買い占め防止策「おひとり様一点限り」のShopifyでの設定方法

Shopifyガイド

2025-07-10 20:56:01

Shopifyで「おひとり様一点限り」という購入制限を設定したいと思ったことはありませんか?

人気商品や特典付きキャンペーンでは、転売や買い占めを防ぐために購入数の制限が欠かせません。しかし、Shopifyの標準機能では制限を設定できず、どう実現すれば良いか悩む方も多いはずです。

本記事では、「おひとり様一点限り」の設定におすすめのアプリや導入のメリットなどを分かりやすく解説します。

目次
Shopify「おひとり様一点限り」とは

Shopifyで「おひとり様一点限り」に設定する理由

Shopifyで「おひとり様一点限り」に設定する方法

Shopify「おひとり様一点限り」おすすめアプリ

アプリを選ぶときのポイント

「おひとり様一点限り」に設定するときの注意点

Shopify「おひとり様一点限り」に関するQ&A

「おひとり様一点限り」とは

「おひとり様一点限り」とは、一人の顧客が対象商品を一個しか購入できないように制限をかける販売方法のことです。

「一回の注文につき一個まで」というケースに加え、「同じ人が再び購入できない」という継続的な制限を含む場合もあります。

購入者を識別する方法には、会員アカウントやメールアドレス、IPアドレスなどがあり、誰がどの商品を何回購入したかを基に制御が行われます。

Shopifyで「おひとり様一点限り」に設定する理由

Shopifyで「おひとり様一点限り」に設定する主な理由は、次のとおりです。

  • 公平な購入機会を提供するため
  • 転売・買い占め対策のため
  • キャンペーンや特典配布の適正運用のため

それぞれを分かりやすく解説します。

公平な購入機会を提供するため

「おひとり様一点限り」に設定する大きな理由の一つは、全てのお客様に公平な購入機会を提供するためです。

購入制限がないと、一部の購入者が複数個購入してしまい、他の方が手に入れられなくなることがあります。

特に人気商品や数量限定商品では起こりやすく、不公平感や不満を招く原因になりがちです。

転売・買い占め対策のため

「おひとり様一点限り」は、転売や買い占めを防ぐ有効な手段です。

人気商品や限定アイテムは転売目的でまとめ買いされやすく、結果として正規価格で購入できないユーザーが増えてしまいます。こうした状況はブランドイメージの低下につながる恐れがあります。

例えば、限定スニーカーや人気アニメグッズなどは、発売直後に買い占められ、フリマアプリなどで高額転売されることが少なくありません。

キャンペーンや特典配布の適正運用のため

「おひとり様一点限り」は、キャンペーンや特典を適正に運用するためにも重要です。

同一人物による複数注文や不正な受け取りを防ぐことで、特典を公平に届けられます。

「先着100名限定でノベルティをプレゼント」などの企画で一人が複数回注文すると、他のユーザーに特典が行き渡らず、不満やクレームにつながりかねません。

また、「おひとり様一点限り」という制限を設けることで、限定感が強調され、購入意欲を高める効果も期待できます。

Shopifyで「おひとり様一点限り」に設定する方法

Shopifyで「おひとり様一点限り」に設定する方法は、次のとおりです。

  • 標準機能では設定できない
  • Shopify Scriptsを利用する
  • アプリを開発する
  • 外部アプリを利用する

それぞれを詳しく解説します。

標準機能では設定できない

Shopifyの標準機能では、「おひとり様一点限り」のように購入者ごとに購入数を制限できません。

商品の在庫数を「1」に設定すれば、一回限りの販売はできます。しかし、同じ人が再度購入するのを防ぐことはできません。

そのため、商品の在庫数を「1」に設定しただけでは、同じ商品を再びカートに入れて決済をすれば購入できてしまいます。

Shopify Scriptsを利用する

Shopify Plusを利用している場合、「おひとり様一点限り」などの購入制限を Shopify Scripts で実装できます。チェックアウト時の割引や送料設定などをRubyで柔軟にカスタマイズできる点が特徴です。

ただし、Shopify Scriptsを利用するにはShopify Plusプランの契約と、Rubyの基本知識が必要です。

また、Shopify Scriptsは 2026年6月30日で廃止されます。それまでに、既存のスクリプトは Shopify Functionsへ移行が必要です。

カスタムアプリを開発する

Shopifyで、おひとり様一点限りなどの購入制限を細かく制御したい場合は、カスタムアプリの開発が有効です。

カスタムアプリでは、購入制限に加えてフロント画面での通知やエラーメッセージの表示や理画面での制限条件の柔軟な設定など、細かな設計も行えます。

ただし、実装には開発スキルと時間が必要です。費用もかかるため、要件に応じて外部アプリとの比較検討が重要です。

外部アプリを利用する

最も手軽で現実的な方法が、Shopify App Storeにある「購入制限対応アプリ」の活用です。

基本的に設定が非常に簡単で、対象の商品に専用タグを付け、アプリ上で制限ルールを有効にするだけで機能します。ノーコードで導入できるため、開発スキルがなくても安心して利用可能です。

Shopify「おひとり様一点限り」おすすめアプリ

Shopify「おひとり様一点限り」に設定するときのおすすめアプリは、次のとおりです。

  • シンプルおひとり様一点限りの購入制限設定
  • Min&Max Limits by Limitsify
  • Minmaxify Order Limits
  • OC Quantity Breaks Order Limit
  • KOR 注文数量制限

それぞれの特徴を詳しく紹介します。

シンプルおひとり様一点限りの購入制限設定

シンプルおひとり様一点限りの購入制限設定

シンプルおひとり様一点限りの購入制限設定は、特定の商品に対して「一人一個まで」の購入制限をかけることに特化したシンプルなツールです。

操作は直感的で、タグの設定などを必要とせず、商品ごとに制限をすぐに適用できます。商品ページやカートページでエラーメッセージを表示できるため、ユーザーに分かりやすく配慮されており、日本語対応の管理画面やサポート体制も安心材料の一つです。

料金プランには、月額9.99ドルの「Basic Plan」があり、7日間の無料体験が利用可能です。

Min&Max Limits by Limitsify

Min&Max Limits by Limitsify

Min&Max Limits by Limitsifyは、購入制限を柔軟に管理できるアプリです。

商品やSKU、ベンダー、商品グループ、カートの属性など、多様な条件に基づいて、最小・最大の注文数をノーコードで設定できます。特定の商品だけでなく、カート全体や複数商品をまとめたグループ単位でも制限をかけられ、動的なカートやドロワーカートにも対応しています。

料金プランは、月額4ドルの「Basic Plan」と、月額7ドルの「Premium Plan」があり、どちらのプランも10日間の無料体験が利用可能です。

Minmaxify Order Limits

Minmaxify Order Limits

Minmaxify Order Limitsは、Shopifyストアで最小・最大購入数を設定できるアプリです。

商品やコレクション、カート単位で数量・価格・重量を条件に制限でき、買いすぎ防止やプロモ商品の配布管理に便利です。カート画面で自動通知され、スムーズに調整を促せます。ディスカウントや顧客タグには非対応です。

料金プランは月額10ドルの「Standard」、月額20ドルの「Premium」、月額50ドルの「Plus」があります。全ての有料プランで7日間の無料体験が利用可能です。

OC Quantity Breaks Order Limit

OC Quantity Breaks Order Limit

OC Quantity Breaks Order Limitは、Shopifyで数量割引と購入数制限を一括管理できる便利なアプリです。

一人当たりの最小・最大購入数を商品ごとに制限可能です。また、数量に応じた段階的割引(ティアードプライシング)やバンドル販売、カート内アップセル表示、割引バッジの自動表示など、販売促進機能も充実しています。ルールは国や顧客タグに基づいて設定可能です。

料金プランは、無料プランに加えて月額18ドルの「Basic」と、月額20ドルの「Advance」があり、有料プランでは7日間の無料体験が利用可能です。

KOR 注文数量制限

KOR 注文数量制限

KOR 注文数量制限は、Shopifyストアで商品ごとの購入数や注文条件に制限をかけられる多機能アプリです。

商品・コレクション・バリエーション単位での数量制限はもちろん、注文金額・商品の重量・カート内の総数など、複数の条件を組み合わせて制御可能です。さらに、CSVファイルによる一括設定にも対応しています。

料金は月額3.99ドルの「基本プラン」と、月額5.99ドルの「プロプラン」があります。7日間の無料体験が利用可能です。

アプリを選ぶときのポイント

アプリを選ぶときのポイントは、次のとおりです。

  • 購入者の識別方法に対応しているか
  • 制限の対象と範囲を設定できるか
  • 管理画面が分かりやすく、日本語対応しているか

それぞれを解説します。

購入者の識別方法に対応しているか

購入制限の正確性を保つためには、購入者の識別方法が適切に設定できるアプリを選ぶことが重要です。

アプリによって、メールアドレスやアカウントログイン、IPアドレスなど識別手段が異なり、購入者の特定精度に差があります。識別方法が不十分だと、同一人物の複数購入を防ぎきれません。

例えば、ゲスト購入を許可しているストアでは、IPアドレスやCookieベースで制御するアプリでなければ、再購入の制限ができない場合があります。逆に会員制のストアであれば、ログインユーザー情報による制御が有効です。

制限の対象と範囲を設定できるか

柔軟な制限設定ができるかどうかは、アプリ選定において大きなポイントです。

アプリによっては商品単位だけでなく、コレクション単位やSKU単位、カート全体など、さまざまな範囲で制限が設定できます。

特にプロモーションや限定販売、B2B取引などを想定している場合は、複数の条件を組み合わせて細かく制御できる機能がついているアプリを選ぶと良いでしょう。

管理画面が分かりやすく、日本語対応しているか

管理画面の分かりやすさや日本語に対応しているかもチェックしておきたいポイントです。

英語のみのアプリは設定ミスが起きやすく、複雑なルールを正しく運用できないリスクがあります。また、スタッフが複数いるストアでは、誰が使っても分かりやすいUIが重要です。

例えば、「シンプルおひとり様一点限りの購入制限設定」のように、日本語UIかつ日本語サポート付きのアプリなら、初めてでも設定が簡単で、問い合わせ対応も安心です。

「おひとり様一点限り」に設定するときの注意点

Shopifyでの購入を「おひとり様一点限り」に設定するときの注意点は、次のとおりです。

  • 顧客に制限の意図を明確に伝える
  • アプリの設定ミスに注意する
  • 制限対象の商品を明確に管理する

それぞれを分かりやすく解説します。

顧客に制限の意図を明確に伝える

おひとり様一点限りの購入制限を設ける際は、顧客にその意図を明確に伝えましょう。

購入できない原因が分からないままだと、不満を感じたり「システムの不具合では?」と誤解され、離脱してしまう可能性が高いです。

事前に「多くの方に公平にお届けするため」といった説明をしておくことで、制限に対する納得感やブランドへの信頼を高められます。

アプリの設定ミスに注意する

アプリの設定ミスには十分注意が必要です。

たった一つの入力ミスや除外設定の漏れがあるだけで、「制限が全く機能しない」あるいは「購入できるはずの商品がブロックされる」といったトラブルにつながります。トラブルは顧客の満足度を下げる原因となり、購入やリピーターの獲得につながります。

導入後はテスト購入を行うなどして、必ず動作確認を徹底しましょう。

制限対象の商品を明確に管理する

おひとり様一点限りのような購入制限を設ける際は、制限対象となる商品の明確な管理も重要です。

どの商品に制限をかけたかを把握していないと、制限の解除し忘れといった運用ミスが発生しやすいです。特に商品数が多くなると、誰が・いつ・どの商品に制限をかけたのかが曖昧になり、社内での引き継ぎや修正対応がスムーズに行えなくなることが多いです。

例えば、あらかじめ専用のタグやコレクションを活用して対象商品を一覧化しておけば、定期的な見直しやルール変更の際にも効率的に対応できます。

Shopify「おひとり様一点限り」に関するQ&A

最後に、Shopifyでの購入制限に関するQ&Aと回答を紹介します。

購入制限の意図を顧客に伝える方法はあるか

購入制限の意図を顧客に伝える方法として、商品ページやカートページでのメッセージ表示が非常に有効です。

また、エラーメッセージとして明確な理由を添えることも重要です。ただ「購入できません」と表示されるのではなく、「既にご購入済みのため、再購入はできません」といった具体的な案内を出すと良いでしょう。

制限ルールを明文化したページを設けるべき

「購入制限に関するご案内」ページの用意をおすすめします。

おひとり様一点限りのルールを周知徹底するには、ヘルプページやFAQに専用の案内を設け、制限の背景や対象商品、よくある質問などの明記が効果的です。

特に複数商品に制限を設ける場合やキャンペーン期間中などには、情報の整理・公開がスムーズな運用に役立ちます。

制限ルールを一時的に解除はできるか

ほとんどのアプリでは、商品タグを外したり、ルールのチェック条件をオフにすれば、制限を一時的に解除できます。

キャンペーンが終了したタイミングや在庫状況の変化に応じて、柔軟に運用できる点がメリットです。

再び制限を有効化する際には、設定漏れがないよう注意しましょう。

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