Shopify POSの使い方!日本は決済端末がないって本当?

Shopifyガイド

2025-07-20 21:07:33

Shopifyだけではなく、実店舗でも商品を売りたいけれど、在庫や顧客情報をうまく連携させる方法が分からないといった悩みを抱えていませんか?

そんな時に便利なシステムが、Shopify POSです。スマホやタブレットをレジとして使え、Shopifyのオンラインストアと連携し、販売業務を一元化できます。

本記事では、Shopify POSの機能やメリット、デメリットなどを詳しく解説します。

目次

Shopify POSとは

Shopify POSのメリット

Shopify POSのデメリット

Shopify POSの設定方法

Shopify POSの種類

ShopifyPOSに関するQ&A

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Shopify POSとは

Shopify POSがどんな機能なのか、分かりやすく解説します。

そもそもPOSとは

POSとは「Point of Sales」の略称で、日本語では「販売時点情報管理」と訳されます。

お店で商品やサービスが売れた時に、「いつ」「何を」「誰に」「どうやって」「いくらで」「いくつ」売れたかといった情報をリアルタイムで自動的に記録・集約し、一括で管理・分析するシステムのことです。

スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどで幅広く利用されており、業務の効率化やマーケティングの最適化を図る上で欠かせません。

Shopify POSの概要

Shopify POSとは、ECサイト構築プラットフォームであるShopifyが提供する、ポップアップストアや実店舗といった対面販売を可能にするPOSです。

このシステムは、オンラインストアと対面販売を一元管理できる点が最大の強みであり、ECサイトと実店舗の両方を運営する事業者にとって、まさに強力なツールとなります。

Shopify POSは、専用アプリをダウンロードするだけで、スマートフォンやタブレットから手軽に利用できます。Shopifyでオンラインストアを運営されている方が対面販売を始める際には、まずShopify POSの導入を検討すべきといえます。

Shopify POSのメリット

一般的なPOSの導入による主なメリットは次のとおりです。

  • 業務を効率化できる
  • 売り上げの向上につながる
  • 顧客満足度を上げられる

それらに加えて、Shopify POSでは次のようなメリットがあります。

  • 初期コストを抑えて導入できる
  • オムニチャンネルの販売を実現できる
  • スタッフの管理ができる

それぞれを詳しく解説します。

初期コストを抑えて導入できる

Shopify POSは、Shopifyストアを利用していれば、追加料金なしで「POS Lite」プランを利用できます。

別途サービスの申し込みや費用が発生することなく、既に運営しているオンラインストアとスムーズに連携できるため、導入時の負担を抑えた形で店舗販売を開始できます。

オムニチャネルの販売を実現できる

Shopify POSを使えば、Shopifyと実店舗のオムニチャネル販売を実現できます。

オムニチャネルとは、「店舗」「オンラインショップ」「SNS」「アプリ」など、複数の販売チャネルを統合し、どのチャネルでも一貫した購買体験を提供する販売戦略です。

例えば「Shopifyで購入して店舗で受け取る」「店舗で購入した商品をオンラインで返品する」など、チャネルをまたぐ柔軟なサービスの提供ができます。  

スタッフの管理ができる

Shopify POSを導入すれば、商品だけではなくスタッフの業績や行動も管理できます。

Shopify POSでは、スタッフごとにアカウントやPINコードを設定でき、ログイン履歴や売り上げ実績を記録可能です。これにより、インセンティブ制度や業績評価に活用できます。

また、不正操作を防ぐためのアクセス権限の設定やマネージャー承認機能も備えており、セキュリティ面でも安心です。

Shopify POSのデメリット

Shopify POSを導入の際は、次の点に留意してください。

  • Shopifyと契約する必要がある
  • ネット接続環境を整える必要がある
  • 日本では対応しているハードウエアがない

Shopify POSの利用を検討している人は必ず確認しましょう。

Shopifyと契約する必要がある

Shopify POSを利用するには、Shopifyとの契約が前提です。

POSアプリがShopifyのストア管理システムと連携して動作する仕組みのため、Shopify以外のECサイトとは接続できません。

そのため、既に他のECプラットフォームを利用している場合は、実店舗・オンラインストアの両方をShopifyに切り替える必要があります。

ネット接続環境を整える必要がある

Shopify POSを利用するには、安定したインターネット接続環境の確保が不可欠です。

POSはクラウドベースで動作するため、通信環境が不安定だと、注文処理・在庫反映・顧客情報の同期などが正常に行われなくなる可能性があります。

販売の現場で操作が遅れたりフリーズした場合、顧客に不信感を与える要因にもなりかねません。

バックアップ回線の用意やルーターの定期再起動なども、事前対策としておすすめです。

日本では対応しているハードウエアがない

Shopify POSを利用する際は、オフラインで決済を実行するためにカードリーダーやキャッシュドロアーなどのハードウエアが必要です。

しかし、日本ではShopify POSと直接連携できるハードウエアがありません。北米や欧州、オセアニアなどでは対応しています。

そのため、Shopify POSを利用するためには、他社の決済サービスを使いデータのみを連携する必要があります。

また、Shopify POSに対応したハードウエアが販売されている海外でも、決済処理サービスはShopifyペイメントのみ対応です。日本で将来的に専用ハードウエアが発売されても、外部の決済サービスと連携できないことは覚えておきましょう。

外部の決済サービスとも連携できない

Shopify POSは対応しているハードウエアがない上に、Square(スクエア)やAirレジ、楽天ペイなど外部決済サービスとの連携もできません。

そのため、POS側と端末側の両方で操作する「二度打ち」が必要になります。

ただし、Shopify POSのアプリ上でクレジットカードの手入力は可能です。

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Shopify POSの設定方法

Shopify POSの設定方法は、次のとおりです。

1. アプリをインストールする
2. Shopify管理画面で初期設定をする
3. 商品・在庫の管理設定をする
4. 決済方法を決定する

それぞれを簡潔に解説します。

アプリをインストールする

まず、お使いのスマートフォンやタブレットに、Shopify POSアプリをインストールします。

iOSデバイスの場合はApp Storeから、Androidデバイスの場合はGoogle Playからダウンロード可能です。

アプリストアで「Shopify Point of Sale」と検索するか、Shopify App Store内のPOSページからアクセスするとスムーズです。

Shopify管理画面で初期設定をする

Shopifyの管理画面内の販売チャネル追加画面

Shopifyの管理画面でShopify POSの設定を行います。

管理画面左にある「販売チャネル」にPoint of Saleを追加します。

商品・在庫の管理設定をする

Shopifyの管理画面内、商品の販売チャネル選択画面

販売する商品の販売チャネルを設定します。実店舗のみで販売するのか、ECサイトと実店舗の両方で販売するのかは、商品ごとに個別に設定可能です。

商品を追加したら、Shopify POSで販売したい商品の編集画面にある「公開」セクションで「Point of Sale」を選択します。これにより、その商品がShopify POSでも取り扱えるようになります。

また、商品の登録が完了した後は、在庫数が正しく反映されているかを必ず確認しましょう。これにより、実店舗とECサイトの両方で正確な在庫状況が共有され、販売機会のロスを防げます。

決済方法を決定する

ここまで準備ができたら、Shopify POSでの決済方法を選択します。

Shopify POSを日本国内で運用する場合、次のいずれかの方法で決済する必要があります。

1. クレジットカードをShopify POSに手入力する

Shopify POSアプリには、クレジットカード番号を手動で入力する機能があります。顧客から情報を聞き取り、カード番号や有効期限をPOSアプリ上に入力して決済を行います。ただし、この方法は処理に時間がかかり、セキュリティリスクや顧客体験への影響もあるため、慎重な運用が求められます。

2. 外部決済端末との「二度打ち」運用を行う

SquareやAirレジなどの外部決済端末でクレジット決済を処理し、その金額をShopify POSに手動で入力します。決済処理と販売記録が別になるため、実務上は「二度打ち」となりますが、実店舗で一般的に用いられる代替手段です。

いずれの方法を選ぶ場合でも、決済処理とPOS管理の整合性を保つため、従業員へのオペレーション指導や管理フローの整備が重要です。

Shopify POSの種類

Shopify POSでは、次の二つの種類があります。

  • POS Lite
  • POS Pro

それぞれの機能を詳しく解説します。

POS Lite

POS Liteは、次のShopifyプランに搭載されています。

  • Starter
  • Basic
  • Grow
  • Advanced

実店舗での基本的な販売に必要な機能を備えており、次の機能を利用できます。

  • 現金・ギフトカードでの決済に対応
  • 商品・在庫・顧客データをオンラインストアと自動同期
  • レシートの発行(印刷・メール・SMS)に対応
  • ハードウエア(レシートプリンター、バーコードスキャナーなど)との連携も可能

小規模店舗やイベント出店、ポップアップショップなどにおすすめです。

POS Pro

POS Proはより高度な機能を備えた有料プランです。ProにLiteの機能は全て含まれています。

前述した四つのプランでは、ロケーションごとに月額約13,000円支払えば利用できます。

また、次のプランでもPro Proが利用できます。Retailプランは主にPOS Proの機能を使うために設計されています。

  • Plus(最大200カ所)
  • Retail(1カ所)

POS Liteの機能に加えて、次の機能が強化されています。

  • スタッフ管理(アクセス権限・販売実績の記録など)
  • 高度な在庫管理(複数拠点の在庫追跡・移動管理)
  • 詳細な売り上げレポート・データ分析機能
  • オムニチャネル対応(オンライン購入・店舗受取、他店舗返品など)

複数店舗を運営する事業者や売り上げ管理・スタッフ管理を強化したい場合に最適です。

ShopifyPOSに関するQ&A

ShopifyPOSに関するよくある質問とその回答を紹介します。

Shopify POSへのログイン方法は

Shopify POSアプリをインストールしたら、まずShopifyのストアアカウントでログインします。

その後、利用するスタッフごとに異なる4桁のPINコードを入力することで、アプリにアクセス可能です。

PINコードを使うことで「誰が・いつ・どの販売を行ったか」を明確に記録できるため、セキュリティ管理やスタッフの販売実績管理にも役立ちます。

Shopify POSとスマレジの違いは何か

スマレジは日本国内向けに最適化されたPOSです。

軽減税率対応や会計ソフト連携、キッチンプリンター対応など「店頭業務に特化した機能」が充実しています。

ECサイトをShopifyで運営している事業者にはShopify POSが最適で、レジ会計や現場オペレーションを重視する飲食や小売にはスマレジを選ぶと良いでしょう。

Shopify POSでバーコード管理はできるか

POSではバーコードを使った商品管理・販売が可能です。

バーコードスキャナーを接続することで、商品のバーコードを読み取り、POSアプリ上で素早く商品を呼び出して会計に進められます。

Shopifyの管理画面で、商品ごとにバーコード(JANコードやSKUなど)を事前に登録しておきましょう。

Shopify POSの導入事例はあるか

日本国内でもさまざまな業種でShopify POSが導入されています。

例えば、サステナブルスニーカーブランドの「Allbirds(オールバーズ)」は、原宿の実店舗でShopify POSを活用し、店頭に在庫がない商品でもその場でオンライン注文・自宅配送できる仕組みを整えています。

また、ハンカチ専門店「CLASSICS the Small Luxury」では、店舗とオンラインショップの顧客情報・在庫情報を一元管理し、接客と業務効率を大幅に改善しました。

Shopify POS導入時に注意すべき点はあるか

Shopify POSを最大限に活用するには、社内オペレーションの徹底的な整備と定期的なメンテナンスが不可欠です。

まず、日々の販売業務の中核となるPOSの運用ルールを明確にし、マニュアル作成や決済・返品シミュレーションを通じたスタッフ研修を徹底することで、現場の混乱を防ぎ、スムーズな顧客対応を実現できます。

次に、アプリの定期的なアップデートや周辺機器の点検を怠らず、万が一のシステムトラブルに備えたサポート体制を確立することが重要です。これにより、営業中の不具合による業務中断や顧客対応の遅れといったリスクを最小限に抑え、安定した店舗運営を維持できます。


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