ShopifyとSTORESを徹底比較!あなたにおすすめなのは?

STORESガイド

2026-03-09 20:54:53

ShopifyとSTORESは、どちらもネットショップを開設できるサービスですが、料金体系や決済手段、サイト構築の自由度、拡張性、越境ECへの対応など「どこに強みがあるか」が異なります。

特に、事業拡大や海外販売まで見据えるならShopify、まずは費用を抑えて国内向けに小さく始めるならSTORESが選択肢になりやすいでしょう。

本記事では、固定費・変動費を含むコストや決済導入のしやすさ、デザイン編集、運営機能、アプリ・外部連携、集客・販促、OMO、運用リスク、サポート体制まで比較し、自社に合う選び方を整理します。

目次

ShopifyとSTORESの概要


【結論】ShopifyとSTORESはどっちがおすすめ?


ShopifyとSTORESの比較①料金・手数料(固定費+変動費)

ShopifyとSTORESの比較②決済(決済手段・導入しやすさ)

ShopifyとSTORESの比較③サイト構築(デザイン・編集自由度)

ShopifyとSTORESの比較④機能(運営機能・販売形式)

ShopifyとSTORESの比較⑤拡張性(アプリ・外部連携・API)

ShopifyとSTORESの比較⑥集客・販促

ShopifyとSTORESの比較⑦越境EC・多言語多通貨

ShopifyとSTORESの比較⑧OMO(実店舗連携・POS)

ShopifyとSTORESの比較⑨運用リスク(移行・ロックイン・保守性)

ShopifyとSTORESの比較⑩サポート・管理画面

ShopifyとSTORESのメリット・デメリット

ShopifyとSTORESの概要

ネットショップを開設できるサービスにはさまざまな種類がありますが、ShopifyとSTORESは「どんな事業者に向くか」が大きく異なります。ここでは、ShopifyとSTOREのサービス概要を紹介します。

Shopifyとは

Shopifyトップ画面

Shopify(ショッピファイ)は、2006年にカナダで誕生した世界最大級のECプラットフォームです。現在は175以上の国で利用され、数百万規模の店舗がShopify上でネットショップを運営しています。

Shopifyの強みは、テーマ(テンプレート)が豊富でデザインの自由度が高いことに加え、アプリストアのアプリを活用することで、集客や販促、配送、売上管理などの機能を後から柔軟に追加できる点にあります。多言語・多通貨や越境ECにも対応しやすく、個人の小規模ショップから大手企業まで導入されています。

2017年に日本に進出して以来、国内でも導入は増えており、オリオンビールや土屋鞄製造所、DAISO(ダイソー)、ブルーボトルなどの有名ブランドを含め、幅広い業種で活用されています。

STORESとは

STORESトップ画面

STORES(ストアーズ)は、日本発のネットショップ作成サービスで、専門知識がなくても短時間でオンライン販売を始められる点が特徴です。無料プランから導入でき、テンプレートを選んで商品登録を進めるだけでショップを開設できるため、個人やスモールビジネスを中心に幅広く利用されています。実際に、毎月約1万店が新規開設されているともいわれており、アパレル・雑貨・食品といった物販だけでなく、デジタルコンテンツなどにも対応しやすい設計です。

またSTORESは「STORES ネットショップ」だけでなく、キャッシュレス決済やPOSレジ、予約システムなど、実店舗の運営を支えるサービスも展開しています。ECと店舗をまたいだ運用を想定し、予約や顧客、売り上げデータをまとめて管理できる仕組みや、顧客データを活用した再来店施策(通知・クーポン等)にもつなげやすいため、オンラインとオフラインを両立したい事業者にも選ばれています。

【結論】ShopifyとSTORESはどっちがおすすめ?

ここでは、代表的なケース別にShopifyとSTORESのおすすめパターンを紹介します。

事業拡大や越境ECを視野に入れているならShopify

中長期で売り上げ規模を伸ばし、ECを事業の柱として育てていきたい場合はShopifyが向いています。

Shopifyはプランの選択肢が広く、小規模から始めて段階的に上位プランへ移行できるため、事業の成長に合わせて運用をアップデートしやすい点が強みです。

また、多言語・多通貨への対応力が高く、海外決済も含めた越境ECの設計を前提に機能が整っています。さらに、8,000種類以上のアプリを使って集客・販促・CRM・配送などを柔軟に拡張できるため、「最初はシンプルに始めて、必要に応じて機能を追加しながら改善する」という運用とも相性が良いです。

最終的に中規模以上の運用を想定している場合や、将来のグロースを見据える場合は、初期段階からShopifyを選ぶ方が移行コストを抑えやすく、合理的な選択肢になります。

初めてのネットショップで費用を抑えたいならSTORES

初めてネットショップを立ち上げる場合や、できるだけ固定費をかけずに運用を始めたい場合はSTORESが向いています。

STORESはEC運用に必要な最低限の機能が標準で搭載されており、無料プランも用意されているため、運用コストを抑えたスタートが可能です。また、一般的な無料プランに見られる「サービス利用料」が設定されていない点も特徴で、費用面の不安が大きい立ち上げ初期において、コストの見通しを立てやすい設計といえます。

加えてSTORESは、必要項目を入力するだけで開設まで進められるため、専門知識がない状態でも運用を始めやすい点が魅力です。まずは小規模に国内向けで販売を試し、運用に慣れながら進めたい事業者にとっては、STORESは現実的で始めやすい選択肢になります。

ShopifyとSTORESの比較①料金・手数料(固定費+変動費)

ShopifyとSTORESは、どちらも初期費用0円からスタートできますが、月額費用や決済手数料など運営コストの考え方が異なります。ここでは、固定費(初期費用・月額費用)と変動費(取引手数料・決済手数料・入金手数料)に分けて、ShopifyとSTORESの料金体系を紹介します。

比較項目 Shopify STORES
初期費用 0円 0円
月額費用(年払いの場合) Basic:3,650円
Standard:10,100円
Advanced:44,000円
Plus:368,000円(3年契約)
フリープラン:0円
スタンダードプラン:3,300円(クレジットカード払いの場合)
外部サービス取引手数料 Shopifyペイメント利用:0円
外部決済サービス:0.2%〜2%
0円
決済手数料 国内/JCB:2.9%〜3.55%
海外/Amex:3.75%〜3.9%
※Shopifyペイメント利用時
フリープラン:5.5%または6.5%
ベーシックプラン:3.6%または4.6%
入金手数料 無料
※Shopifyペイメント利用時
自動入金:無料
手動入金(10万円未満):200円(税込)
手動入金(10万円以上):無料
入金サイクル 月次:月末締め翌月末払い
週次:毎週金曜日
月次:月末締め翌月25日払い
週次:毎週火曜日
(該当日が土日祝の場合は翌営業日)

Shopify

Shopifyの料金体系は、「月額費用(固定費)+決済手数料(変動費)」が基本です。STORESのフリープランのように月額0円で運用する設計ではなく、初期から有料プランを選択するため、固定費は発生しやすい一方、事業の成長に合わせてプランアップしながら運営できる点が特徴です。

また、ShopifyではShopifyペイメントを利用するかどうかでコスト構造が変わります。Shopifyペイメントを使えば取引手数料は基本0円ですが、外部決済を使う場合は0.2%〜2%の手数料が追加で発生します。

つまりShopifyは、「売り上げが伸びるほど決済コストを最適化しやすい」設計である一方、決済方法の選択次第では手数料が上振れする点に注意が必要です。

STORES

STORESは、無料プランから始められる点が最大の特徴で、「固定費をかけずにスタートしたい層」に非常に向いた料金体系です。その代わり、フリープランでは決済手数料が5.5%と高めに設定されており、売り上げが伸びてきた段階で有料プランに移行することで手数料を抑える、という考え方です。

またSTORESは、取引手数料が0円でシンプルな一方、入金方法によって手数料が発生します。例えば自動入金は無料ですが、手動入金の場合は10万円未満で200円(税込)がかかるなど、細かな費用条件があります。

そのためSTORESでは、「毎月の売り上げ規模」だけでなく「入金頻度・運用スタイル」まで含めて、総コストを比較することがポイントです。

ShopifyとSTORESの比較②決済(決済手段・導入しやすさ)

ここでは、ShopifyとSTORESの決済手段の幅と、決済機能を導入しやすいかどうかを比較して紹介します。

決済手段 Shopify STORES
クレジットカード(VISA / Master / JCB / AMEX)
携帯キャリア決済
コンビニ決済
銀行振込
PayPal
PayPay
楽天ペイ
Amazon Pay ◯(ベーシックプランのみ)
代金引換 ◯(ベーシックプランのみ)
Apple Pay
Google Pay
Shop Pay
その他(例:KOMOJU / Smart Payなど)

※利用可否は契約状況やプラン等により変動します。

Shopify

Shopifyは決済手段のバリエーションが非常に多く、特にID決済(Apple Pay/Google Pay/Amazon Pay/Shop Pay等)に強い点が大きな特徴です。クレジットカードやコンビニ、銀行振込といった基本的な決済方法はもちろん、キャッシュレス決済や海外ユーザーが使いやすい支払い手段まで幅広くカバーできます。

また「決済機能の導入しやすさ」という観点でも、Shopifyは評価が高い傾向にあります。標準機能であるShopifyペイメントを活用すれば、複雑な設定を最小限に抑えながら複数の決済方法をまとめて導入でき、購入フローの最適化にもつなげやすい点がメリットです。

そのためShopifyは、購入率を重視するEC(特にスマホ購入)や、越境EC・海外販売も視野に入れる事業者に向いた設計といえます。

STORES

STORESも、クレジットカードやコンビニ、銀行振込、PayPay、楽天ペイなど主要な決済手段に対応しており、国内向けECとしては十分な選択肢があります。特に、フリープランでも複数の決済方法を使えるため、初期費用をかけずにネット販売を始めたい事業者にとって導入ハードルが低い点は魅力です。

一方で、決済の選択肢という点ではShopifyに比べると限定的で、Apple PayやGoogle PayなどのID決済には非対応です。また、Amazon Payや代金引換は有料プランのみといった制約もあるため、ターゲット顧客の購買行動によっては、決済手段がボトルネックにならないか事前に確認しておく必要があります。

とはいえSTORESは、国内向けに使いやすい決済がそろっており、シンプルに運用したい小規模ショップには十分実用的な決済環境といえます。

ShopifyとSTORESの比較③サイト構築(デザイン・編集自由度)

ここでは、ShopifyとSTORESのサイト構築機能について、テンプレートの豊富さやデザインの自由度、編集のしやすさを比較して紹介します。

比較項目 Shopify STORES
テンプレート(テーマ)

無料:24種類
有料:1,010種類

無料:48種類

デザイン編集(ノーコード) ◯(項目ごとに調整可) ◯(簡単操作で調整可)
独自デザインの追求 ◯(高度なカスタム可) △(制約あり)
HTML/CSS編集 ◯(可能) △(基本不可)
コーディング自由度 ◯(Liquidで拡張可能) △(用意された範囲内で運用)
ブランド表現(世界観づくり) ◎(本格的に作り込み可)  ◯(シンプルに整えやすい)

※対応範囲はテーマやプラン等によって異なります。

Shopify

Shopifyは、デザインテンプレート(テーマ)が豊富で、無料・有料を含めて幅広い選択肢からサイトのデザインを構築できます。ノーコードで設定できる範囲も広く、配色やフォント、レイアウトなどを管理画面上で調整できるため、基本的なショップであれば制作会社に依頼せずとも形にできます。

さらにShopifyの強みは、「作り込みたい」と思った瞬間に自由度が一気に広がる点です。テンプレートの範囲を超えて独自デザインを追求する場合でも、Shopify独自のテンプレート言語「Liquid」やHTML/CSS編集によって柔軟にカスタマイズできます。

そのためShopifyは、ブランドの世界観を重視するD2Cや、LP並みに設計したストア導線を作りたい事業者に向いています。一方で、自由度が高い分、作り込みを進めるほど知識や制作体制が必要になる点は理解しておきましょう。

STORES

STORESは、テンプレートを選んで編集するだけでショップを作れるため、専門知識がなくてもサイト構築を進めやすい点が特徴です。管理画面も日本語で分かりやすく、初めてネットショップを立ち上げる場合でも迷いにくい設計になっています。

一方でSTORESは、Shopifyほどのカスタマイズ性はなく、HTML/CSSによる細かなデザイン調整や、独自のレイアウト設計には制約があります。つまりSTORESのサイト構築は「自由度の高さ」よりも「失敗しにくさ・簡単さ」に寄せた設計です。

そのためSTORESは、デザインに強いこだわりがなく、まずは運用を回したい小規模事業者や、短期間で立ち上げて検証したいケースに適しています。

ShopifyとSTORESの比較④機能(運営機能・販売形式)

ShopifyとSTORESはどちらもネットショップ運営に必要な基本機能を備えていますが、「どこまでを標準機能でカバーできるか」が異なります。ここでは、運営機能や販売形式(定期購入・BtoBなど)の対応範囲を比較して紹介します。

機能 Shopify STORES
定期購入 △(アプリが必要) △(定期便あり)
BtoB販売 ◯(複数の実現方法) ◯(orosy等)
クーポン・ディスカウント
顧客管理
分析・レポート ◯(より詳細) ◯(必要十分)
越境販売の運用

Shopify

Shopifyは、運営に必要な標準機能がそろっている上で、販売形式を柔軟に設計できる点が特徴です。例えばBtoB販売も、パスワード保護やアプリ導入、上位プラン機能の活用など複数の選択肢があり、事業モデルに合わせて設計できます。

一方、定期購入のように高度な要件が出やすい機能は、外部アプリでの拡張を前提とした設計です。裏を返せば、自社に必要な機能だけを後付けして最適化できるため、中長期のグロースを見据えた運用に向きます。

STORES

STORESは、ショップ運営に必要な基本機能をシンプルにまとめた設計で、迷いにくく、運用負担が増えにくい点がメリットです。定期購入についても「定期便」機能が用意されており、追加開発や複雑な設計なしで導入しやすい点が強みといえます。

一方で、BtoB販売はorosy連携などが前提となるため、自由度というより「用意された枠の中で実現する形になりやすい点」に注意が必要です。販売形式を細かく作り込みたい場合はShopifyの方が適しています。

ShopifyとSTORESの比較⑤拡張性(アプリ・外部連携・API)

ここでは、アプリ追加のしやすさや外部システム連携の柔軟性(API含む)を比較して紹介します。

比較項目 Shopify STORES
機能追加(アプリ) ◎(アプリストアが豊富) △(基本は標準機能)
外部システム連携 ◯(API連携・アプリ多数) △(連携先は限定的)
カスタム要件対応 ◯(開発で対応可能) △(範囲外は難しい)

Shopify

Shopifyは拡張性が最大の強みで、アプリを活用すれば集客や販促、配送、CRM、在庫管理など幅広い領域を拡張できます。機能拡張アプリは8,000種類以上リリースされており、標準機能に含まれていない要件も、アプリを使って柔軟に実装できる点が特徴です。標準機能で足りない部分を後から追加できるため、立ち上げ後の改善や売り上げ拡大に強い設計です。

またAPIを活用した外部連携も可能で、業務システムや物流管理などと連携しながら運用を高度化しやすい点も特徴です。API連携に特化した拡張アプリも多く開発されているため、ノーコードに近い形で外部連携を進められるケースもあります。反面、拡張しすぎると運用が複雑になるため、優先順位を決めて段階的に導入することが現実的です。もしアプリ探しで要件に合うものが見つからない場合は、Shopifyに精通したパートナーへ相談することも有効な選択肢です。

STORES

STORESは拡張性よりも「簡単に運用できること」を重視した設計です。そのため、任意の機能を自由に追加するというより、公式で用意された機能を活用して運用を完結させる形になります。Shopifyのようなアプリストアの概念はなく、必要な機能が標準搭載されている一方で、後から自由に機能を拡張する柔軟性は高くありません。

外部連携も一定範囲で可能で、例えばInstagram販売連携やInstagram画像連携の他、ネクストエンジン(在庫・受注管理)、freee会計/マネーフォワード クラウドなどの業務ツールと連携できます。また、Google アナリティクスや広告タグも設定できるため、最低限の分析・広告運用までであれば対応可能です。

ただし、Shopifyほど連携の選択肢が豊富ではないため、将来的に高度な要件(基幹連携・独自MA・複雑な在庫同期など)が見込まれる場合は注意が必要です。

ShopifyとSTORESの比較⑥集客・販促

ネットショップは「作って終わり」ではなく、集客と販促の仕組みがないと売り上げは伸びません。ここでは、ShopifyとSTORESの集客・販促機能(SEO・SNS連携・クーポン等)の違いを比較して紹介します。

Shopify

Shopifyは、集客チャネルを統合しやすい点が特徴です。ブログ機能やSEO施策の設計に加えて、タイトル・メタディスクリプションの編集、画像alt属性の設定、sitemap.xmlやrobots.txt、canonical URLの自動生成などSEO機能が充実しており、検索に強いサイトづくりを行いやすい点が強みです。さらに、SNSや外部販売チャネルとも連携でき、複数の入り口から売り上げを作る導線を構築できます。

またウェブ広告の面でも、GoogleだけでなくFacebookやInstagramなど複数媒体との連携が可能で、SNS広告とSEOを組み合わせた運用にも向いています。加えて、販促・CRM系アプリも豊富なため、メルマガ配信や商品レビュー、アクセス解析(Googleアナリティクス)などを含め、運用フェーズに応じて施策を増やしながらLTV改善やリピート施策を仕組み化しやすい点も魅力です。

そのため「広告・SNS・SEOを組み合わせて、継続的に売り上げを伸ばす」スタイルと相性が良く、施策の引き出しを増やしながら改善運用しやすいプラットフォームといえます。

STORES

STORESは、過度に複雑化させずに集客・販促を回せる設計で、SNSと連携した販売や、クーポン等の基本施策を中心に運用しやすいサービスです。SNS連携はFacebookやInstagram、X(旧Twitter)、noteなどが中心で、ネットショップ運営に必要な範囲に絞られているため、特に小規模事業者にとっては、施策を増やしすぎずに運用できる点がメリットといえます。

またSTORESは、Shopifyのようにアプリを追加して機能を積み上げていく構造ではない分、追加課金(アプリ内課金等)が発生しにくく、運用コストを読みやすい点も特徴です。SEOについては、商品名や商品説明の最適化といった基本対応が中心となるため、本格的に検索流入を伸ばしたい場合には工夫が必要です。ウェブ広告は主にGoogleが中心で、対応媒体の幅という点ではShopifyの方が優位です。

一方で、標準機能の範囲内でもブログ作成やメルマガ、商品レビュー、Googleアナリティクスによる分析といった基本機能はカバーできるため、国内向けのシンプルな集客・販促で十分な事業者にとっては実用性が高いサービスといえます。本格的に集客チャネルを増やしたい場合は、Shopifyの方が選択肢が広いです。

ShopifyとSTORESの比較⑦越境EC・多言語多通貨

越境ECでは、言語や通貨、決済、配送などの障壁が高く、対応範囲によって運用難易度が大きく変わります。ここでは、ShopifyとSTORESの海外販売への強さ(多言語・多通貨・海外決済)を比較して紹介します。

比較項目 Shopify STORES
多言語表示 △(限定的)
多通貨対応
海外決済 ◯(幅広い) △(制約あり)
越境向けアプリ ◯(豊富)

Shopify

Shopifyは越境ECに強いプラットフォームとして知られており、多言語・多通貨・海外向け決済をまとめて設計しやすい点が特徴です。海外販売向けのアプリも豊富で、翻訳や通貨変換、関税表示、配送最適化などを段階的に整備でき、越境ECに関する運用を効率化しやすい点も魅力です。

また、補足としてShopifyは管理画面が20言語に対応しており、海外スタッフを含む体制でも運用しやすい設計といえます。

そのため、最初は国内販売でも、将来的に海外展開を視野に入れる場合はShopifyの方が安心です。

STORES

STORESでも海外発送自体は可能ですが、越境ECとして最適化するには制約があり、Shopifyほど“越境前提”の設計にはなっていないのが実情です。

例えば、サイト表示言語は日本語と英語のみで、言語の切り替えも運営側で行う仕様となるため、多言語展開には工夫が必要です。さらに、海外発行のクレジットカード利用は推奨されておらず、使えないケースが発生する可能性もあります。

このように多言語対応・海外決済の面で運用難易度が上がりやすいため、本格的な越境ECを狙うならShopifyを選ぶ方が合理的です。

ShopifyとSTORESの比較⑧OMO(実店舗連携・POS)

今後は「ネットと店舗の両方で売る」事業者が増えるため、OMO対応は重要な比較ポイントです。ここでは、ShopifyとSTORESの実店舗連携(POS・顧客データ統合)を比較して紹介します。

Shopify

Shopifyは「Shopify POS」など実店舗連携の仕組みが整っており、ECと店舗の販売チャネルを統合して管理しやすい点が特徴です。オンラインとオフラインで在庫や顧客情報を連携させながら運用できるため、複数チャネルでの販売を設計しやすいです。

加えてShopifyは、SNSなどさまざまな販売チャネルを一元管理できる仕組みもあり、オンライン・オフラインをまたいだ販売導線を作り込みやすい点も強みです。

さらに、OMO特化のアプリも多数リリースされているため、ロイヤリティ施策やCRMの高度化など、運用フェーズに合わせて段階的に仕組みを整えられます。

STORES

STORESはネットショップに加えて、キャッシュレス決済やPOSレジ、予約システムを含めたサービス展開をしており、国内の店舗運営と相性が良い点が魅力です。

さらにSTORESには、OMO型店舗運営を支援する「STORESブランドアプリ」があり、顧客情報の一元管理に加えて、ポイント・会員ランクによるロイヤリティ施策、新規・リピーターの分析機能など、来店促進やリピート獲得を意識した機能が用意されています。

ECと店舗の顧客データ統合や、アプリを活用した来店促進施策も想定されているため、「店舗を中心にオンライン販売も伸ばしたい」事業者には使いやすい設計です。

ShopifyとSTORESの比較⑨運用リスク(移行・ロックイン・保守性)

EC運営では、コスト以外に「将来の移行」「運用が複雑化するリスク」も考慮する必要があります。ここでは、ベンダーロックインや保守性の観点から、ShopifyとSTORESの運用リスクを比較して紹介します。

Shopify

Shopifyは自由度が高い分、アプリを追加していくほど構造が複雑になり、運用・保守が難しくなるリスクがあります。特に複数アプリを組み合わせると、アップデートや仕様変更の影響を受ける可能性もあります。

ただし特定ベンダーへの依存が強いというより、「運用設計次第で複雑化する」タイプのリスクです。必要な機能を見極めて最小構成から始めることで、コントロールしやすくなります。

STORES

STORESは標準機能中心で構成がシンプルなため、運用リスクは比較的低い傾向です。使う機能が限定される分、仕様変更の影響も読みやすく、運用が破綻しにくい設計といえます。

一方で、売り上げ拡大に伴って高度な要件が増えると対応しきれず、乗り換え(移行)を検討する場面が出やすい点がリスクです。

ShopifyとSTORESの比較⑩サポート・管理画面

EC運営では、トラブル時に相談できるか、管理画面が使いやすいかで運用効率が大きく変わります。ここでは、ShopifyとSTORESのサポート体制と、管理画面の使いやすさを比較して紹介します。

比較項目 Shopify STORES
サポート窓口 チャット/メッセージ(メール相当)
ヘルプページ
コミュニティ
問い合わせフォーム(メール)
FAQ(ヘルプページ)
電話サポート △(基本は非中心) ×
対応スピードの傾向 内容や時間帯により変動
チャットは時間制限あり/メッセージは遅れる場合あり
返信まで時間がかかる場合あり(問い合わせ中心)
英語対応が必要になる可能性 ◯(内容によっては英語が前提になるケースあり) ×(基本日本語前提)
解決手段の多さ ◎(公式ヘルプ+コミュニティ+外部専門家支援) ◯(FAQ+問い合わせ中心)
管理画面の特徴 機能が体系的に整理
(商品・注文・在庫・分析・販売チャネル等)
シンプルで初心者向け
イラスト・ガイダンスで操作しやすい
学習コスト △(機能が多く慣れが必要) ◎(迷いにくい)

Shopify

Shopifyはグローバルサービスですが日本語サポートも用意されており、チャットやメッセージを中心に問い合わせできます。ヘルプページやコミュニティも充実している一方で、Shopifyはカナダ発のECプラットフォームのため、問い合わせ内容によっては英語でのやりとりが必要になる可能性があります。また、チャットは対応時間に制限がある他、メッセージは回答まで時間がかかる場合もあるため、緊急性の高いトラブルでは英語窓口を使うケースが出る点に注意が必要です。なお、ヘルプページで解決できない場合でも、Shopifyコミュニティで質問し、参加者から回答を得るといった方法も取れます。

管理画面はシンプルで直感的に設計されており、ストアの基本設定や注文・商品・在庫管理、分析機能、販売チャネルの管理、ストアデザインなどが項目ごとに整理されています。施策を増やしても管理しやすい反面、機能が多いため、慣れるまでに一定の学習コストがかかります。必要に応じてShopify Experts(専門家支援)など外部パートナーの活用も選択肢になります。

STORES

STORESは国内サービスで、管理画面やよくある質問が日本仕様で整備されているため、初めてのネットショップでも扱いやすい点が強みです。管理画面はイラストやガイダンスに沿って操作できるシンプルな作りになっており、機能が整理されている分、どこを触れば良いかが分かりやすく、運用ミスも起きにくい設計です。

サポートも日本語前提で、困ったときに相談しやすい安心感があります。一方でSTORESは、電話サポートはなく、FAQや問い合わせフォームが中心です。また、STORESの公式サイトはネットショップだけでなく予約・レジなどサービス別にページが分かれているため、FAQ検索や問い合わせの導線では迷わないよう注意が必要です。Shopifyほどの大規模コミュニティや情報量はないため、特殊要件に対する解決策は限定される場合があります。

ShopifyとSTORESのメリット・デメリット

ここまでの比較から分かるとおり、ShopifyとSTORESは「できること」だけでなく、運用の思想が大きく異なります。ここでは、両サービスのメリット・デメリットを整理し、選定時の判断材料を紹介します。

Shopifyのメリット・デメリット

Shopifyのメリットは次のとおりです。

  • 拡張性が高い:立ち上げ後に集客・販促・配送・在庫・CRMなどを必要な分だけ後付けでき、売上拡大フェーズでも対応しやすい点が強みです。
  • 集客施策の自由度が高い:SEO機能が充実しており、広告媒体やSNS連携も幅広く、改善運用の打ち手を増やしやすい設計です。
  • 越境ECに強い:100種類以上の決済に対応し、海外カードもカバーできます。越境向けアプリも豊富で、段階的に整備できます。
  • OMO(実店舗連携)を強化しやすい:Shopify POSや販売チャネルの一元管理に加え、OMO特化アプリも豊富で、オンライン/オフラインを統合した導線を設計しやすいです。

Shopifyのデメリットは次のとおりです。

  • 自由度が高い分、運用が複雑になりやすい:アプリを増やしすぎると管理が難しくなり、保守(仕様変更・アップデート)の影響を受ける可能性もあります。
  • 学習コストがかかる:できることが多いため、初期は設定項目が多く、担当者の理解・運用設計が必要です。
  • 英語対応が必要になる場面がある:)日本語サポートはあるものの、内容によっては英語情報が前提のケースもあり、急ぎの対応では負荷が増えることがあります。

STORESのメリット・デメリット

STORESのメリットは次のとおりです。

  • シンプルで運用しやすい:管理画面が分かりやすく、ガイダンスに沿って操作しやすいため、運用ミスを抑えやすい設計です。
  • 追加課金が発生しにくく、コストが読みやすい:Shopifyのようにアプリを積み上げる構造ではないため、運用コストをコントロールしやすい点が魅力です。
  • 国内向けに強い:国内ECの一般的な決済手段を標準で押さえつつ、店舗運営との相性も良いサービス展開が整っています。
  • OMO支援(STORESブランドアプリ)を使いやすい:顧客情報の一元管理や、ポイント・会員ランクなど、店舗×ECの運用を支える機能が用意されています。

STORESのデメリットは次のとおりです。

  • 機能追加の自由度が低い:アプリストアの概念がなく、標準機能の範囲で運用する設計のため、高度な要件に対応しにくい場合があります。
  • 越境ECのハードルが高い:表示言語は日本語・英語が中心で、多言語展開や海外決済の面で制約があります。
  • サポートは問い合わせ中心:FAQ・問い合わせフォームが中心で、緊急時に即時解決しづらいケースもあります。

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