Shopifyでネットショップを始める にあたって、多くの日本の事業者を悩ませるポイントがどのアプリをインストールすれば良いのかということ。
それもそのはず、Shopify には日本語のアプリを含めて世界中で8,000以上のアプリが存在します。Shopifyでは、英語でしか使えないアプリがあったり、日本語でも使えるアプリがあったり、完全に日本の商習慣や文化に対応している日本のアプリなど様々なアプリが存在します。
本日は、その8,000もあるアプリの中で特に日本の事業者におすすめで使いやすいアプリを、Shopifyを含めEコマースに精通し、Shopifyの日本展開の際に重要な役割を果たした豊田亮太さん の監修のもとアプリの機能別でご紹介します。
Shopifyおすすめのアプリ 注文と配送
Shopifyで大変な作業のひとつに配送 があります。配送する際の送り状の印刷や、同梱物の印刷、さらには実際の配送会社との契約も大変です。このセクションでは、全Shopify事業者におすすめの注文と配送アプリを紹介します。
プラスシッピング
特徴:ヤマト、佐川、日本郵便の送り状購入・印刷と配送日時指定機能
料金:無料
Shopify初となる、送り状発行機能と配送注文機能、配送日時指定機能 がひとつになった配送サービスです。EC初心者やShopifyを使い始めた人でもかんたんに使える機能が特徴で、発送量が少ない事業者でも個別契約なしで通常の配送料 よりも商品を安く発送できる 点も人気です。ヤマト運輸 、佐川急便、日本郵便 と手間なく一括契約が行える上に、月額料金・サブスクリプション無料でご利用可能です。
CC配送日時指定
特徴:初心者や小規模の事業者も使える送り状発行機能と配送日指定機能
料金:月額14.90ドルから
配送日指定機能を導入するにあたって、この商品には表示したくないであるとか、商品ごとに発送までのタイミングが違うなどといった細かい要望を実現できるアプリです。店舗受取などにも対応しており、発送に関するお悩み事を解決してくれるアプリです。
All in gift
特徴:eギフト機能を追加
料金:月額19ドルから
相手の住所を知らずにギフトを贈れる「eギフト機能」をノーコードでショップに追加できるアプリです。月額19ドルのSTANDARDプランで、基本機能はご利用可能ですが、上位プランではカスタマイズ性や追加機能などが選べ、よりパーソナライズされたeギフト機能を導入することが可能です。
Quick Order Printer
特徴:領収書や納品書を日本式で印刷
料金:月額9ドル
Quick Order Printerは、日本独自の様式の領収書や納品書、さらには請求書、見積書が出力・印刷できるようになるアプリです。また、帳簿印刷の他にも配送用のCSVデータのダウンロード機能も使うことができます。
Ship&co
特徴:送り状をかんたん発行
料金:無料インストール
Ship&coは日本でも最古参のShopify事業者であるBento&coが開発しているアプリで、各社の送り状をかんたんに発行することができます。また、BASEやeBayなどにも連携しており、異なるプラットフォームでショップをお持ちでも、Ship&coで一元管理することが可能です。
Shopifyおすすめのアプリ 売上アップ
Shopifyでは初期機能からショップをカスタマイズできる様々なセクション追加の機能がありますが、たとえばSNSのフィードを表示させてSNSからの売上を伸ばしたいであったり、購入完了画面をカスタマイズして、アップセルしたいなどの施策はアプリが解決してくれます。このセクションではShopifyを自社で構築 している方にも導入できるアプリを紹介します。
Instafeed
特徴:Instagramのタイムラインをショップへ追加
料金:無料から
InstafeedはShopifyの数ある英語アプリの中でも日本で最も人気なアプリのひとつです。ブランドのInstagramのアカウントのタイムラインをショップのトップページなどに掲載することができ、フォロワーの増加に貢献したり、商品のアイデアなどを提示することができます。非常に簡単に導入できるのでおすすめのアプリの一つです。
どこポイ
特徴:ポイントシステムを追加
料金:無料から
どこポイでは、Shopifyで作ったECサイトにポイントシステムを導入できるアプリです。他社からのポイント移行にも対応しており、ポイント移行パッケージを使えばShopifyへのシステム乗り換えもサポートしてくれます。また、POSを利用しポイントシステムにも対応していて、まさにオールインワンのポイントアプリです。
製品レビュー
特徴:レビューをショップに追加
料金:無料
Shopify公式の商品レビューアプリが廃止になりました。多くの事業者が代替アプリを探していますが、無料で使えるアプリは多くはありません。その中で「製品レビュー」は海外のアプリデベロッパーが開発しているアプリですが日本語も対応しています。世界中で多くのユーザーがいるレビューアプリです。
39Editor
特徴:購入完了ページのサンクスページを編集
料金:無料から
39Editorでは、とにかくわかりやすい使い方で、サンクスページの編集ができるアプリです。具体的にはサンクスページにSNSのリンクを追加したり、クーポンコードを表示させたり、他の商品情報を入れたりできます。ドラッグ&ドロップで使える簡単さとお手軽さで、Shopifyマーチャントの中の人気も上がっています。
proteger
特徴:リスクなしで延長保証を付帯
料金:無料
protegerでは、自社での導入が難しい延長保証をショップに導入することができ、さらに保証料の一部も受け取ることができる新しいサービスです。自社にApple Careのようなサービスをリスクなしで導入したい事業者におすすめです。注目のShopifyアプリのひとつです。
LangShop
特徴:ショップを多言語化対応させる
料金:無料から
LangShopでは、ショップに多言語化機能を追加することができます。他の言語の翻訳はAIが搭載された自動翻訳と手動翻訳を組み合わせることができるので、翻訳の時間の効率化にもつながります。また、多言語においてSEO対応しているため、各国それぞれをターゲットにサイトを組み立てることができます。
Letters
特徴:紹介プログラムを導入
料金:月額45ドル
Lettersでは、ショップに独自のアフィリエイトプログラムを導入できるアプリです。日本製のShopifyアプリの中でもサービスの提供開始が早く、多くのショップに導入実績があります。ROIやLTVの向上を目指したいショップにもおすすめです。
Hextom: Quick Announcement Bar
特徴:お知らせバーを導入
料金:無料から
お知らせバーの導入機能は、Shopifyのテーマに付帯していることも多いですが、さらにデザイン性を高くしたいときや機能性をつけたいときにおすすめのアプリがこちらです。無料プランで一般的なお知らせバーは導入できますが、有料プランを使うことで、バーにアニメーション機能をつけたり、複数のバーをローテーションで表示させたりなどが可能です。
Privy
特徴:ポップアップを追加
料金:無料から
なんと25,000件近くのレビューがあるアプリです。Privyではメルマガ登録や割引などのお知らせをポップアップとして表示させることができます。また、取得したメールに対してのメールマーケティングも可能で、ドラッグ&ドロップでメールを作成することができます。
Shopifyおすすめのアプリ CRMやメール
Shopifyに限らず、ECサイトの継続的な成功に必要なものとして、カスタマーサクセスの整備であったり、メールマーケティングの活用などがあります。Shopifyでもアプリを導入することで容易に実現できることが増えます。
Shopify メール
特徴:メルマガを配信
料金:無料から
Shopify メールはShopifyの管理画面と完全連携しているメールマーケティング用のアプリです。メルマガをドラッグ&ドロップでマウスの操作だけで作成することができ、様々なテンプレートは日本語にも対応しています。お客様へパーソナライズした形のメールも配信でき、複雑な仕組みがないメールマガジン配信ならこのアプリで十分です。
Klaviyo
特徴:メールとSMSのマーケティングツール
料金:無料から
Klaviyoは、Shopifyアプリの中で最も有名なメールマーケティングのアプリです。なお、管理画面は英語対応となっておりますが、日本の様々な事業者が解説記事などを公開しているのも心強いですね。
CRM PLUS on LINE
特徴:ネットショップとの連携を実現
料金:無料から
ネットショップとLINEを連携し、ショップの顧客・購買情報に基づくメッセージ配信だったり、LINEログインを含むソーシャルログインをかんたんにストアに導入することができるアプリです。また、Shopifyのタグと連携しており、タグに基づいてメッセージ配信対象を制限したり、LINE上にカゴ落ちメッセージを送ったりできます。LINEを活用したCRMを実現可能です。
チャネルトーク
特徴:チャット導入・管理とCRM
料金:無料から
チャネルトークは、日本のアプリの中でも非常に人気なアプリで、ショップにチャット機能を追加することができます。また、メールやInstagramのDM、LINE公式アカウントとの連携もでき、お客様との直接的な接点をすべてチャネルトークで管理できます。CRM機能も非常に優秀で、統計もしっかり取れる、まさにCRMを改善したい事業者のためのアプリです。
Shopify Inbox
特徴:インスタグラムやショップのチャット機能を一元管理
料金:無料
Shopify InboxはShopifyが提供する無料のアプリで、ECサイト上にチャット機能を導入し、さらにチャットとShopアプリ、Instagram、Messengerでの会話を一元管理できます。スマホ用のアプリも展開しており、事業者はそのアプリを使うだけで、お客様とのコミュニケーションを行うことができます。
Shopifyおすすめのアプリ 実店舗やPOS
ECサイトだけではなく、実店舗をお持ちの事業者様も多いでしょう。Shopifyでは、Shopify POSと呼ばれる無料で使える実店舗・オンラインの連携機能があります。その他にも実店舗で活用できるアプリも多く、こちらで紹介いたします。
以下の記事もご覧ください。
Shopify POSとは?機能・料金・メリット・デメリット・設定方法を紹介
Omni Hub スマレジ会員連携アプリ
特徴:スマレジとの連携を実現
料金:月額200ドル
Shopifyとスマレジの間でのデータの共有や同期ができるアプリです。オンラインとオフラインの顧客情報を連携でき、例えば店頭での会員登録をウェブ上で完結させることができたりするので、ハードルの高い会員登録をスムーズに提供することができます。また、様々なアプリと連携しており、ポイントアプリとの連携では、実店舗とオンラインで共通して使えるポイントプログラムを設計することも可能です。
Shopcodes
特徴:商品のQRコードを生成
料金:無料
Shopcodesでは、ショップに登録されている商品のURLへのQRコードを生成することができます。実店舗ではもちろんですが、ポップアップや提携先で商品を展示する場合などでも、QRコードがあることで、商品に興味を持ったお客様が購入してくれる確率も上がります。また、こちらのアプリはShopify公式のアプリなので信頼性もあります。
テワタシ
特徴:店舗受け取りとローカルデリバリーを導入
料金:月額9.90ドルから
実店舗とオンラインの顧客体験をミックスしてより良い顧客体験を提供したいショップにおすすめです。店舗受け取りとローカルデリバリーの機能追加と、機能に必要な情報や日時等の情報をショップにかんたんに追加することができます。
Shopifyおすすめのアプリ その他
Linkpop
特徴:Shopifyストア向けのSNSまとめサービス
料金:無料
Shopifyが公式に提供する複数のSNSのアカウントなどをひとつのページにまとめることができるlink in bio機能です。ショップの商品を直接link in bio内に埋め込むことができるのはLinkpopだけ。現在他のlink in bioを使っているShopify事業者は今すぐに乗り換えましょう。スタータープランを含むすべてのShopifyの料金プラン でも使用できる手軽さも魅力です。非常に便利なアプリでおすすめです。
Printful
特徴:オリジナル商品を作成&配送
料金:無料
Printfulは、自分のデザインをTシャツやスマホケースなどに印刷して、そのまま工場から発送できるオンデマンド印刷のサービスです。このアプリがあれば、Printful上で作った商品がそのままShopifyストアに掲載でき、在庫管理もかんたんにできます。自分でデザインをしているデザイナーや、アイデアを試してみたい方、インフルエンサーなど多くの方におすすめのアプリです。
Locksmith
特徴:ショップのページのアクセスを制限
料金:月額9ドルから
Locksmithでは商品やページなど、限定アクセスを導入したいページや、訪問者を制限したいページなどをかんたんに作ることができるサービスです。パスワードで訪問を制限することはもちろん、シークレットURLを生成したり、顧客のメールアドレスなどで限定して、ページを作ることができます。
定期購買
特徴:定期購買の機能を追加
料金:月額49ドルから
日本で特に人気のある商品の販売方法の定期購買。Shopifyの通常機能では対応しておりませんが、アプリを使うことでShopifyで作ったネットショップにかんたんに導入することが可能です。このアプリでは、初回割引設定や回数指定割引など定期購買に欠かせない機能から、お客様がログインできるマイページのカスタマイズなど柔軟な定期購買体験を設計することができます。
Mikawaya Subscription
特徴:定期購買の機能を追加
料金:月額49ドルから
日本で特に人気のある商品の販売方法の定期購買。Shopifyの通常機能では対応しておりませんが、アプリを使うことでShopifyで作ったネットショップにかんたんに導入することが可能です。このアプリでは、初回割引設定や回数指定割引など定期購買に欠かせない機能から、お客様がログインできるマイページのカスタマイズなど柔軟な定期購買体験を設計することができます。
リテリア Font Picker
特徴:日本語フォントをダウンロード
料金:無料
Shopifyマーチャントのお悩みの一つに「日本語のフォントが少ない」ということがあります。このアプリを使うことで、ノーコードで日本語フォントを導入することができます。さらにお好みの日本語Webフォントを表示する機能もあり、ネットショップの世界観を詳細に演出することができます。
Beacon
特徴:不正注文の検知
料金:注文につき0.03ドル
Beaconは、ネットショップでの不正注文や悪質業者を検知する機能に特化したアプリです。日本発のアプリですが、世界中の大規模ショップからも利用されている正確性と機能が魅力です。今後の技術の進歩により不正注文自体も複雑化していく中で、このようなアプリを導入することで大規模な開発の必要なく不正注文に対応できます。
RuffRuff 予約販売
特徴:発売前や在庫切れの際の予約販売をサポート
料金:無料から
RuffRuff 予約販売はBuilt for ShopifyというShopifyが認定する高品質なアプリの証明を日本でもいち早く獲得したアプリです。このアプリを利用すると、発売前や在庫切れの商品の注文を受けることができるので、販売の機会損失を防ぐことができます。また、再入荷通知の機能など、人気商品を取り扱う事業者にはぴったりな機能を備えています。
Appify
特徴:モバイルアプリの構築
料金:年額12,000ドルより
Appifyは大手ShopifyマーチャントやD2Cブランドが自社のモバイルアプリ構築のためによく使われているアプリです。ノーコードで構築できるだけでなく、抽選販売などにも対応しており、Shopifyでは実現が難しい販促方法などもこのアプリを使うことで実現することができます。多くのShopify Experts にも使用されています。
Shopify アプリを活用しよう
Shopifyの強みのひとつは強力なパートナーエコシステムによってもたらされる数多くのアプリです。まだまだこの記事で紹介しきれていないアプリも多数存在しています。
日本でも多くの開発者が、日本の事業者の役に立つアプリを日々開発しています。最新のアプリの情報などは各Shopifyパートナーやエキスパート が紹介しているので、そちらもチェックするようにしましょう。
ぜひShopify アプリを活用して、日々の業務の効率化や売上の向上、越境ECへの施策など、様々な方法で活かしてみてください。