クレカ未利用層を獲得できるShopifyコンビニ決済導入方法とは

Shopifyガイド

2025-07-20 16:35:36

Shopifyでコンビニ決済を導入したいけど、どうすれば良いの?」と疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。

クレジットカード以外の決済手段を求めるユーザーが増える中、コンビニ払いはとても有効な選択肢です。しかし、Shopifyの標準機能では対応していないため、導入には外部の決済サービスとの連携が必要です。

本記事では、Shopifyでコンビニ決済を導入する方法や対応サービスなどを分かりやすく解説します。

目次

コンビニ決済とは

コンビニ決済の種類

Shopifyでコンビニ決済を導入するメリット

Shopifyでコンビニ決済を導入するデメリット

Shopifyでコンビニ決済を導入する方法

Shopifyコンビニ決済に対応するサービス

Shopifyでコンビニ決済を導入する手順(KOMOJUの例)

Shopifyで利用できるコンビニ払い以外の決済方法

Shopifyコンビニ決済に関するQ&A

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コンビニ決済とは

コンビニ決済とは、商品購入時に支払い用の番号(受付番号やバーコードなど)を発行し、コンビニエンスストアで代金を支払う方法です。

販売者は決済代行会社と契約し、購入者が支払い方法として「コンビニ決済」を選べるよう設定します。

注文確定すると支払い番号やバーコードが発行され、購入者は全国のコンビニで現金支払いを行います。

支払いが完了すると、コンビニから代行会社を通じて販売者へ通知が届き、売上金は後日、まとめて販売者に振り込まれる仕組みです。

コンビニ決済の種類

コンビニ決済の種類は、大別して次の二つあります。

  • 振込票方式
  • ペーパーレス方式

それぞれの特徴を分かりやすく解説します。

振込票方式

振込票方式は、ストア側が支払いに必要な情報(支払金額や支払期限など)を記載した紙の払込票を購入者に送付し、それを使ってコンビニで支払ってもらう方式です。

払込票にはバーコードが印刷されており、レジで読み取ることで支払い情報が処理されます。振込票方式は後払いとの相性が良く、商品に同梱(どうこん)して払込票を送付するケースが多いです。

公共料金や保険料などでも多く使われており、年齢を問わず利用しやすい決済方法といえます。

ペーパーレス方式

ペーパーレス方式は、紙の払込票を使用せずに注文完了後に届くメールに記載された支払番号や支払い用バーコードページを使ってコンビニで決済する方法です。

購入者は、スマートフォンなどで支払ページを提示するか、支払番号をコンビニの端末に入力して決済を行います。

ペーパーレス方式は、印刷や郵送コストがかからず即時対応が可能な点がメリットです。ECサイトとの相性が良く、若年層のスマホユーザーでも気軽に利用できます。

Shopifyでコンビニ決済を導入するメリット

Shopifyでコンビニ決済を導入するメリットは、次のとおりです。

  • クレジットカードを持たない層にアプローチできる
  • カゴ落ちを防止につながる
  • 不正利用のリスクを軽減できる

それぞれを解説します。

クレジットカードを持たない層にアプローチできる

Shopifyにコンビニ決済を導入する最大のメリットは、クレジットカードを持たないユーザーにもアプローチできることです。

ShopifyなどのECサイトでの主要な支払い方法はクレジットカードです。しかし、学生などのクレジットカードを所有できない年齢層やクレジットカード利用に抵抗を感じる方も少なくありあせん。

特にスマートフォンだけで完結するペーパーレス決済方式であれば、利便性が高いため非カード層への訴求力が一層高まります。

カゴ落ちを防止につながる

Shopifyにコンビニ決済を導入することは、カゴ落ち(カート放棄)の防止につながります。

Shopifyに限らず、初めてクレジットカードを利用する場合はクレジットカードの入力が必要です。購入画面まで進んでもクレジットカードの入力が手間でやめてしまうケースは珍しくありません。

また、コンビニ決済は現金で支払えるという点において心理的ハードルを下げるため、購入につながりやすいといえます。

不正利用のリスクを軽減できる

コンビニ決済は、不正利用のリスクを軽減できます。

コンビニ決済の場合、支払いの際に提供するのは、注文番号やバーコードなど限定的な情報にとどまります。カード番号や有効期限などの機密情報を入力する必要がないため、情報流出や第三者による悪用の心配がありません。

安心感のある決済方法を用意しておくことは、初回購入だけでなく再訪にもつながります。

Shopifyでコンビニ決済を導入するデメリット

Shopifyでコンビニ決済を導入することには、次のようなデメリットも存在します。

  • 購入者・販売者の両方にコストがかかる
  • 上限金額が設けられている
  • 返金対応に手間がかかる
  • 支払期限切れによるキャンセルがある

それぞれを分かりやすく解説します。

購入者・販売者の両方にコストがかかる

Shopifyでコンビニ決済を導入する際のデメリットの一つは、購入者と販売者の双方にコストがかかる点です。

例えば、購入者は購入金額に応じて110円〜550円程度の手数料を負担する必要があり、これが理由で注文のキャンセルや支払い忘れが発生することがあります。

一方、販売者側には初期費用や月額利用料、決済手数料などのコストがかかります。例えば、KOMOJUを利用する場合は初期費用と月額利用料は無料ですが、コンビニ決済には一律で2.75%の決済手数料が必要です。

これらのコストが積み重なることで、ストアの利益率が低下する可能性がある点には注意しましょう。

上限金額が設けられている

コンビニ決済には、支払金額に上限がある点もデメリットです。

一般的に、コンビニ決済の支払い上限は30万円に設定されています。そのため、高価格帯の商品を扱うストアや、一度の注文で大量購入されることが多いストアには適していません。

上限金額を超えると顧客はコンビニ決済が利用できず、混乱したり、注文エラーにつながる恐れがあるため、高額商品を取り扱う場合は注意が必要です。

返金対応に手間がかかる

コンビニ決済は、返金対応の複雑さもデメリットです。

クレジットカード決済であれば、システム上での返金処理が可能ですが、コンビニ決済は現金で支払われるため、オンライン上で完結する返金処理ができません。そのため、返金を行う際は銀行振込など別の方法を使う必要があり、ストア側の手間や対応コストが増えてしまいます。

人的コストや事務処理の手間が増えるだけでなく、対応の遅延やミスが顧客満足度の低下につながるリスクもあるため注意が必要です。

支払期限切れによるキャンセルのリスクがある

コンビニ決済は、支払期限切れによるキャンセルのリスクを伴います。

注文後に発行される支払い情報を使って、購入者がコンビニで料金を支払いますが、実際の支払いまでには数日間の猶予があります。そのため、期限内に支払いが完了せず、注文が失効してしまうケースも少なくありません。

未入金の状態が続くと在庫の仮押さえ状態が長引くため、在庫数が限られている商品や短期間で売り切れる人気商品を扱うストアにとっては大きな影響を与えます。

Shopifyでコンビニ決済を導入する方法

Shopifyの標準機能では、コンビニ決済を選択できません。Shopifyでは、クレジットカードやApple Payなどのオンライン決済が基本です。

コンビニ決済を導入する場合は、Shopifyと連携可能な外部の決済代行サービスを利用する必要があります。

導入には各サービスのアカウント開設や契約手続きが必要となるため、一定の手間はかかります。しかし、支払い方法の選択肢を増やすことは売り上げ向上につながるため、導入を検討する価値はあります

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Shopifyでコンビニ決済に対応するサービス

Shopifyコンビニ決済に対応する主な外部サービスは、次のとおりです。

  • KOMOJU
  • SBペイメントサービス
  • GMOイプシロン
  • Paidy

それぞれの特徴を解説します。

KOMOJU

KOMOJU

KOMOJU(コモジュ)は、株式会社DEGICAが提供する決済代行サービスです。国内販売を行う個人〜中規模のストア、特に決済導入を手軽に済ませたいShopifyユーザーにおすすめです。

KOMOJUでは、初期費用・月額費用は無料で、利用ごとに決済手数料(一律2.75%)が発生します。

さらに、QRコード決済やクレジットカード決済、キャリア決済にも対応しており、売り上げレポートが見やすく管理がしやすい点も魅力です。

初期費用 無料
月額費用 無料
決済手数料 2.75%
取引手数料 220円
対応コンビニ
  • セブン-イレブン
  • ローソン
  • ファミリーマート
  • ミニストップ
  • セイコーマート
  • デイリーヤマザキ

SBペイメントサービス

SBペイメントサービス

SBペイメントサービス(SBPS)は、ソフトバンクグループが運営する決済サービスです。大規模なECサイトや高いセキュリティを求めるブランドストアにおすすめです。

SBペイメントサービスでは、導入時の初期費用と、毎月の月額費用、そして決済手数料・決済サービス利用料・トランザクション費の手数料がかかります。金額は業種や取引額に応じて個別に見積もりされます。

また、キャリア決済やQRコード決済など40以上の決済ブランドを取り扱い、AI不正検知やEMV 3-Dセキュアなど最先端の不正検知機能を無料で利用できる点も特徴です。

初期費用 3,000円
月額費用 1,000円
決済手数料 1.80%
トランザクション費 100円
対応コンビニ
  • セブン-イレブン
  • ローソン
  • ファミリーマート
  • ミニストップ
  • セイコーマート

GMOイプシロン

GMOイプシロン

GMOイプシロンは、GMOイプシロン株式会社が提供する決済代行サービスです。中小規模のECサイトや個人事業主に適しており、低コストで多様な決済手段を導入したいストアにおすすめです。

コンビニ決済の費用は、法人の場合、月額最低手数料が約1,000円(税抜)かかり、取引がない月でもこの金額は発生します。決済手数料は取引金額に応じて変動し、一般的には決済額の約4%が課されますが、取引額が少ない場合は1件ごとに固定の手数料(例:150円または170円)が適用されます。

コンビニ決済の他、主要なクレジットカード決済やPayPayなどにも対応しています。また、早期入金サービスやビジネスカード「Cycle byGMO」など、資金繰りをサポートするオプションも提供しています。

 

法人

個人

決済額/決済手数料(税抜)

〜1,999円

150円/回

〜1,999円

150円/回

2,000円~2,999円

170円/回

2,000円~2,999円

170円/回

3,000円~4,999円

200円/回

3,000円~4,999円

200円/回

5,000円~

4%/回

5,000円~

4%/回

月額最低手数料(税抜)

1,000円(税抜)

 

1,300円

Paidy

Paidy

Paidy(ペイディ)は、株式会社Paidyが運営する後払い決済サービスです。メールアドレスと携帯電話番号だけで利用できるため、クレジットカードを持たない若年層や分割払いを希望する顧客をターゲットにするECサイトに適しています。

初期費用・月額費用は不要で、手数料は決済手数料のみ(最大390円/回)です。

購入者はコンビニ払いのほか、口座振替や銀行振込、3・6・12回の分割払い(手数料無料)から自由に選べます。売り上げは100%保証され、未払いリスクを防げる点も強みです。

初期費用 無料
月額費用 無料
決済手数料 最大390円(税込)/回
購入者負担金 なし
対応コンビニ
  • セブン-イレブン
  • ローソン
  • ミニストップ
  • セイコーマート

Shopifyでコンビニ決済を導入する手順(KOMOJUの例)

Shopifyでコンビニ決済を導入する手順を、KOMOJUを例に紹介します。手順は、次のとおりです。

1. アカウントを作成する
2. KOMOJUでShopify設定を行う
3. 決済の作成を行う
4. 決済設定を有効化する

それぞれの工程を分かりやすく解説します。

アカウントを作成する

KOMOJUのアカウント登録画面

まずは、KOMOJUの公式サイトからアカウントを作成します。

アカウント作成後、KOMOJU管理画面にログインして左メニューの「Live申請」から本番環境の申請を行いましょう。審査結果は2、3営業日後にメールで届きます。

KOMOJUでShopify設定を行う

審査に通過したら、KOMOJUの管理画面内「設定」メニューから「Shopify設定」を選択します。

表示される「コンビニ決済」の欄で「接続」ボタンをクリックすると、Shopify App Storeに移動します。

決済の作成を行う

Shopify App Storeに移動したら、「KOMOJU - コンビニ決済(Convenience Store)」のアプリページを開き、「アプリを追加する」をクリックしましょう。

接続内容が表示されたら「連携」を選択し、アプリをインストールしてください。

決済設定を有効化する

アプリインストール後、Shopify管理画面で「KOMOJU - コンビニ決済(Convenience Store)を有効化にする」ボタン(緑)をクリックすれば、設定完了です。

Shopifyで利用できるコンビニ払い以外の決済方法

Shopifyで利用できる、コンビニ払い以外の主な支払い方法は、次のとおりです。

  • クレジットカード決済
  • 後払い決済
  • 電子マネー決済
  • QRコード決済
  • キャリア決済
  • 銀行振込
  • PayPal
  • Apple Pay / Google Pay

それぞれの特徴を分かりやすく解説します。

クレジットカード決済

クレジットカード決済は、Shopifyで最も一般的に使われている決済方法です。

VisaやMastercard、JCB、American Expressなど主要ブランドに対応しており、即時決済のため発送作業がスムーズに行えます。

Shopifyペイメントを利用すれば、決済手数料のみで取引が可能で、追加の取引手数料がかからない点が大きなメリットです。顧客にとっても入力の手間が少なく、安心して利用できる決済手段として、多くのEC事業者に選ばれています。

後払い決済

後払い決済は、購入者が商品を受け取った後に支払いを行う仕組みです。

例えば、NP後払い(株式会社ネットプロテクションズの後払い決済サービス)を利用する場合はコンビニや銀行で支払える請求書が届きます。

支払いタイミングに自由度があり、クレジットカードを持たない若年層や現金派ユーザーにとって魅力的な選択肢です。

電子マネー決済

電子マネー決済は、あらかじめチャージされた金額を使って支払う方式です。

Shopify単体では標準対応していませんが、外部アプリやシステム連携により、楽天EdyやQUICPayなどを使った決済が可能です。

非接触決済に慣れた層へのアプローチやオムニチャネル戦略の一環として活用されることが多く、リアルとECの融合を目指す事業者に適しています。

QRコード決済

QRコード決済は、スマートフォン上に表示されたQRコードを読み取って支払いを行うキャッシュレス決済方式です。

Shopifyでは、KOMOJUやSBペイメントサービスといった外部決済代行サービスを通じて、PayPayやLINE Pay、楽天ペイ、メルペイなどの主要サービスを導入できます。

特にスマホユーザーが多い若年層に人気があり、モバイルファーストの購買行動に対応するためには非常に有効です。

キャリア決済

キャリア決済とは、通信事業者(NTTドコモ・au・ソフトバンクなど)が提供する決済手段です。

購入金額が月々の携帯料金と一緒に請求される仕組みで、Shopifyでは決済代行会社を通じて連携することで導入可能です。

少額決済やデジタルコンテンツとの相性がよく、特に学生やクレジットカードを持たない層に人気があります。

銀行振込

銀行振込は、購入者が指定の銀行口座へ代金を振り込むことで決済が完了する方法です。

注文後に振込先を案内し、入金確認後に商品を発送します。システム連携なしでも利用できますが、入金確認を手動で行う必要があるため、工数や確認ミスのリスクが課題です。

一方で、クレジットカードや電子決済に不安がある顧客層にも対応でき、信頼性の高い支払い方法として一定のニーズがあります。

PayPal

PayPalは、世界で4億人以上が利用するグローバルなオンライン決済サービスです。

購入者はクレジットカード情報を直接入力せずに支払えます。安全性が高く、Shopifyとの連携は簡単に行えます。

為替対応や多言語対応の柔軟さも魅力で、海外顧客の取り込みを目指す事業者にとっては欠かせない決済手段です。

Apple Pay・Google Pay

Apple PayとGoogle Payは、スマートフォンやデバイスに登録したカード情報でワンタップ決済ができるサービスです。

Shopifyペイメントを通じて簡単に導入でき、特別な外部サービスとの連携は不要です。

購入フローの短縮によってカゴ落ち防止効果もあり、UI/UXの強化を図るストアにとって有効な手段といえます。

Shopifyコンビニ決済に関するQ&A

最後に、Shopifyコンビニ決済に関するよくある質問と回答を紹介します。

コンビニ決済の支払期限はどれくらいか

コンビニ決済の支払期限は、通常注文日から3日〜7日程度が一般的です。

具体的な期限は、導入する決済代行サービスによって異なります。

支払期限までに購入者が支払いを行わなかった場合、その注文は自動的にキャンセルされる仕組みになっていることが多いです。

コンビニ決済は定期購入やサブスクに使えるか

原則としてコンビニ決済は定期購入やサブスクリプションには対応していません。

コンビニ決済は1回ごとの単発決済を前提としていることがほとんどです。

サブスクリプション商品を取り扱う場合は、クレジットカード決済やPayPalなど、継続課金に対応した決済手段を選ぶ必要があります。

支払い番号を再送することはできるか

多くの決済代行サービスでは、管理画面から購入者のメールアドレス宛に支払い情報を再送信する機能が用意されています。

主に支払い番号や受付番号、バーコードページのURLなどが含まれたメールを再送可能です。「支払いメールを紛失した」「確認できない」といった問い合わせがあった際のカスタマーサポート対応に役立ちます。

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