実させることは、新規顧客の獲得だけでなく、既存顧客の継続利用を促進する上でも重要な施策といえるでしょう。
Shopifyで分割払いを導入する際の注意点
Shopifyで分割払いを導入する際の注意点を解説します。
手数料・月額費用・入金サイクルを確認する
分割払いに対応した決済サービスは、初期費用や月額費用、決済手数料の体系がそれぞれ異なります。中には分割払い機能を利用するために追加オプション費用が発生するサービスもあります。
また、売上金の入金サイクルもサービスによって異なります。月に数回入金されるものもあれば、月末締め翌月払いとなるものもあります。
これらの費用や入金条件は利益率やキャッシュフローに直接影響するため、決済手数料だけでなくトータルコストで比較することが大切です。
キャンセル・返金時の対応を確認する
分割払いで購入された商品のキャンセルや返品が発生した場合、返金処理は一括払いより複雑になることがあります。
特にショッピングクレジットやあと払いサービスでは、審査状況や請求状況によって返金方法が異なる場合があります。導入後にトラブルにならないよう、キャンセル時の処理フローや返金ルールを事前に確認しておきましょう。
また、未払いリスクやチャージバック発生時の責任範囲についても、契約内容を確認しておくと安心です。
審査と導入期間に注意する
分割払いを提供する決済サービスやショッピングクレジットの多くは、利用開始前に加盟店審査が必要です。
業種や販売商品によっては追加書類の提出を求められる場合もあり、導入まで数日から数週間かかることもあります。また、分割払い機能のみ別途審査が必要なサービスも少なくありません。
セールや新商品の発売に合わせて導入したい場合は、余裕を持ったスケジュールで申し込みを進めることをおすすめします。
Shopifyの分割払いに関するQ&A
最後に、Shopifyの分割払いに関するよくある質問とその回答を紹介します。
分割払いが利用された場合、ストアへの入金も分割になりますか?
多くの決済サービスでは、購入者が分割払いを選択した場合でも、ストアには契約した入金サイクルに従って売上金が一括で入金されます。
例えば、購入者が3回払いや24回払いを利用した場合でも、決済代行会社や信販会社が代金を立て替えるため、ストア側が分割で売上金を受け取ることは通常ありません。
サービスによって入金タイミングは異なりますが、多くの場合、未回収リスクも決済事業者が負担します。
どのクレジットカードでも、記載されている全ての分割回数(3回〜24回など)が選べるのですか?
利用できる分割回数は、購入者が利用するクレジットカード会社やカード契約内容によって異なります。
決済代行会社が24回払いに対応していても、購入者のカードがその回数に対応していない場合は選択できません。また、カードによっては分割払い自体が利用できない場合もあります。
実際に利用できる分割回数は、カード会社およびカード契約内容に依存します。
デジタルコンテンツやサブスク(定期購入)の商品でも分割払いは利用できますか?
サービスによって異なりますが、一般的なクレジットカードの分割払いは物品販売(有形商材)を対象としているケースが多く、デジタルコンテンツや定期購入商品では利用できない場合があります。
例えば、GMOイプシロンのクレジットカード分割払いは物品販売が対象となっています。また、多くの決済代行サービスでは、定期購入と分割払いを組み合わせることはできません。
一方で、ショッピングクレジットの中には、教育サービスや医療サービス、ブライダル関連サービスなどの役務提供に対応しているものもあります。利用可否は決済サービスや取扱商材によって異なるため、導入前に確認することをおすすめします。