Shopifyでストアを運営していて、「売り切れ商品による機会損失を減らしたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。
再入荷通知は、購入意欲の高い顧客を呼び戻しやすい施策として注目されていますが、Shopifyには標準搭載されていないため、アプリ選びで迷う方が多いです。
本記事では、Shopify再入荷通知の基本から、導入するメリット、おすすめアプリ、導入時の注意点まで分かりやすく解説します。
目次
Shopifyの再入荷通知とは
まず、Shopifyの再入荷通知に関する基本的な情報を紹介します。
再入荷通知の概要
再入荷通知とは、売り切れとなっている商品に在庫が戻った際、希望した顧客へ自動的に案内を送る仕組みです。
主にShopifyなどのECサイトで活用されており、商品ページ上で通知登録をしたユーザーに対して、再販売のタイミングを知らせます。
通知方法はさまざまで、メール・LINE・SMSなど複数の手段に対応しているケースもあります。顧客はこまめに在庫状況を確認する必要がなく、店舗側も再入荷情報を効率的に届けやすくなる点が特徴です。
デフォルトの機能にはない
Shopifyには、商品登録や在庫管理、注文処理などEC運営に必要な基本機能が用意されていますが、標準状態では再入荷通知を自動で送る機能は搭載されていません。
そのため、再入荷通知を導入したい場合は、Shopify App Storeで提供されている専用アプリを追加する方法が一般的です。
アプリを利用することで、通知登録フォームの設置やメール・LINEなどでの自動配信、通知状況の管理まで行えます。ストアの運営体制や必要な機能に合わせて、適したアプリを選ぶことが重要です。
Shopifyで再入荷通知アプリを導入するメリット
Shopifyで再入荷通知アプリを導入するメリットは、次のとおりです。
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売り上げアップにつながる
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顧客満足度の向上につながる
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データ活用に役立つ
それぞれを詳しく解説します。
売り上げアップにつながる
再入荷通知アプリを導入すると、売り切れ中の商品ページを訪れた顧客に対し、在庫が戻ったタイミングで再度購入を促せるため売り上げアップにつながります。
通常、在庫切れの商品はそのまま離脱されやすく、他店の商品へ流れてしまうことも少なくありません。しかし、再入荷時に通知が届けば、購入意欲が高い顧客を呼び戻せます。人気商品や限定商品であれば、通知後すぐに注文が入ることも期待できます。
また、再入荷通知は、新規顧客を獲得するために広告費を投下する施策とは異なり、既に商品に関心を持っているユーザーへ直接アプローチできる点が特徴です。商品ページを閲覧した上で通知登録を行う顧客は購入意欲が比較的高いため、効率よく売り上げにつながる可能性があります。
顧客満足度の向上につながる
再入荷通知を導入していれば、在庫が戻ったタイミングで自動的に案内を受け取れるため、顧客自身が何度も商品ページを確認する手間を減らせます。
そのため、顧客にとって利便性の向上につながります。必要な情報をスムーズに受け取れるストアは利用しやすいと感じてもらいやすく、購買体験の改善にも役立ちます。ストア側の丁寧な対応は、ストアへの信頼感や安心感につながり、再購入や継続利用のきっかけになることもあります。
顧客との関係性を築きやすくなる点も、再入荷通知アプリを導入するメリットの一つです。
データ活用に役立つ
再入荷通知アプリの中には、通知登録数・送信数・開封率・購入率などのデータを確認できるものがあります。
こうした数値を把握することで、どの商品に需要が集まっているのか、再入荷を待っている顧客がどの程度いるのかの把握が可能です。例えば、通知登録者が多い商品は関心度が高いと判断しやすく、追加仕入れや在庫補充の優先順位を検討できます。売れ筋商品の傾向を把握しやすくなるため、在庫計画の精度向上にも役立ちます。
感覚だけでなく数値を基に判断しやすくなる点も、Shopifyストア運営における大きなメリットといえるでしょう。
Shopify再入荷通知のおすすめアプリ
Shopify再入荷通知のおすすめアプリは、次のとおりです。
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プライシー再入荷通知
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Notify! Back in Stock|PreOrder
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StoreCRM | LINE連携 | メール+LINE配信
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Stoq: Back In Stock, PreOrder
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Klaviyo: Email Marketing & SMS
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Omnisend Email Marketing & SMS
それぞれを分かりやすく解説します。
プライシー再入荷通知

プライシー再入荷通知は、日本国内のShopifyストア向けに提供されている再入荷通知アプリです。商品ページに再入荷通知ボタンを設置し、売り切れ商品の在庫が戻った際に、登録した顧客へ自動で案内を送る仕組みです。
特徴として、通知ボタンのデザインをストアの雰囲気に合わせて調整しやすく、ブランドイメージを保ちながら導入しやすい点が挙げられます。また、通知手段はメールだけでなくSMS・LINEにも対応しており、顧客へ情報を届けやすい設計です。国内開発アプリのため、日本語で相談しやすく、導入後のサポートを受けやすい点も安心材料といえるでしょう。
料金プランは、月額9ドルの「スタータープラン」、月額19ドルの「ライトプラン」、月額35ドルの「プロプラン」、月額50ドルの「プレミアムプラン」が用意されています。
Notify! Back in Stock|PreOrder

Notify! Back in Stock | PreOrderは、再入荷通知と予約販売(PreOrder)の両方に対応した多機能型のShopifyアプリです。在庫切れ商品の再入荷通知だけでなく、在庫がない状態でも事前注文を受け付けられるため、販売機会を広げやすい点が特徴です。
特徴として、商品ページだけでなくホームページやコレクションページにも通知・予約注文ウィジェットを設置でき、テーマに合わせて表示を調整しやすい設計となっています。通知手段はメール・SMS・プッシュ通知に対応しており、低在庫表示や「残りわずか」と表示することよって購買意欲を高める演出も可能です。また、失注売上や回復売上に関するレポート機能、外部ツールとの連携、B2B向け事前注文機能なども備えています。
料金プランは、無料の「Free」、月額9.90ドルの「Kickstart」、月額19.90ドルの「Starter」、月額39.90ドルの「Standard」が用意されています。Kickstart・Starter・Standardには7日間の無料体験があり、運営規模や必要な機能に応じて選びやすいアプリです。
StoreCRM | LINE連携 | メール+LINE配信

StoreCRMは、ShopifyとLINEを連携し、メールとLINEを活用したCRM施策をまとめて行えるマーケティングアプリです。再入荷通知に加えて、顧客育成・リピート促進・セグメント配信まで一つのアプリで対応できる点が特徴です。
特徴として、LINE公式アカウントとの連携機能が充実しており、LINE連携ボタンの設置、リッチメニュー配信、LINEログインなどを実装できます。また、顧客データや購入履歴を活用し、チェックアウト離脱・再入荷通知・誕生日通知など25種類以上の自動配信シナリオを利用可能です。さらに、お気に入り(ウィッシュリスト)機能も搭載しており、別アプリを追加せずに再入荷通知や値下げ通知を行える点も強みです。初期設定サポートが無料で用意されている点も安心材料といえるでしょう。
料金プランは、無料で利用できる「無料インストール」、月額9ドルの「StoreCRM for LINE」、月額15ドルの「スタンダードプラン」、月額100ドルの「プロプラン」が用意されています。有料プランには30日間の無料体験があり、顧客数や必要な機能に応じて選択できます。
Stoq: Back In Stock, PreOrder

Stoq: Back In Stock, PreOrderは、再入荷通知を中心に、予約販売やウィッシュリスト機能にも対応したShopifyアプリです。在庫切れ商品の待機リストを作成し、再入荷時に自動で通知を送ることで、販売機会の回復を目指せる点が特徴です。
特徴として、商品ページに「Notify me」ボタンや登録フォームを簡単に設置でき、再入荷時にはメール・SMS・プッシュ通知で自動案内が可能です。多言語対応や複数ロケーション対応、ブランドに合わせたデザイン調整にも対応しており、越境ECや多店舗運営にも活用しやすい設計です。また、Klaviyoとの連携機能もあり、メーリングリスト拡大や購入リマインド施策にも活用できます。
料金プランは、無料の「Free」、月額10ドルの「Lite」、月額29ドルの「Standard」、月額69ドルの「Pro」が用意されています。Lite・Standard・Proには14日間の無料体験が可能です。
Klaviyo: Email Marketing & SMS

Klaviyo: Email Marketing & SMSは、メール・SMS・WhatsAppなど複数チャネルのマーケティング施策を一元管理できる高機能CRMアプリです。再入荷通知専用アプリではありませんが、Shopifyとリアルタイムでデータ連携し、再入荷案内を含む高度な自動配信や顧客育成施策を行える点が特徴です。
特徴として、Shopifyの商品情報・顧客情報・注文履歴などを素早く同期し、購買行動に応じたパーソナライズ配信を行えます。AI(人工知能)によるセグメント作成や配信フロー構築、商品レコメンド、A/Bテスト、配信時間最適化などにも対応しており、売上最大化を目指す本格運用に向いています。また、メール・SMS・WhatsApp・プッシュ通知・ポップアップまで幅広く対応しているため、再入荷通知だけでなく総合的なCRM施策を強化したいストアに適しています。
料金プランは、無料で利用できる「Free」、月額15ドルの「SMS」、月額20ドルの「Email」が用意されています。
Omnisend Email Marketing & SMS

Omnisend Email Marketing & SMSは、メールマーケティングとSMS配信を中心に、売上拡大を支援するShopify向けマーケティングアプリです。再入荷通知専用アプリではありませんが、メール・SMS・プッシュ通知・ポップアップを活用し、再入荷案内を含む自動配信施策をまとめて運用できる点が特徴です。
特徴として、ポップアップや登録フォームによるリスト獲得、豊富なテンプレートを使ったメール作成、AIによる商品レコメンドや配信文面生成に対応しています。また、カゴ落ち対策・ウェルカムメール・閲覧離脱フォローなどの自動化ワークフローも用意されており、再入荷通知と併せて売上改善施策を強化しやすい設計です。24時間365日のライブサポートが無料プラン利用者にも提供されている点も魅力です。
料金プランは、無料で利用できる「Free」、月額16ドルの「Standard」、月額59ドルの「Pro」が用意されています。Freeプランでは最大250件の連絡先まで利用でき、月500通のメール配信やプッシュ通知にも対応しています。
Shopifyで再入荷通知アプリを導入するときの注意点
Shopifyで再入荷通知アプリを導入するときの注意点は、次のとおりです。
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必要な機能があるか確認する
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テーマとの互換性を確認する
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通知設計と在庫運用を整える
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効果測定と改善を行う
それぞれを詳しく解説します。
必要な機能があるか確認する
再入荷通知アプリと一口にいっても、搭載されている機能はそれぞれ大きく異なります。
メール通知に特化したシンプルなものもあれば、SMS・LINE通知、予約販売、ウィッシュリスト、分析レポートなどに対応した高機能タイプもあります。そのため、価格だけで選ぶと、必要な機能が不足して後から別アプリを追加することにもなりかねません。
例えば、日本国内向けストアでLINE通知を重視するのか、越境EC向けに多言語対応を求めるのかでも適したアプリは変わります。
自社の販売形態、顧客層、運用体制を整理した上で、本当に必要な機能を備えているか確認することが重要です。
テーマとの互換性を確認する
Shopifyでは、利用しているテーマや他のアプリとの組み合わせによって、表示や動作に影響が出ることがあります。
再入荷通知アプリを追加した結果、商品ページのレイアウトが崩れる、表示速度が遅くなる、既存のレビューアプリや定期購入アプリと干渉するといったケースです。
特にカスタマイズ済みテーマを利用している場合は、標準テーマよりも調整が必要になることがあります。導入前に互換性の案内を確認し、公開前にテスト環境やプレビュー画面で表示チェックを行うと安心です。
導入後も、PC・スマートフォンの両方で問題なく動作するか確認しておきましょう。
通知設計と在庫運用を整える
再入荷通知は、ただ設定するだけでは十分な成果につながらないことがあります。
例えば、少量入荷の商品に一斉通知を行うと通知直後に売り切れてしまい、購入できない顧客が出る可能性があります。また、頻繁に同じ通知が届くと、煩わしさを感じさせてしまうこともあります。
そのため、通知対象の条件、送信タイミング、配信頻度などを適切に設計することが重要です。あわせて、在庫更新が正確に反映される体制も必要です。実際の在庫数と連動していなければ、在庫がない商品に通知してしまうおそれもあります。
通知施策と在庫管理はセットで考えることが大切です。
効果測定と改善を行う
再入荷通知アプリは、導入しただけで自動的に成果が最大化するわけではありません。
通知登録数、通知開封率、クリック率、購入率などを確認しながら、継続的に改善していくことが重要です。数値を見ずに放置すると、登録はされていても売り上げにつながっていない状態に気づけない場合があります。
例えば、登録率が低い場合はボタン位置や文言の見直し、開封率が低い場合は件名や通知タイミングの調整、購入率が低い場合は商品ページ導線の改善が考えられます。こうした検証を繰り返すことで、再入荷通知の効果を高められます。