Shopifyで商品を販売する際に欠かせない機能の一つがバリエーションです。サイズやカラー違いの商品を一つの商品ページで管理できるため、アパレルや雑貨をはじめ多くのECサイトで活用されています。
しかし、「オプションとの違いが分からない」「設定できる上限はあるの?」「バリエーションごとに画像や在庫を管理したい」といった疑問を持つ方も少なくありません。また、商品数や選択肢が増えると、標準機能だけでは対応しきれないケースもあります。
本記事では、Shopifyにおけるバリエーションの基本的な仕組みから設定方法、上限、表示方法のカスタマイズ、おすすめアプリまで分かりやすく解説します。Shopifyで効率的に商品管理を行いたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
Shopifyにおけるバリエーションとは
まず、Shopifyのバリエーションの基礎知識について紹介します。
バリエーションの意味
Shopifyにおけるバリエーションとは、サイズや色などの選択肢を組み合わせた、お客様が最終的に購入する一つ一つの具体的な商品のことです。
例えば、Tシャツという商品に対して、「Sサイズ・黒」や「Lサイズ・赤」といった、実際の発送単位となる組み合わせの一つ一つがバリエーションにあたります。
価格や在庫数、商品画像も、全てこのバリエーション単位で個別に管理します。
オプションとは
このバリエーションを正しく設定するために、理解する必要がある項目が「オプション」です。
Shopifyにおけるオプションは、「オプション名」と「オプション値」の二つで構成されています。
「オプション名」とはその名のとおりオプションの名称のことで、例えば、Tシャツなら「サイズ」「色」などです。「オプション値」はその中身となる具体的な選択肢です。例えば、「S・M・L」や「黒・赤・白」などです。
この二つを掛け合わせることで、先ほどのバリエーションが自動的に作成されます。
バリエーションとオプションの上限
このオプションは商品ごとに異なっていてもかまいません。例えば、同じストア内でも、アパレル商品では「サイズ・色」を使い、雑貨などの別の商品では「大きさ・仕上げ」を使うなど、扱うアイテムに合わせて自由に設定できます。
なお、一つの商品に設定できるオプション名は3個まで、それぞれのオプション値は100個までです。
ただし、掛け合わせて作れるバリエーションの総数は、1商品につき最大2,048件までという上限が設けられています。
そのため、さらに多くのバリエーションを作成するにはアプリを利用したり、開発をする必要があります。
Shopifyでのバリエーションの設定方法
バリエーションの設定方法

まず、Shopifyの管理画面のサイドメニューより「商品管理」をクリックします。
商品の中からバリエーションを追加したい商品を選択してください。

商品登録ページの「バリエーション」の項目で、「+サイズや色などのオプションを追加」をクリックします。

すると、オプション名の検索窓と例が出てきます。その中から選択、または「+カスタムオプションを作成」をクリックしてください。
オプション名を追加したら、次にオプション値を追加します。追加できたら「完了」をクリックしてください。これでバリエーションの追加は終了です。
バリエーションごとに設定できる項目

バリエーションを追加すると、商品登録ページのバリエーションの欄に、実際にバリエーションが追加されます。一つのオプション名とそれにひもづいたオプション値が一覧で表示されます。
オプション名が複数ある場合は、「グループ化の条件」という文言の右側にあるプルダウン(ドロップダウン)から、一つを選択できます。
画像は、商品登録ページのバリエーションの欄の画像欄をクリックすることで追加できます。
価格も、画像と同じ画面で変更できます。
在庫数を編集するには右上の「ロケーション」を選択します。個々のバリエーションごとに編集が可能です。
SKUを編集する際は、全てのバリエーションを選択して「一括編集」が便利です。
バリエーションごとに表示する方法
Shopifyのコレクションページや検索結果ページにおいて、標準機能では色やサイズなどのバリエーションは親商品にまとめて表示され、各バリエーションが個別の商品として一覧表示されることはありません。
そのため、カラーごと・サイズごとに商品カードを分けて表示したい場合は、テーマのLiquidコードをカスタマイズし、product.variants を利用した独自の表示ロジックを実装する必要があります。
また、コーディングを行わずに実現したい場合は、Variant Product Display などの専用アプリを導入する方法もあります。これらのアプリを利用すると、各バリエーションを個別商品のようにコレクションページへ表示できるため、色違いやサイズ違いの商品をより見つけやすくすることが可能です。
商品数が多いストアや、アパレル・雑貨などバリエーション展開が豊富なストアでは特に有効な方法といえるでしょう。
Shopifyのバリエーションアプリ
Shopifyの標準機能では、1商品当たりに設定できるオプションは3項目まで、バリエーション数は100種類までという上限があります。そのため、サイズやカラーに加えて素材やデザインなど複数の選択肢を用意したい場合や、複雑な商品構成を扱う場合には制約を感じることがあります。
また、ギフト対応として熨斗(のし)やラッピングを選べるようにしたい場合や、名入れ・刻印サービスのように購入者ごとに異なる内容を受け付けたい場合には、標準機能だけでは対応が難しいケースも少なくありません。
こうした課題は、商品オプション拡張アプリを活用することで解決できます。アプリによってはオプション数の制限を実質的になくせる他、テキスト入力欄やチェックボックス、画像付き選択肢などを追加することも可能です。さらに、条件分岐による表示制御や追加料金の設定など、より柔軟な販売方法を実現できるため、顧客体験の向上や客単価アップにもつながります。
Infinite Product Options

Infinite Options は、Shopifyの商品ページに独自のオプション項目を追加できる商品オプション拡張アプリです。Shopify標準のバリエーション機能では対応しきれない商品カスタマイズを実現できるため、名入れや刻印サービス、ギフトラッピング、セット商品の組み合わせ販売などに活用できます。
テキスト入力欄やプルダウン、チェックボックス、カラー見本(スウォッチ)など、多彩な入力形式に対応している他、購入者の選択内容に応じて表示項目を切り替える条件分岐機能も搭載しています。また、オプションごとの追加料金設定にも対応しており、柔軟な商品構成を実現できます。
購入者が選択した内容は注文情報とともにShopify管理画面へ保存されるため、受注管理もスムーズです。なお、アプリ管理画面は英語のみで提供されています。
料金は月額12.99ドルで、14日間の無料体験が用意されています。商品オプションを拡張したいストアにおすすめのアプリです。
Variant Image Wizard + Swatch

Variant Wizard は、Shopifyの商品ページでバリエーションの表示方法をカスタマイズできるアプリです。カラーやサイズなどの選択肢を色見本(スウォッチ)やボタン、ドロップダウン形式で分かりやすく表示できるため、購入者が希望する商品を選びやすくなります。
特に、バリエーションごとに異なる画像を表示できる点が大きな特徴です。例えば、ブラックを選択した場合はブラック商品の画像のみを表示するといった設定が可能で、購入前のイメージ違いを防ぎやすくなります。また、商品オプションにツールチップや補足説明を追加できる他、色違いの商品同士をスウォッチで連携させることも可能です。
さらに、上位プランでは動画や3Dモデルの表示にも対応しており、よりリッチな商品ページを構築できます。アパレルやインテリアなど、カラー展開が豊富なストアに適したアプリです。
料金は無料プランから利用でき、有料プランは月額4.99ドルから。上位プランでは無制限の商品への適用や一括編集機能、商品グループ化機能などが利用できます。なお、日本語を含む複数言語に対応しています。
Color Swatch King: Variants

Swatch King は、Shopifyの商品バリエーションを色見本(スウォッチ)や画像付きスウォッチで分かりやすく表示できるアプリです。サイズやカラーの選択肢を視覚的に表現することで、購入者が商品を比較しやすくなり、スムーズな商品選択をサポートします。
商品ページでは、バリエーションをスウォッチやボタン、ドロップダウン形式で表示できる他、価格やラベル、バッジなどの情報を合わせて表示することも可能です。また、バリエーション画像をそのままスウォッチとして利用できるため、カラーやデザインの違いを直感的に伝えられます。
さらに、コレクションページにもカラーやサイズのスウォッチを表示できるため、一覧画面から商品バリエーションを確認しやすくなります。在庫切れのバリエーションを非表示にしたり、カラー見本をCSVで一括登録したりできるなど、運用面の効率化にも対応しています。
Shopify MarketsやBtoBストア、商品フィルター、検索機能などとも連携できるため、バリエーション数が多いアパレルや雑貨ストアに適したアプリです。日本語にも対応しており、料金は無料プランの他、有料プランが月額14.9ドルから用意されています。30日間の無料体験も利用可能です。
Mikawaya Subscription

Mikawaya Subscription は、日本の定期通販向けに開発されたShopify専用のサブスクリプションアプリです。定期購入の受付だけでなく、CVR(購入率)の改善やLTV(顧客生涯価値)の向上を支援する機能を多数搭載している点が特徴です。
Shopifyの商品とひもづけるだけで導入できるため、複雑な設定を行うことなく定期購入販売を開始できます。また、顧客自身がマイページから配送間隔や注文日を変更できるため、運営側の負担軽減にもつながります。
さらに、回数割引やBOX販売、LTV分析、CRM連携、アップセル機能など、定期通販に特化した機能を備えている他、フォーム一体形購入ページやアンケートLP機能など、新規顧客獲得を支援する機能も利用できます。Shopifyで実際にサブスクリプションECを運営しているチームによるサポートを受けられるため、導入から運用まで相談しやすい点も魅力です。
料金は月額12ドルから利用でき、販売準備中のストア向けに無料プランも用意されています。定期購入を本格的に展開したいストアや、日本向けのサブスクECを運営したい事業者に適したアプリです。
シンプル在庫数一覧表|お手軽バリエーション在庫一覧

シンプル在庫数一覧表|お手軽バリエーション在庫一覧 は、商品ページにサイズやカラーごとの在庫状況を一覧表形式で表示できるShopifyアプリです。各バリエーションの在庫数をひと目で確認できるため、購入者が希望する商品の在庫状況を把握しやすくなり、スムーズな購買体験につながります。
在庫状況はリアルタイムで反映され、数字やアイコンを用いて分かりやすく表示できます。また、専門的な知識がなくても導入できるノーコード設計を採用しており、一覧表のデザインや表示内容も簡単にカスタマイズ可能です。
特に、サイズ展開やカラーバリエーションが多いアパレル商品や雑貨などで活用しやすく、在庫状況を可視化することで購入機会の損失防止やコンバージョン率向上が期待できます。
料金は月額1.99ドルで、7日間の無料体験が用意されています。年額プランを選択すると割引価格で利用することも可能です。