ECサイトを構築するうえで、競合に限らず他社のECサイトを知ることは重要です。さらに、ECサイトの作成にShopifyを検討している場合は、Shopifyで構築されたECサイトを調査することで、デザインテンプレートや拡張機能などを参考にできます。
本記事では、これからShopifyでECサイト構築を検討している方や、Shopifyサイトをブラッシュアップしたい方に向けて、ECサイトの事例をご紹介します。それぞれの事例では、ECサイトの特徴に加えて、Shopifyの公式サイトの情報を参考に、ECサイト構築時の課題感やポイントなどをまとめています。これからのShopifyサイト構築にぜひお役立てください。
<目次>
1. Shopifyで構築したECサイト事例|食品・飲料品編
2. Shopifyで構築したECサイト事例|アパレル編
3. Shopifyで構築したECサイト事例|雑貨編
4. Shopifyで構築したECサイト事例|その他
5. Shopifyを導入しているサイトの見分け方
6. まとめ
1. Shopifyで構築したECサイト事例|食品・飲料品編
まずは、Shopifyで構築した「食品・飲料品」を扱うECサイトを5例ご紹介します。
ゴーゴーカレー
*参考:ゴーゴーカレー公式通販
主力商品である金沢カレーの提供・販売で全国にチェーン展開している「ゴーゴーカレー」。日本だけでなく世界中にゴーゴーカレーを届けるべく通販事業にも力を入れています。
店舗での食事提供やテイクアウトサービスに加えて、レトルトカレーやグッズの通販事業も行っています。公式通販サイトはShopifyを活用。楽天市場店やAmazon店などのECモールにも出店しています。
「カレーの専門商社」として多角的なサービス提供を目指しており、ECサイトには拡張性を持たせたいという意向が強く、Shopifyが選ばれました。また、ECサイトはスモールスタートし、状況に応じて大きくビジネス展開していくという狙いもあったようです。
海外用のECサイトを導入したときには、Shopifyの機能追加により同じドメインのまま構築ができたとのこと。さらに通貨や言語の設定がほかのEコマースシステムよりもスムーズだった点も評価されています。
*参考:https://www.shopify.com/jp/blog/merchant-story-gogocurry
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Kurasu Kyoto
*参考:Kurasu Kyoto|通販サイト
「Kurasu Kyoto」は、京都を拠点として、高品質なコーヒーやお茶、日本のコーヒー器具の販売を行っています。
ECサイトはシンプルで落ち着いたデザイン。トップページには新商品や人気商品、コーヒーの抽出レシピ集などが配置されています。創業はオンラインショップから始まっており、創業時からShopifyを活用しているそうです。
取り扱っている商品を海外に発信していきたかったこともあり、「プラットフォームが世界で使われている」「サイトのデザイン性が高い」といった観点を重視。さらにプログラミングのスキルがなくてもカスタマイズできる点も都合が良く、Shopifyを選定されたようです。
Eコマースについて知識がない状態から始めたので、Shopify公式のコミュニテイが大変参考になったとのこと。Shopifyサイトの使い方やノウハウなどのコンテンツが充実している点はShopifyの強みと言えます。
*参考:https://www.shopify.com/jp/blog/kurasu-with-shopify-and-pinterest
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クランド
*参考:クランド|通販サイト
クランドは、全国の酒蔵と共同開発したさまざまなお酒をオンラインで販売しています。
取り扱うお酒の種類は500種類を超えており、ECサイトは多品種の中からでも検索しやすい工夫が施されています。期間限定商品やおすすめ商品などのカテゴリが設定されていることはもちろん、日本酒やワインといったお酒の種類別、またはお酒の色別に抽出できる機能が組み込まれています。
クランドの販売戦略として将来的には海外向けの販売も視野に入れていることもあり、海外用にカスタマイズしやすいShopifyを選定。さらにShopifyを活用する前はエンジニアの手で開発していたそうですが、テンプレートや豊富なShopifyアプリなどの機能を活用して、ECサイト運用の属人化レベルを下げられる点も良かったようです。
*参考:https://www.shopify.com/jp/blog/success-story-kurand
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エルマーズグリーン
*参考:エルマーズグリーン|公式サイト
おしゃれエリアとして注目される大阪の北浜を中心に展開しているコーヒーショップの「エルマーズグリーン」。お店でコーヒーを提供する事業に加えて、Shopifyを活用したECサイトでコーヒー豆やお菓子を販売する通販事業も行っています。
より多くのお客様にエルマーズグリーンで扱うコーヒーを提供したい、という想いからネットショップによる販売を開始。Shopifyはさまざまなアプリを活用して、カスタマイズできるところが魅力だったとのことです。
ECサイトでありながら、さまざまなコンテンツが見られるように設計されており、ショップのコンセプトやブログ、採用情報などのコンテンツも盛り込まれています。商品のアピールはもちろん、事業や商品に対する考え方もアピール材料としたい事業者の方に参考になるECサイトです。
*参考:https://www.shopify.com/jp/blog/success-story-elmersgreen
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- SpurIT Recurring Payments App
- SpurIT Loyalty App
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Soup Stock Tokyo
*参考:Soup Stock Tokyo オンラインショップ
「食べるスープの専門店」をコンセプトとして、都市圏を中心に展開する「Soup Stock Tokyo」。
主軸商品であるスープやカレーといった商品カテゴリに加えて、贈答用や定期購入などのカテゴリも配置しており、消費者ニーズに応じて選びやすいECサイト設計です。
自社のECサイトでは、UI・UX向上を図り、例えば人気商品の「選べるスープセット」をより選びやすく、購入してもらいやすくするために商品の表示の仕方や情報の見せ方にこだわったそうです。
販売は順調な一方で、実店舗とEC購入で付与されるポイントを顧客自身が連携する手間が必要で、顧客体験や問い合わせ対応コストが問題となっていました。そこでポイントを自動連携できるようにすべく、Shopify Plusを導入。実店舗とECのそれぞれのデータベースを連携できるようになり、ポイント連携の問題も解消できました。
*参考:https://www.shopify.com/jp/blog/soup-stock-tokyo-plus-case-study
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- Omnisend Email Marketing & SMS
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2. Shopifyで構築したECサイト事例|アパレル編
続いて、Shopifyで構築した「アパレル」を扱うECサイトを3例ご紹介します。
KIT
*参考:KIT STORE 公式通販
「KIT」は、海外から輸入した、女性向けのヨガ・トレーニングウェアを販売する企業です。
ECサイトトップページには、アクティブな女性モデルの写真が複数掲載されており、「女性がもっと自信を持って輝けるように」というコンセプトが体現されています。新作や商品カテゴリ、お買い物ガイド、セール情報など、トップページから知りたい情報にアクセスしやすい導線設計もされています。
Shopifyを活用している理由は、デザインや機能性が高く、常に稼働している点、とのこと。アプリも充実しており、機能が拡張しやすい点も魅力的だったようです。
KITでは、Amazon Payやコンビニ決済、代引きなど日本人向けの決済方法を導入しています。このように、Shopifyは決済方法の自由度が高い点も強みと言えるでしょう。
*参考:https://www.shopify.com/jp/blog/success-story-kit
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COHINA
*参考: COHINA、STRATA|公式サイト
「COHINA STORE」は、身長150cm前後の小柄な女性のためのアパレルブランドショップ。小柄な女性が「一番美しく見える」衣服の提供をコンセプトにしています。
ECサイトでは、小柄な女性向けの骨格診断や着こなしなど、ターゲットにニーズのあるコンテンツを発信し、サイト全体の満足度を高めています。商品情報は、モデルさんが着用、または自社の小柄なスタッフさんが着用している写真を掲載し、その衣服を身につけた自分をイメージしやすい仕様です。
Shopifyを選んだ理由は、エンジニアの知識がなくともECサイトを開設できる点、さらにグローバル展開を検討する際に対応しやすい点、が大きかったようです。特にスタートアップ企業で、かつエンジニアが在籍しないケースでは、ECサイトの開設のしやすさは一つのメリットと言えるでしょう。
Shopify導入後は、アプリを使って機能を拡張し、より顧客の使いやすさや事業の効率性を高めているとのこと。例えば、品切れ商品のリクエスト機能を追加することで再販時の数量の見込みを立てる、といった活用もしているようです。
*参考:https://www.shopify.com/jp/blog/merchant-story-cohina
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ARC'TERYX
*参考:アークテリクス公式オンラインストア
カナダを拠点とする、アウトドアウェア・バックパックブランドの「ARC'TERYX」。
店舗での販売をメインにしており、2016年頃からECサイトの運用を開始したそうです。ECサイトのトップページは、世界共通のポリシーや日本独自の施策、コンテンツなどがバラエティに配置されています。商品情報は整理されていて、かつシンプル。ブランドのコンセプトとECサイトとしての使い勝手の良さが両立されています。
ECサイトを開設したときはShopifyではないプラットフォームを活用しており、後にShopifyへとリプレイスしたそうです。初期のプラットフォームでは、日本特有の決済方法の導入に時間がかかる、臨機応変に施策を実行できない、といった問題があり、スピード感を持って運用できるShopifyを選択。
ECサイトの開発・運用はShopifyパートナー会社と協力して進めています。パートナーの選定理由はスピード感を重視したとのこと。刻々と変化する市場にクイックリーに対応できる体制を構築することも、Eコマースにおいて重要な要素の一つです。
*参考:https://www.shopify.com/jp/blog/success-story-arcteryx
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- Back In Stock
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3. Shopifyで構築したECサイト事例|雑貨編
次は、Shopifyで構築した「雑貨」を扱うECサイトを3例ご紹介します。
土屋鞄製造所
創業時はランドセルの製作・販売から始まり、現在では大人向けのさまざまな革製品や小物商品を取り扱う「土屋鞄製造所」。
大人向けの商品を扱うことから、ECサイトのデザインはシンプルながら洗練されたテイストで統一されています。商品紹介に加えて、土屋鞄製造所のブランド力を訴求する読み物コンテンツやブランドのコンセプトも同サイト内で提示。サイトに集客した顧客の購買意欲を喚起する仕掛けが散りばめられています。
Shopifyを導入したのは、ECサイトをよりスピード感を持ってブラッシュアップするうえで適したプラットフォームだったため。機能の拡張性と、開発・運用・検証を内製化しやすいという特長がポイントだったようです。
導入当初はShopifyパートナー会社に開発をサポートしてもらい、段階的に自社での内製化に移行していったとのこと。エンタープライズ向けのShopify Plusを使っていますが、スモールチームでECサイトの開発・運用を進めていく場合の好事例と言えるでしょう。
*参考:https://www.shopify.com/jp/blog/success-story-tsuchiyakaban
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- Shogun Landing Page Builder
- Back In Stock
- ShopPad Infinite Options
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カキモリ
*参考: たのしく、書く人。カキモリ
「カキモリ」は、東京の蔵前に店舗を構える文具ショップです。「たのしく、書く人」をブランドコンセプトに、オーダーメイドのノートやインクなどのオリジナリティの高いアイテムを扱っています。
商品紹介ページは、アイテムの訴求ポイントや実際の利用シーンなどの「使いたくなる」気持ちを醸成するデザイン。所々にある手書き風のイラストも「たのしく、書く」を体現しています。海外の方にも人気があることから、ECサイトは英語表記にも変換でき、日本語サイトでもカートのページなどは中国語と韓国語の表記が見られます。
Shopifyの導入を決めたのは、ブランドのコンセプトを表現できるようデザインの自由度の高さを重視したため。世界中にファンがおり、「越境ECに対応しやすい」という観点でもShopifyが合っていたとのことです。
ファンが多く、リピーターとなる顧客も多いことから、ECサイトでの売上は好調だったようです。ECサイトでも店舗のような「体験価値」を提供できるよう、サイトのカスタマイズにも取り組んでおり、店舗とECサイトを連動させてブランド強化を図る好事例と言えるでしょう。
*参考:https://www.shopify.com/jp/blog/success-story-kakimori
▼ECサイトで使用している確認可能なShopifyアプリ(2024/3/5時点)
- ShopPad Infinite Options
- Locksmith
- LangShop
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Francfranc
*参考:【公式】Francfranc (フランフラン) オンラインストア
女性ファンが多く、全国に店舗を構えるインテリアショップの「Francfranc」。
取り扱いアイテムの豊富さを武器に、ECサイトでも顧客体験を高めるための工夫が施されています。人気商品や新商品といったカテゴリはもちろん、「コーディネートから探す」や「人気のハッシュタグから探す」など、目当ての商品がなくても楽しめる仕様に。
Shopifyの導入は、ECサイトのリニューアルのタイミングだったそうです。決め手は3つで、アクセス数に応じてサーバーの容量を調整できるオートスケールに対応できる点、開発・運用に要する専門性のハードルが低い点、物流インフラをロボット化できる点。これらは、売上の倍増という目標を実現するために譲れなかった条件だったようです。
もともとECサイトのリニューアルは、Francfrancの中期IT計画の一環として進められたものでした。ほかにもさまざまな施策が実行され、結果的に売上は3年で約5倍に成長。ECサイト経由での販売も、売上の倍増に貢献しました。
*参考:https://www.shopify.com/jp/blog/plus-casestudy-francfranc
▼ECサイトで使用している確認可能なShopifyアプリ(2024/3/5時点)
- Shogun Landing Page Builder
- Back In Stock
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4. Shopifyで構築したECサイト事例|その他
ここまでに紹介したジャンルに含まれないサービスについても、3例ほどShopifyで構築したECサイトをご紹介します。
スズキ「S-MALL」
*参考: S-MALL|スズキ株式会社
自動車やバイクを製造している総合モビリティメーカーの「スズキ」が運営するECサイトです。
車両の純正アクセサリやアパレル、生産拠点のあるヨーロッパの名産品など、多種多様なアイテムを取り扱っています。「S-MALL」内には3つのオンラインストア(クルマ関連の「オートリメッサ」、ワインや食品関連の「ESSENCIA」、二輪関連の「スズキ二輪用品ショップ」)が開設されており、これらを統合するポータルサイトとして機能しています。
消費者の購買行動のオンライン化は自動車業界にも及んでおり、顧客の販売店への来店回数は減少。オンラインによる販促の重要性が高まる中で、スズキはファンとの関係構築や顧客の想いを製品に反映する仕組みづくりの役割として、ECサイトを立ち上げました。
ECサイトの運用はほとんどゼロからのスタートであったため、ミニマムスタートができ、料金プランがお手頃で素早く改良できるプラットフォームとしてShopifyを採用。内製での開発・運用を目指していたので、担当者はShopifyのブートキャンプやオンラインコミュニティを通じて知識を身につけて、内製化を進めていったようです。
*参考:https://www.shopify.com/jp/blog/success-story-suzuki
▼ECサイトで使用しているShopifyアプリ
- Shopify Product Reviews(※「S-MALL」ではなく、個別の3つのオンラインストアで使用)
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株式会社はせがわ
*参考:お仏壇・お仏具を探す | はせがわ公式通販
「はせがわ」は、関東・東海・九州・山口エリアで展開している仏壇仏具や墓石の販売を手がける企業です。
オンラインでの販売にも力を入れており、楽天市場やYahoo!ショッピングなどのECモールへの出店と、自社のECサイトも開設しています。同サイトでは、葬儀や仏壇仏具に関する解説記事も多数掲載しており、記事経由によるECサイトへの集客や資料請求の促進の役割を果たしています。
ただし、従来はリアル店舗とオンラインで多角的な販売チャネルを用意していたものの、それぞれが分断し、例えば顧客情報を統合的に管理できていないといったことが課題になっていたそうです。
そこで、課題の解消のためにECサイトにShopify Plusを導入。ECサイト内で獲得した情報をデータ分析のプラットフォームと連携できるようになり、ECとリアル店舗でそれぞれ持っていたデータの統合・分析を可能にしました。さらに元々はECサイトと分離して存在していた解説記事コンテンツを統合できるようになり、ECサイトへのアクセス数も増加したそうです。
*参考:https://www.shopify.com/jp/blog/plus-case-study-hasegawa
▼ECサイトで使用している確認可能なShopifyアプリ
- Avada SEO
- ShopPad Infinite Options
- Shopify Product Reviews
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Furbo
*参考:Furbo(ファーボ)公式
「Furbo」は、留守中の愛犬・愛猫の様子を外出先から確認できるカメラシステムのブランドです。
取り扱い製品・サービスは数点に限られているため、製品の種類ごとに深く理解できるページ構成・デザインとなっています。また、全体的に写真やイラストが多く、さらに実際の動画のサンプルもアップされており、利用イメージを促進する工夫がなされています。
Furboはアメリカをはじめとする海外で2016年6月に販売され、その数カ月後に日本での販売が始まりました。そのタイミングでオンライン販売の手段として、ShopifyによるECサイト運用を開始。Shopifyを選んだのは、海外向けに対応しやすいこと、直感的な使用感が決め手だったようです。
2017年には自社ECサイトを活用し、日本ではまだあまり浸透していなかったブラックフライデーに参加。結果的に売上は好調だったそうです。海外で盛り上がりを見せるブラックフライデー・サイバーマンデーは、最近では日本でも浸透しつつあり、FurboのECサイトは海外・日本の両方で売上を拡大した好事例となります。
*参考:https://www.shopify.com/jp/blog/bfcm-furbo
▼ECサイトで使用している確認可能なShopifyアプリ
5. Shopifyを導入しているサイトの見分け方
Shopifyを導入している他社ECサイトを調査することで、自社ECサイトのブラッシュアップや競合分析ができるようになります。ここでは、Shopifyを導入しているサイトを見分けられるツールや、読み取れる情報とその生かし方について解説します。
Google Chromeの拡張機能を使う
競合やベンチマークとしたいECサイトがShopifyを導入しているかどうかは、Google Chromeの拡張機能を使うことで見分けることができます。代表的な拡張機能は下記の2つです。
(1)Wappalyzer
(2)Koala Inspector
(1)Wappalyzer
まず、1つ目のWappalyzerは、「Eコマース」から活用しているサービスを判別できます。Shopifyを活用している場合は、下図のように「Shopify」の名称とアイコンが表示されます。ほかにもサイト上で使用しているツールやアプリ、決済手段なども読み取ることができます。
自社サイトの拡張機能をゼロから探すときは、競合サイトが活用しているアプリ・ツールを参考にすると、まずは最低限入れておいたほうが良いものを検討しやすくなるでしょう。
(2)Koala Inspector
次にKoala Inspectorは、下図のように「Structure」からShopifyの利用有無を判別できます。Wappalyzerと同様にECサイトで使われているツールやアプリも読み取れます。さらに、Wappalyzerでは読み取れないサイトのテーマも確認できるため、サイトのデザインテンプレートを探したり、競合分析をしたりする際に役立つツールです。
Shopifyテーマを調べたいときはデベロッパーツールが便利
Shopifyテーマだけ調べたい場合は、先程ご紹介した「Wappalyzer」や「Koala Inspector」といったChromeの拡張機能をインストールしなくても、ブラウザのデベロッパーツールで確認することができます。
▼デベロッパーツールから、Shopifyテーマを確認する手順
- 対象のサイトを開き、Windowsは「Ctrl+Shift+i」、Macは「command+option+i」でデベロッパーツールを起動する
- 「Elements」タブを開く
- Windowsは「Ctrl +f」、Macは「command+f」で検索窓を表示し、「Shopify.theme =」で検索をかける
- 抽出されたコードの「name」の箇所でテーマを判別する
6. まとめ
今回は「食料・飲料品」「アパレル」「雑貨」「その他」の4つのカテゴリ、計14のShopifyサイト事例をご紹介しました。Shopifyは日本の他社プラットフォームと比較して、料金や手数料ともに最安水準ですが、Shopifyの導入の決め手として多かった理由は、デザインの自由度が高い、海外向けに対応しやすい、拡張性が高い、といったものが挙げられていました。製品・サービスのコンセプトを表現したい、越境ECにチャレンジしたい、さまざまなツール・アプリを使って機能的にECサイトを運用したい、といったニーズがある場合は、Shopifyはぴったりかもしれません。
本記事で紹介した事例の中で、気になったサイトがあれば、ブックマークなどして定期的にチェックするようにしましょう。
Shopifyの配送業務を効率化するなら「プラスシッピング」
ECサイトの運営において、配送業務にまつわるオペレーションの手間を削減することは、コストを抑えるための大きなカギです。
そこで役立つのが配送アプリ「プラスシッピング」。送り状発行、配送注文、配送料決済、配送管理がこのアプリひとつで完結します。さらに、個別運賃契約なしで配送業者の配送料を特別料金で利用でき、月額料金も無料です。配送業務のお困りごとを抱えている方は、ぜひ導入をご検討ください。
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